ユウとハルカの結婚式に参列するミディアは、忘れてしまった記憶が分からずに混乱していた。だがミディアは深く考えるのを止め、ユウの幸せを祝福するのだった………
そしてミディア達が楽しそうな時間を過ごす中、近くでその様子を密かに見守る影が2つあった。それはUと真子であり、2人はミディア達の幸せそうな光景とは反して、近くの木々に身を隠しながら話し合っていた。
「………本当にこの結末で良かったのかな、というかなんで世界改変なんて真似が………?」
真子はこの結末の意味や、何故Uがこの結末を実現させられたのか疑問に感じながら問いかける。
「………僕の力は一時封印された間にかなり無駄を矯正出来たんだ。それに僕の力は神の力由来とは言え、端的に言えばなんでもありという部類に近いくらいには出来る事も多い。その応用さ………それに、僕がこの結末を選んだのは全ての元凶が消えた世界は大いなる悪意が無い世界だと感じたからだ。勿論、世界の強制力がその辻褄合わせをしてくるかもしれないし、元々の人間性が起こした問題も残ってはいると思う。けれど、人間と魔族が戦争をするという根本自体は取り敢えず無くなった。だからこの結末を正しいとも間違いだと評するのではなく、1つの問題を取り除いた結果だと僕は解釈している」
Uは封印されていた期間で自分の力と向き合い、パワーアップを遂げた事から本来不可能と言える世界の改変を成し遂げ、この結末を正否ではなく1つの結果と考えていた。
「………これから先、この世界はどうなるのかな」
真子は少ししてこの世界の行方を口にする。
「あくまで僕が取り除いたのはこの世界を自由に操ろうとしていた世界の意志そのものだ。各々が持っていた悪意なんかは根絶出来ていない。それに僕の影響で変わった人間の関係値や成長も僕達と出会う前に逆戻り………同盟関係も解消というかそもそも無かった扱いになった訳だから、戦争が終わってバーニンを殺すという約束も消えたし、新たな国家の樹立を目的としていた公爵の野望も白紙に戻ったって訳だね」
Uはこの世界の行方については言及しようとしなかった。だが自分達の存在をこの世界から抹消したという事実はあらゆる事実を改変させる結果ともなっていた。
「………それって、私達のせいで何もかも無かった事になったんじゃ………?」
真子はその事実について疑問を抱く。だがUはミディア達の様子を見やると………
「………どうかな。本来あるはずだったものが戻ったとも言える」
そう言って良いように解釈を返すのだった………
ミディア達の幸せな光景と共にこの結末の意味について話し合うU達。真子が疑問を覚える中でU本人は敢えてその答えを出さずに見守る様子を見せたのだった………
To Be Continued………
次回予告
ミディア達の幸せな光景を見届けたU達はこの世界から元の世界へ帰る事を口にする。そんな中でミディアはU達が立ち去る際の音を偶発的に耳にするのだった………
次回「世界からの離脱、別れの気配」