ミディア達の幸せな光景を見守るU達は、それと同時にこの結末の意味を話し合っていた。だがU本人は敢えてその答えを出そうとはしない様子を見せたのだった………
Uの言葉を聞いた真子はUのプラスの解釈に小さく首を傾げたものの、これ以上の深掘りは今の幸せな時間を生きるミディア達にとって野暮と思ったのか考えるのを止めた。
「………僕達は大人しく元の世界へ帰るとしよう。彼女達の中で僕達はいない事になっている。いないはずの人間を見られて世界が混乱する前にこの世界を去ろう」
Uはそう言うと共に、近くに停められていたバイクへ乗る。
「バイク………もしかして今の時間って私達がミディアちゃんと出会った時間くらいまで戻ってたりするの………?」
真子はバイクを目にすると共に、不意にそんな事を問いかける。
「そうだな………時間についてもミディアと出会ったくらいだ………全てが始まったあの日………僕達はそれを何も無かったで通り過ぎて帰る事になる訳だ」
Uはそう言うと共に、バイクのシートからヘルメットを取り出し、真子へ投げ渡す。
「………まあでも、お前の中で目覚めた新しい力は何もいじってないから健在のままだ。お前なら今後とも有用に………まあ使うかは分からないか」
それと同時に真子に対して、彼女の力は全く改変を施していない事を口にし、真子ならそれを上手く使える………と言おうとしたタイミングでその必要は無いと感じたのかそれ以上の言及を止めた。
「そうだね………私自身はあくまで積極的に戦うタイプじゃないから………けれど、今後私の力が必要になった時、お父さんの力になってあげる。だから………決して無駄な力なんかじゃないよ」
だが真子は今後Uが自身の力を欲した時に、協力する事を約束する。それを聞いたUはフッと笑いを零し………
「………ありがとう」
ただ感謝の意を示した。少ししてU達はバイクに乗ると………
「さあ帰ろう、僕達の世界へと」
そう口にすると共に、バイクのエンジンをふかし、ゆっくりとスピードを上げてその場を立ち去り始める。そんな中、ミディアはエンジンの音を偶然にも耳にする。
「あら………?」
ミディアはエンジンの音に首を傾げながら音の聞こえた方に見やる。だがU達は既に立ち去った後であり………
「………どうしたんだミディア?」
ライガはミディアの様子に首を傾げながら問いかける。
「………ううん、なにも」
ミディアは少しして考えるのを止め、今の楽しい時間へと戻るのだった………
ミディア達の元を去ったU達は、ミディア達の幸せな光景を見届けてこの世界を去ろうとしていた。そしてかつての仲間であったミディア達はUが立ち去った事を知らないまま幸せな日々を過ごし始めるのだった………
To Be Continued………
次回予告
世界を去ろうとするU達は、Uが残しておいた仕掛けで世界から脱出を考えていた。その中でUはこれまでの時間を思い返していたのだった………
次回「世界との別れ、数ヶ月の記憶」