世界の時間はU達がミディアと出会う前までに戻ってしまったが、真子の力は未だ健在であった。真子は今後Uの為にその力を使う事を約束し、U達は元の世界へ帰る事を決めるのだった………
Uはしばらくバイクを走らせた後、とある森の中へ来ていた。
「………ここだ」
Uは森を進む中で人型の像を発見する。この像はUそっくりのものであり、右手と思わしき部分にチェーンがあった。
「この像は………?」
真子はこの像に対して首を傾げる様子を見せた。
「僕が改変の際に作っておいたものだ………世界から脱出する為の装置のようなものさ」
Uはそう言ってチェーンに触れる。
「でもこんな機械でどうやって元の世界に帰るの………?」
真子はどうやってここから元の世界へ帰るのかを問いかけた。
「この機械には1つ仕掛けがある。それは月の神の力を纏った者が指定されたエネルギーの勢いかつチェーンを特定の勢いで引っ張った時に30秒だけ異世界へのゲートを出現させる………ってものだね。世界を越えるなんて真似をする為には最低でもそれくらいの条件を持たないと成立しない」
Uはそう言って月の神の力のエネルギーを纏うと、チェーンをゆっくりと引っ張る。するとこれによって像の近くの時空が歪む事となり、U達は目の前にゲートが出現したのを目撃する。
「………さあモタモタしている暇は無いぞ。30秒って意外と短いからね」
Uはそう言うと共にすぐにバイクへ乗り直した。
「さあ、この世界ともお別れだ………異分子である僕達がこの世界に残ってちゃいけない………世界に影響が無くなっている今の内に姿を消してしまうのがベストだ」
Uはそう言うと共に行方を晦ませようとエンジンをふかす。
「………ミディアちゃんやライガくん………あのお姫様達は上手くやれるのかな………ちょっとそれだけが心残り………かも」
そんな中で真子は自身の中の心残りを口にする。それを聞いたUはフッと笑いを零すと………
「………やってくれるだろ、皆ならきっと」
そう言ってミディア達ならやっていけると信じる様子を見せていた。それを聞いた真子は………
「そうだね………うん」
そう言ってUの言葉に頷く様子を見せた。その直後、Uはバイクのアクセルをかけ、ゲートの中へ突入する。そしてゲートは少しして30秒が経過し元の次元を構築する形で閉じられた。
「しばらく目の前の光景は変わらないだろうが我慢しろよ、真子」
Uは目の前の調律のない歪んだ時空の空間を前にそう呟いた。
「いつもの事じゃん………大丈夫だよ」
だが真子はいつもの事と笑って呟くのであった………
U達はいよいよミディア達の世界を出て元の世界へと戻ろうとしていた。これにより、U達の小さくも長い戦いは幕を下ろす事となったのであった………
To Be Continued………
次回予告
数分程同じ景色を経て元の世界へと戻ってきたU達。元の世界へ戻った事で目的を失う2人だったが、彼等は自分達の仲間の元へ帰る事を決めたのだった………
次回「旅の終わり、仲間達の元へ」