世界から脱出する為の装置を起動させるU。真子はミディア達の事が気がかりではあったが、Uは彼等ならやっていけるだろうと信じる様子を見せたのだった………
U達はしばらくの間調律のない歪んだ時空の空間を進んでいたが、少しして出口が見え、広い草原の景色へと戻ってきた。そう………
「………戻ってきたな、僕達の世界に」
U達は元の世界へ無事に戻ってきた。
「そうだね………なんだか懐かしい気分」
真子は久方ぶりに戻ってきたこの世界を懐かしそうにしていた。Uは少ししてブレーキをかけてバイクを止めると………
「さて、これからどうしようかね」
そう言って次の目的を求める言葉を漏らした。
「そうだね………」
真子もそれに頷き、これからの目的を探していた………が、2人は数秒考えたものの結果として答えは全く出なかった。
「………虚無だな、目的が無くなると」
Uは目的が無くなった事について思わずそうボヤいた。それを聞いた真子は少し考える様子を見せると………
「………じゃあ帰ろうか。久しぶりに私達のお母さん達の顔が見たいな」
そう言って仲間の元へ帰る事を提案する。
「そうだ………そうだな」
それを聞いたUはそれに頷き、仲間達の元へ帰る事に賛同。Uはバイクの進行方向を変えると、帰路につく形で走り出した。
「………ところでさ、お父さんってそもそもなんでここに来たんだっけ………?」
そんな中、真子はミディア達の世界へ巻き込まれる以前にUがここへやってきていた事を思い返し、その目的を問いかけた。
「よく覚えてたなそんな事………」
Uは真子がずっと前の事を思い出した事に驚く様子を見せていた。
「………お前の母さん、春香への誕生日プレゼントを考えてた。それを見つけたくて出かけてたんだ………でも、見つかったよ」
Uは過去の記憶を思い出すと共に、自身の目的は果たされた事を口にする。
「えっ、何………?」
真子は首を傾げながらその詳細を問いかける。
「………今回の旅だよ、良い土産話になる」
Uはそう言うと共に、今回の旅が誕生日プレゼントとしての土産話になる事を口にする。
「………そうだね、お母さんは楽しそうに聞いてくれる………かな」
真子は半信半疑ながらも春香は喜んでくれると考えていた。
「………まあ、それとは別にプレゼントも用意するけどね」
だがUはまだプレゼントは用意するつもりだと言わんばかりの様子を見せた。
「プレゼント………?」
真子は首を傾げる様子を見せた。
「そうだな………新しいマフラーでも編むか」
Uは呑気にそのプレゼントを考える様子を見せたのだった………
ちょっとした旅が終わり、元の生活へと戻るUと真子。だがこの時の経験はU達の世界へも新たな変革をもたらすのだが………それはまた別の話である………
『幻想異次元冒険記』ー完ー
後書き
本年二度目の後書きです、約1ヶ月ぶりというところでしょうか。Uと真子のちょっとした旅はこれで終わりですが、実はこの時の話が現在7:00枠で連載中の『幻想魔戦史録』に繋がっているのです。見覚えないですか? 例えば能力解放(アビリティリリース)とか………本作の要素の幾つかが今後こちらの方でも出てくるかもしれないので、合わせて読んでいただけると嬉しい次第でございます………
さて、今後の予定となりますがU作品は7:30の枠を廃止し、7:00枠のみの連載となります。理由としては筆者の執筆時間に限りがある都合上、これまでの2本投稿が難しくなってしまった為です(本当は色々書きたいんですけどね………)。とはいえ、本シリーズが長期化している事もあり、どこかで区切りをつけないと終わりが見えないのもまた事実であり、本作の完結はある意味1つの転換期と言えるのかもしれません………果たしてU作品は後どれだけ続くのか………いつ完結するのか………どうか今後ともU作品をよろしくお願いいたします………では、今回はここまで。またいつかお会いしましょうね………!!