旅に戻ったU達は、人間側の砦付近へと足を踏み入れていた。当初こそこのまま立ち去ろうとしていたU達だったが、突如として砦に人間側の王女が現れた事態に驚く様子を見せたのであった………
U達はミディアから、先程砦にやって来た人間側の要人、ミイル王女の事を聞いていた。
「ミイル王女殿下………もう分かると思うけど、人間側の王女様で、確かまだ20歳にも満たなかったはずの御方………ああ、先に言っておくと悪い御方では無いのよ。寧ろお優しい良い御方なの」
ミディアはミイル王女の事について語る前置きとして、彼女が悪い人物では無い事を語る。
「しかし、こんな砦にやって来るとはどう言う了見だ? 政治家で戦場を見に来てるとかならギリ分からなくもないが………?」
だが、そんな王女が戦場の象徴とも言える砦に現れた事はUにも理解出来なかった。思わず王女が政治家かを問いかけるものの………
「いえ………政治の事はご存知では無かったはず………」
ミディア曰く、王女は政治家では無い事を語った。
「なら尚更何故だ? 政治も分からん要人をこんな砦に連れてくるなんてデメリットにしかならんぞ? 僕が政治家なら絶対そんな真似させない」
Uは王女が政治を知らない事を聞き、尚更理解が出来ない様子を見せた。
「………何か裏に陰謀がある………かも?」
そんな中で、真子は人間側に何か狙いがある可能性を察知した。
「さっすが姉御! そんな考え方があったか!!」
それを聞いたライガは真子の考え方を大袈裟に評価していた。
「大袈裟ね………馬鹿でも無い限り辿り着くわよ、それくらい」
ミディアはライガに対して呆れた様子でボヤいた。
「ああっ!?」
それを聞いたライガはまた喧嘩腰になるが………
「喧嘩は後でやれ………まあその線が高い以上、寧ろ興味が湧いてくる」
Uは呆れながらも真子の呟いた陰謀の可能性を感じ、先程まで関わろうとしない姿勢を見せたのが嘘のように関心を見せた。
「こんな掌返しもあるんだね………まあ情報を調べるのもありかもね。敵対勢力の情報があって困る事は無いだろうし」
それを聞いた真子はUの掌返しに呆れつつも、情報収集そのものには賛成する様子を見せた。
「けど、どうやって調べるの? 真正面から入っても追い返されるのは目に見えてるし………」
だが調べる方法までには行き着いておらず、その方法について問いかけた。
「そうだな………僕の思いつく限りだと変装するか………密かに潜入するかだな」
それを聞いたUは、パッと思いつく方法を考えた。
「前者は砦相手にどうやるの………? それに、後者だってこの中だとお父さんくらいしか出来ないでしょう………?」
真子はUの挙げた方法に呆れる様子を見せていたが………
「僕に出来るならそれは立派な手段だろうに」
だがそれを聞いたUは、自身に出来るならそれも手段だと言葉を返したのであった………
砦に現れた王女の事について情報収集に動こうとするU達。そんな中で砦に乗り込む方法についても話し合っていた。果たして、U達はどのような手段を持って砦に乗り込むのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
砦に乗り込んだU達は単独で砦に乗り込む事となった。その砦の中で、Uはミイル王女に関する情報を耳にするが、その内容は穏やかなものでは無かったのであった………
次回「砦の潜入、王女への事情」