バーニンはUをユウとは別人として考える様子を見せていた。バーニンの末恐ろしさを感じたUはバーニンの問いに答えを返すのであった………
Uの答えを聞いたバーニンは笑いを零すと………
「………それを聞けたのでね。では次の質問に移るとしましょうか………そうですね、ダイレクトにお伺いしましょう。貴方は何を企んでここに来たのでしょうか?」
バーニンは次の問いを行う。それは直接的なものであり、Uの目的であった。
「(本当に直接的な問いだな………だがそれならこっちも考えがある………!)」
Uはバーニンの問いが本当に直接的なものであった事に思わずそう考える様子を見せたが、Uにも策はあるようで………?
「………お宅が連れてきた人間軍側の姫さんを何故こんな所に連れて来た? 社会見学にしては随分と過激だな」
Uはなんと乗り込むきっかけとなった疑問をダイレクトに問いかけた。
「おっと………貴方もダイレクトな疑問を持ってきましたか………そうですね、社会見学の名目で連れてきましたよ、姫様は………」
バーニンはUがダイレクトな問いを持ってきた事を察知したバーニンはUの問い掛け通りにミイル王女は社会見学の名目で連れてきたと返す。
「………それは表向きだろ?」
だがUはそれが表向きの理由だと考えていた。
「表向き………ですか」
バーニンはとぼけた様子でそう呟く。
「とぼけるなよ。あの姫さんにもしもの事があったら人間軍は多大な精神的ダメージを負う。アンタのような軍師なら尚更知らないはずはない………こんなリスクを晒してまで社会見学を強行する本当の目的はなんだ? それとも、アンタよりも上の立場にいる姫さんすらもアンタにとっては駒なのか?」
Uはバーニンのとぼけ具合に対し、彼女へ揺さぶりをかけるようにそう問いかけた。それを聞いたバーニンは最初こそ紅茶を口にして無言を貫いていたが、やがて紅茶の入ったカップを机の上に置くと………
「………流石。貴方のような人には誤魔化せませんか………」
そう言って観念したかのように小さく笑いを零すと………
「ある意味正解です。私が姫様をここへお連れしたのも裏の理由は駒としての配置………とある獲物を誘き寄せるための………ね」
そう言って、Uに対してミイル王女を使った本来の目的を語った。
「駒………アンタ、本気でそれをやろうとしているのか?」
Uはバーニンに対して、彼女が白状した本来の目的を本気で実行する気かを問いかけた。
「私が本気かどうか………貴方にはどう見えます?」
バーニンはUに対してそう問いかけ返した。それを聞いたUは………
「試してるのか?」
バーニンに対してそう呟く。
「お互い様でしょうよ」
しかし、バーニンはそう言ってUもまたバーニンを見定めようとしている事を見透かすのであった………
Uとバーニンの対話はお互いを試すようなものであり、ある種の駆け引きを展開していた。そして明かされるバーニンの本来の思惑。果たして、彼女の言う誘き寄せようとしている獲物とは何物か? バーニンは本気でUに述べた理由で策を実行しようとしているのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
バーニンの思惑の真相に疑問を抱くU。だがその直後、バーニンの目論むシナリオが現実となるかのように砦を襲撃する軍勢が現れたのだった………
次回「バーニンのシナリオ、現実となる奇襲」