Uとバーニンの対話は、互いに相手を伺うようなものであり、その為に2人は本来の目的や本音を語り合っていた。Uはバーニンの目的が本気である事に疑問を挑むのであった………
バーニンの答えを聞いたUは少し考える様子を見せていた。
「(………この女、自軍の重要人物すら駒にするのか………? 冷静に考えたら正気の沙汰じゃない………)」
Uはバーニンの正気の沙汰ではない策に彼女の真意を測りかねる様子を見せていた。だが少し考える様子を見せた後、Uは1つの可能性を察知する………
「(………まさかとは思うが、姫さんを使った獲物の誘き寄せ………これが実現すればこの女の考えは本気であると証明される?)」
それは、バーニンの描くシナリオが現実となってしまった際のものであった。それを考えたUはその予感を感じ、尚更バーニンの正気を疑う様子を見せていた。そんな中、直後に外から騒ぎ声が聞こえた。
「………何の音だ?」
Uは外から聞こえた音を頼りに、気配を探知する。
「………数十人による気配だ………最低でも小隊クラスかな」
Uは外から感じた気配に思わずそう呟いた。それを聞いたバーニンは………
「どうやらまんまと餌に釣られたようですね」
バーニンはほくそ笑むようにそう呟いた。それを聞いたUは表情を険しくさせると………
「………嘘だと冗談でも言っておくべきだったかな………アンタ、人の心が無いな?」
Uは呆れと彼女の正気を疑う様子でそう語る。
「………そうですね。私に人の心が無い………とまでは言いきれませんが、ねじ曲がった思考の持ち主なのは否定しませんよ」
バーニンはそう言うと、自身の性格の悪さを自重するようにそう呟いた。
「………ふざけやがって」
それを聞いたUは呆れた様子で言葉を返した。
「なんとでもどうぞ。私としてはこれもシナリオ通りですからね」
バーニンは自らの思惑通りに事が進む事に喜びながらそう呟いた。
「………シナリオか。この状況、アンタはどう沈める? アンタのいる砦が陥落するようなら人間軍側の士気は終わりを迎えるだろうな」
Uはバーニンに向けてそう言い放つ。それを聞いたバーニンはローブに付いたフードを再び被ると………
「分かってますよ。この作戦に失敗は許されない。尤も、失敗する事も無いでしょうがね」
そう言って作戦の失敗は許されない事を語る………同時に失敗する事もないと言いながら。
「………どこからその自信が来るのか伺いたいものだな」
Uはバーニンの思考を理解出来ない疑問を更に強め、思わずそう呟いたのだった………
事態はバーニンの思惑通りに事が進み、砦は出撃をかけられてしまう。それを聞いたUはバーニンの思考に疑問を隠せないと共に、彼女への疑いを強めるのであった………
To Be Continued………
次回予告
バーニンの思惑に首を傾げつつも、外の様子を見たUは被害を抑えるべく戦う事を選択する。それがバーニンの思惑通りと理解しつつも………
次回「防衛戦開幕、シナリオ上の動き」