バーニンの思惑が本気であった場合の事を考えるUはバーニンの正気を疑う。だがその直後、バーニンの思惑通りに砦へ小隊クラスの軍勢が接近して来たのだった………
ここまでの展開を予測するばかりか望んでいたバーニンの思惑に対して疑念を強めるU。だが、彼は近くの窓から外の様子に目を向ける。外では砦の兵士達が魔族の小隊を相手に奮闘していたが、魔族軍の勢いは凄まじく苦戦していた。
「………この状況、見るに堪えないな………」
Uはそう言って外の様子を目にし思わずそう呟いた。そして魔族の小隊はあっという間に砦の中へと入り込んでしまった。バーニンも窓の方から魔族達が入り込んでくるのを目にすると………
「人数は見るにざっと70人程度………恐らくものの数分で占拠されますね………姫様の身が危うい」
バーニンは小隊の人数を予想し、このままではあっさりと占拠される可能性を語った。それはミイル王女の危機にも繋がる。
「アンタが仕組んだ問題だろうが」
Uは呆れた様子でそうボヤいた。
「………とにかく、このままでは貴方も脱出はままなりませんね」
バーニンはそう言って、Uの逃げ場が失われている事を指摘する。
「らしいな………あまり戦争に興味は無いが………やるしかあるまい」
Uは面倒に感じつつも、乗り込んできた魔族の小隊との対決をやるしかない事を決意する。
「それは助かりますね………私個人でも出来ないことは無いでしょうが、手間がかかって面倒ですからね」
バーニンはそう言って。Uの手を借りる事について好都合と言わんばかりの様子を見せた。
「気に食わないな………これがアンタのシナリオ通りなのが尚更………な」
Uはバーニンの思惑通りに事が進んでいるのを気に食わない様子だった。だが、Uもこのままでは脱出するのも厳しい為、Uは敢えて戦う選択を取った。
「それでも貴方に逃げる事は許されない………」
バーニンはしてやったりという様子でそう呟いた。
「わかってるよ。ならこの際アンタの掌の上で踊ってやる」
観念したUはバーニンの掌の上で踊ると言い放つ。
「………それはそれは………では高みの見物と行きましょうかね」
バーニンは、自身が現在気になっている男であるUを目に出来る事に喜んでいた。
「………勝手にしろ」
Uは執務室の扉を蹴飛ばす形で破壊する。懐からセイバーを取り出すと共に廊下へ出る。彼の視界に魔族の軍勢が現れると………
「………やろうか。火の粉を払いに………」
Uはそう言って戦闘態勢へと入るのだった………
魔族軍の小隊が攻め込んできた事に対して、これがバーニンの思惑通りである事を気に食わないUであったが、彼に許される道は戦う事だけであった。果たして、Uの行く末は………?
To Be Continued………
次回予告
人間軍は必死に持ちこたえようとするが、あっさりと殲滅されてしまう。これによりミイル王女は危機に陥るが、そこへUが間に合う形で彼女と対面するのであった………
次回「砦の激闘、王女との会合」