魔族軍を相手に圧倒的な強さを見せて殲滅するU。その過程でミイル王女と邂逅する事となり、彼は成行で彼女の防衛に動く事となったのであった………
生存本能が働いた事でミイルはUに着いていく選択を取った。Uのセイバーは次々と魔族を切断していき、Uは表情1つ変えずこれをこなしていた。
「あ、あの………ユウ様?」
ミイルは状況が理解できない様子でUへ声をかける。
「………何度言わせる気だ。僕はアンタの知るユウじゃない………僕はU、アルファベットの方のUだ。それに、その呼び方だとどっちの方を呼んでいるのか分からん」
Uは冷静な様子で言葉を返す。それを聞いたミイルは理解が出来ない様子だったが、少なくとも今の彼は自身の知るユウとはまた違う事だけは理解し………
「じゃ、じゃあ………Uさん」
敬称を変える形で見分ける事に決めた。
「それならまあ………理解出来るか。んで、何が聞きたい?」
Uはそう言いながら、迫り来る魔族を倒していく。
「………Uさんはどうして私を助けてくれるのですか?」
ミイルはUに対し、自身を助ける彼の思惑について疑問を問いかけた。
「僕は別にアンタの為に戦ってる訳じゃない。ただ気に食わないんだ、あのバーニンとかいう軍師の思い通りに事が進んでいるがな」
Uはそう言って、ミイルを助ける理由を語る。それを聞いたミイルは………
「バーニン様が………どういう事ですか?」
彼の言葉に疑問を感じていた。だがその直後、Uは正面から大きな気配を感じ、足を止める。
「………バーニンが釣ろうとしていた餌とは………こういう事か」
Uはその気配を頼りに事態を把握する。そして次の瞬間、突き当たりの曲がり角からこれまでの魔族とは気配が違う魔族が現れた。
「ほう………やはり噂は本当だったか。人間共が王女をこんな砦に連れて来るとは………愚かなものだな」
その魔族はそう言って、人間側の愚かしさを嘲笑っていた。
「それはどうだろうな。自分が狩人と思い込んでいる獲物の姿ほど、滑稽で間抜けだと思えてくる」
だがUはその魔族に対して強気に言葉を返した。それを聞いた魔族は表情を歪ませると………
「貴様………俺が誰だと分かって発言しているのか? 俺は魔族軍の四将が1人、打撃のグバイド様だ!!」
自身の素性を堂々と明かした。それを聞いたUは溜息を漏らすと………
「餌にしては豪華そうな獲物だ………バーニンめ、今頃ほくそ笑んでいる事だろうな………」
そう言って、これもバーニンの思惑かと感じながらそう呟くのであった………
ミイルを護衛するUの前に、彼女を狙って襲撃をかけてきた魔族の小隊のリーダー格、それも幹部クラスの魔族グバイドが現れた。果たして、Uはグバイドを倒せるのか? そしてこれもまた、バーニンのシナリオ通りなのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
グバイドはこれまでUが瞬殺してきた魔族達とは違い、力自慢の魔族であった。しかし、本物の強者にとって、彼は滑稽な獲物に他ならないのであった………
次回「幹部の一人、凶斬の現実」