魔族の町インポートベースへとやってきたU達は、魔族軍の軍師フィーリの行進を目の当たりにする。だがその直後、Uに違和感を感じたフィーリはUの顔を大衆の前で暴き、その場の空気は一触即発状態となってしまうのだった………
Uの顔を見た魔族達は動揺の声を漏らすと共に警戒心を見せており、同時に近くにいた兵士達はU達に向けて槍を向ける。
「………こうなるのはゴメンだったというのに………」
Uは呆れた様子でそう呟いた。一方、フィーリはUに視線を向け続けており………
「何をしにここへ来た? ここは魔族の町………しかもここを戦場の最前線と知っての行為か?」
Uに対してその真意を尋ねるかのようにそう呟いた。
「それを知ったのはついさっきだ。だが僕達はあくまで人間側でも無ければ魔族側でも無い………ただの旅人さ」
Uは下手にはぐらかす事は逆効果と感じたのか、自分達の思惑を正直に語った。
「嘘つけ!! お前たちのような人間がここに来る理由なんざ、人間側に何か思惑があってに他ならないだろうが!!」
だが次の瞬間、近くにいる若い魔族の兵士は感情任せにそう言い放ってきた。それを聞いたUは溜息を漏らすと………
「おい若造。口の利き方には気をつけるんだな」
そう言って、感情任せに言葉をかけてきた魔族に向けてそう言い返す。
「な、なんだと………!?」
その魔族は食ってかかるようにそう言い返すが………
「さっきも言ったが僕達は人間側でも魔族側でも無い………襲いかかってくる火の粉は振り払うだけ………お前達が僕達と敵対すると言うなら………ここで殺し合いをしたっていい。僕が死ぬかお前達が全滅するか………どちらでも構わないんだぞ? 少なくとも僕は………」
Uは冷静にそう言うと共に、この場にいる魔族軍の対応次第では実力行使も辞さない覚悟を見せた。それを聞いた若い魔族の兵士は動揺の声を漏らしたが………
「に、人間風情が………!!」
すぐさま我に返ると、感情的になって槍で襲いかかろうとしてきた。
「止めろたわけ者」
だがその瞬間、フィーリはその兵士を静止する言葉をかけた。
「フィーリ様………! しかしコイツは………!!」
若い魔族の兵士はフィーリに対して反論しようとするが………
「誰が口答えしていいと言った? 」
フィーリは目を紅く光らせると共に放った威圧を若い魔族の兵士に向けて行い、無理矢理黙らせた。それから少ししてフィーリの目の色が戻り、Uから一歩後ろへ離れると………
「………お前、中々面白い男だな。普通の人間なら命乞いを始めるこの場に置いても自分の意を曲げないどころか喧嘩を売ってくるとはな………気に入った」
そう言って、Uを気に入った様子と共に、右手でUの顎に触れる。だがUはフィーリの手を右手で弾くと………
「気安く触らないでほしいものだ」
冷静な様子でそうボヤいた。それを聞いたフィーリはフッと笑いを零すと………
「その態度、ますます気に入った………! ………いいだろう、貴様ら、私に着いてこい。色々話したい事もあるしな」
そう言って、U達を引き連れる事を口にするのであった………
一触即発状態の中で、Uは実力行使を辞さない覚悟で言葉をぶつける。それを聞いたフィーリが彼を気に入った事から、U達は彼女達と同行する事となったのであった………
To Be Continued………
次回予告
町にある砦にて、U達はフィーリ達と対話する事となった。フィーリはUが魔族軍の味方では無いものの、彼程の人材を敵に回すのは惜しいと考える様子を見せるのだった………
次回「敵味方の垣根、白髪剣士の価値」