真子の話を聞き疑問を感じていたミディアだったが、そんな彼女の疑問は、U達の前に現れた盗賊を真子があっさりと殺害した事でミディアの疑問は更に強まる。しかし、それ故にU達の真意を見定める道を選んだミディアはU達の旅へ同行する事となったのだった………
U達とミディア。衝撃の出会いから共に旅をする事となった3人。ミディアはそれから数日間、Uと真子に対して目を光らせる形で様子を見ていた。だか、Uと真子の2人は平静な様子でこの数日を過ごしていた。
「(あれから数日程Uと真子さんの様子を見ているけど………悪人と言っていいのかは全く分からない………確かにこの2人の雰囲気は並のものじゃない………けど、手放しに悪人としていいのかも分からないわ………)」
ミディアはU達を悪人と見ていいのか分からずに疑問を感じていた。そんな彼女の様子をUと真子は静かに見ていた。
「………ミディアちゃん、私達の事を疑っているけど私達を悪い人間とも思えてなさそうな感じだね………」
真子はミディアの様子を目にしそう呟いた。
「悪人認定してくれた方がまだこっちもどう対処すべきか考えられるんだかな………」
ミディアの迷う様子を見透かしたUは、ミディアへの対応に困る様子を見せた。ミディアはU達に向けて鋭い視線を向けてこそいたが、ミディア側はどう対応していいか分からない様子だった。そんな中でUは焚き火をおこす作業を行うと共に………
「………ミディアちゃん、1ついい事教えてやろうか」
突如としてミディアに対して声をかけた。
「………ミディアでいいわ………」
ミディアはUから自身がちゃん付けで呼ばれるのを嫌がり、呼び捨てにするよう口を挟んできた。
「じゃあ………ミディア。悪いのは人間だからとか魔族だからじゃない………自分の欲の為に人の平和を踏みにじろうとする………悪い人間とはそういう奴だぞ」
改めて口を開いたUは、悪い人物とはどういうものなのかを語る。彼の主観では正義と悪は種族の問題ではないというものであった。
「人の平和を踏みにじろうとする人が悪い人………」
ミディアはUの言葉に首を傾げつつも、どこか納得する様子を見せていた。Uは少し考え込む様子を見せると………
「………まあ僕からすれば正義なんて言葉を使う奴ほど虫唾が走るけどな」
正義だとか悪だとかの言葉そのものに嫌悪感を感じる様子を見せる。
「………変わってるわね」
ミディアはUの考え方の特異性を感じた。Uはフッと笑いを零すと………
「まあしばらくは様子を見てやるからゆっくり考えればいいさ………」
あくまで判断はミディアに委ねる様子を見せたのだった………
U達の様子を見ていたミディアは、彼等を悪と断定できない様子だった。そしてそんな彼女に自身の考えを説くU。果たしてその考え方を聞いたミディアが行き着く答えはどのような物であろうか………?
To Be Continued………
次回予告
Uから説かれた考え方に揺らぐミディア。そんな中、ならず者の魔族達が戦争と無関係の人間に襲いかかろうとしていた。その光景を見たミディアは、種族による正義の判別は正しいのか今一度考え出す。果たして、彼女が出した答えは………
次回「善悪の天秤、ミディアの答え」