ソーダリアに刺さった致命的な一撃は間一髪バーニンによって死だけは回避する事となった。だが、真子は立て続けに人間軍に向けてUの事を挙げ、彼を愚弄するのであれば容赦はしないと宣戦布告を行うのであった………
真子の膨大な魔力を目撃したバーニンは本能が働き、その場から動けずにいる中、ソーダリアは身体を起こすと………
「黙れ反逆者の娘が………!! 私に………私に指図するなあぁぁ!!」
無鉄砲にもその場から走り出し、左腕を上げる。
「………! 待ちなさい、ソーダリア殿! (あの単細胞………! 彼女の魔力が見えないとでも言うの………!?)」
これにはバーニンも心の中でソーダリアの浅はかさに呆れながらも彼を止めようと声を上げる。真子が反撃をしようとする中、直後に2人の横から剣による鋭い斬撃が放たれる。直前にそれに気づいた真子は咄嗟に身体を後ろへ下げるが、ソーダリアはこれに気付けず、この鋭い斬撃によって左腕を切断されてしまった。
「なっ………ぐ………ぐああああああ!?」
ソーダリアは左腕を吹き飛ばされ、苦しむ様子を見せる。
「ソーダリア殿!!」
バーニンは慌ててソーダリアの傍に駆け寄る。そしてその直後、真子とソーダリア達の間に1人の黒い髪の男が現れた。
「………見た事のある人間だと思っていたが………まさかソーダリアとバーニンだったとはな………」
その人物はそう言ってソーダリア達へ視線を向ける。直後にバーニンは驚く様子を見せると………
「貴方は………!!」
そう言ってその黒い髪の男について、知っている様子を見せた。それはソーダリアも同じであり………
「き、貴様あああ………ゆ、ユウゥゥゥーー!!」
その黒い髪の男の名を語った。
「ゆ………ユウ!?」
それを聞いた真子は当然動揺。そして近くで人間達を殲滅していたフィーリや、町の中から密かに様子を見ていたミディアにも動揺を与えていた。
「黒い髪にUと同じ顔………間違いない、彼は………私達の知るユウ………!!」
Uとは似た見た目ながらも異なる髪色や雰囲気等から、ミディアは彼がユウである事を察知した。そして真子も自身の前に立っている男が自身の父親で無い事にはすぐに気付き………
「(この人がミディアちゃんが言っていたユウ………! お父さんとは髪の色以外似ているけど………なんというか………ドス黒い雰囲気を感じるような………?)」
彼からUとは違うドス黒い雰囲気を感じ取っていた。そしてユウもまた、真子の方へ軽く視線を向けたのだが………
「………!! (ハルカ………!? ………じゃないな? 似ているだけの女か………?)」
ユウが知るハルカに面影を感じるように、彼女と瓜二つの真子の顔に内心動揺していたのだった………
真子達の戦いの中に突如として乱入してきた黒い髪の男ユウ。これまでの話題の中で度々出てきていた男は、この戦いが偶然か必然か、戦場に姿を見せる結果となったのであった………
To Be Continued………
次回予告
ユウを前に分が悪いと察したバーニンはソーダリアを連れて撤退を選択する。一方、ユウは真子に対し疑問を感じるように彼女へ迫ってきたのであった………
次回「人間側の撤退、ユウの疑問」