真子の宣戦布告を前にしても感情任せに動くソーダリア。だがそんな状況下において、突如としてユウが介入。状況は大きく混乱を与える結果となったのであった………
ユウの登場で場が混乱する中、バーニンはソーダリアの身体を引き摺ると………
「………撤退しますよ。今のままでは分が悪すぎる」
バーニンは状況を把握し、最前の手として撤退を選んだ。
「バーニン!! 反逆者をみすみす見逃すというのか!?」
ソーダリアは納得が出来ない様子で言葉を返すが………
「黙りなさい!! この状況が把握出来ない程貴方は愚かなのですか!!」
バーニンは声を上げてソーダリアを黙らせた。直後、バーニンはソーダリアを引き摺り、力任せに近くの馬へ乗せると、自身も馬へ跨り………
「引きますよ!!」
そう言って、生き残っていた人間軍の兵士と共に撤退を選択した。フィーリは人間側が突如として撤退した現状に目を向け………
「(くっ、あの女の素早い判断で全滅はさせられず………か)」
バーニンの賢明な判断によって人間軍を全滅させられなかった事を歯痒く感じていた。そんな中、ユウは真子に視線を向けると………
「………お前は誰だ? 何故ハルカに似ている………?」
初対面であるはずにも真子に向けて自身の疑問を問いかけ始めた。
「………そんなの分からない。けれど私は貴方の娘ではない………それだけは確かだよ」
真子もこの状況には理解が出来ていなかったものの、自身が目の前にいる男の娘ではない事だけは明らかとした。
「………そのようだな。少なくとも俺の妻と娘は………」
ユウは何処か愕然とするようにそう呟いた。真子が思わず首を傾げていると、直後に空から何かが彗星の如く降ってきた。
「何っ!?」
ユウは動揺を見せながらも、彗星の如く降ってくる何かが右拳を伸ばしてきたタイミングにおいて、後ろへ動く事により、間一髪でこれをかわした。その直後に彗星の如く降ってきた何かは地面に着地した際に大きな衝撃を起こした。
「………かわされたか」
そして、その衝撃によって発生した土煙から人の姿が見えると………そこには白髪の男………Uが立っていた。
「お父さん! ………核は!?」
真子は大きく驚いた様子でUに任せきりだった核の所在を問いかける。
「………宇宙空間にぶん投げた」
Uは核搭載型戦車ラグナロクタンクを宇宙空間へ放り投げた事を語る。
「え………ご、ごめん。なんて言った?」
真子は大きく動揺しながらもう1度同じ話題を問いかける。
「宇宙空間にぶん投げた」
Uは再び同じ答えを返す。
「………相変わらず発想が飛んでて恐れ入るよ………」
それを聞いた真子は嘘だとは考えなかったものの、Uの発想には動揺を隠せずにいたのだった………
ユウの登場で人間軍は撤退。相変わらず空気は緊張感の強い中、Uも現れその緊張は更に強くなった。果たして、2人のユウの名を持つ者の存在は、この先の戦いへどのような展開を齎すのであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
Uとユウの2人の対面により、一色即発の空気となる戦場。その中でユウは自分とは違う未来を持つ彼に敵対心を向ける言葉をかけたのだった………
次回「2人のユウ、違う未来を持つ者達」