ミディアはUと真子の様子を伺う形で目を光らせていたが、彼等を悪人とは思えない様子を見せていた。そんな彼女の様子をまた、U達も窺う様子を見せていたのだった………
それからまた数日。ミディアはUに説かれた話に揺らいでいた。
「(Uの話………あの日からずっと頭の中で響いてばかり………)」
ミディアはUの話に首を傾げ続けていた。Uと真子の2人は特にその事に言及する事こそ無かったが、ミディアが悩んでいる事には気付いていた。そんな中、U達は森の中に小さな村があるのを目撃する。
「………こんな所に村があったなんて知らなかったわ」
ミディアも目の前の村については認知していない様子だった。そんな中、村の方へ人間とは異なる肌の色をした者達数人が武器を持って村への奇襲をかけてきた。
「………なんだあの光景は?」
Uは目の前の光景に首を傾げた。
「あれは魔族………!? でも見た感じ魔族の軍では無さそう………」
ミディアは村に奇襲をかけたのが魔族なのはすぐに察知したが、見た目が魔族の軍のものでは無い事に首を傾げた。
「そうなるとならず者か」
軍ではないという言葉から、ならず者の可能性を察知するU。ミディアは奇襲をかけてきた怪物達が強盗の為に人々を襲うならず者の姿に言葉を失っていた。
「やれやれ………ああいうクズ共を見ると飽き飽きとするものだ」
一方でUは冷静に懐からZEROセイバーを取り出す。その光景を見たミディアは………
「………何をするつもり?」
薄々何をしようとしているのか理解しつつもUに対し何をしようとしているのか問いかける。
「決まってるだろ、あのならず者達を殺す。人の幸せを壊す輩は人間だろうと魔族だろうと生かす気は無い」
Uは目の前のならず者の魔族達を殺すつもりである事を語った。それを聞いたミディアは………
「………貴方達を数日見てる中でずっと考えてる。私達はこの戦争で人間の為だとか魔族の為だとか言ってたけど………それって本当に正しいものなの………?」
U達に問いかけるように自身の考えは正しいのか問いかける。
「さあな。でもこれだけは言える。戦争に苦しむ人達を陥れる事で不幸を与えるのは正しい事か?」
Uは彼女の問いかけに対する答えを出さなかったものの、目の前のならず者の行為は正しいかを問いかけた。
「………殺して止める事を肯定する気は無い。けれどね、あの魔族達の行いは許されるべきじゃない………!」
ミディアはUのやり方を肯定するつもりは無いものの、同時に人々を不幸に陥れるならず者達を認める気は無かった。
「そうか………なら、止めに行くとするか」
その答えを聞いたUは、真子に目配せを行う。その直後に真子は無言で頷くと、U達はならず者達が暴れる村の方へと走り出したのだった………
U達との数日間の行動で何が正しいのかを考え続けるミディアは、魔族のならず者達が必死に生きる人々の幸せを壊そうとしている光景を目にする事となった。まだ自分なりの答えやUに対する考えへの疑問こそ残っていたが、結果として人々を不幸に陥れる存在を良しとしない事だけは彼女の中ではっきりとしたのであった………
To Be Continued………
次回予告
U達はならず者数人を相手取る事となった。ミディアも加勢するものの、彼女本人はロクに戦闘能力を持ち合わせていない事が明らかとなったのだった………
次回「花を操る力、殺しとの無縁」