インポートベースでの戦いから数日、旅に戻ったU達はドラゴンマウンテンと呼ばれるエリアへ来ていた。U達はその中でドラゴンを探し求める旅人の後を追う事となったのであった………
それからU達は旅人達を追いかけ、頂上付近までやってきた。旅人達はU達に後をつけられているとは考えていないのか特に警戒する様子は無く、寧ろ頂上へ近づくに連れて響くドラゴンのものと思わしき咆哮に耳を傾けていた。
「咆哮音………こりゃ近いかもな………」
旅人達がドラゴンの咆哮を聞き、身構える様子を見せる中、U達も身構える様子を見せていた。
「この声………本当にドラゴンが近くにいるんじゃ………!?」
ミディアがドラゴンの存在に本能で震える中、U達はいよいよ頂上部分が見える位置までやってきた。
「………っ! 何っ!?」
だが次の瞬間、Uは動揺の声を漏らした。何故なら頂上は岩場に囲まれていたのだが、その中心には………グリップがドラゴンの頭を模した剣が刺さっている………それだけだった為だ。
「剣が刺さっているだけか………? なんだ、拍子抜けしたぜ………」
剣の目の前に来ていた旅人達もこの光景には呆れる様子を見せた。
「でも剣としては大分良さそうだな………そうだ、貰っちゃおうぜ!!」
直後、旅人は剣だけでも回収をと考え、2人の内の片方がグリップに触れ、これを引き抜く。だがその直後、グリップのドラゴンの頭部の目らしき部分が赤く発光。旅人に向けてとてつもないエネルギーを流し込み………
「ぐああああああっ!? な、なんだこりゃあ!?」
その膨大なエネルギーに、剣を掴んだ旅人は苦しんでいた。そしてその旅人は間も無く剣のエネルギーに耐えられず、骨も残らずに消滅してしまった。
「なっ!?」
これにはもう1人の旅人も混乱を隠せなかった。
「剣のエネルギーに耐えられず死んだ………!?」
一方、様子を見ていたUは驚きつつも、旅人が死んだ理由が、剣のエネルギーに耐えられなかった為である事を察知する。更にそればかりか、剣はもう1人の持ち主の手に向かって飛び出し、強制的に握らせた。
「うああああああ!?」
もう1人の旅人もこれに耐える事が出来ず、骨も残らないまま消滅してしまった。
「もう1人まで死にやがった………!?」
ライガは戦慄するように声を漏らす。そしてその直後、剣はU達の気配に気付いたのか、U達の方へ飛んできた。
「くそっ! あの剣、目覚めた事で暴走しているのか………!?」
Uは剣の状態を前に思わずそう感じていた。目の前へ迫ってくる剣を前にUは避ける事を考えたが、直後にミディア達の事を考えると、Uは剣の方へ走り出し、自分から剣を手にした。
「ぐうっ!? あああっ!!」
だが流石のUでも無条件で剣を手にする事は出来ず、剣からの膨大なエネルギーに苦しんでいた。
「お父さん!!」
それを見ていた真子達もこの状況に動揺を隠せずにいたのだった………
ドラゴンマウンテンの頂上にはドラゴンの頭部を模した剣が刺さっていたが、その剣は適合者でなければ扱えない諸刃の剣だった。果たして、そのような剣を手にしてしまったUの命運はどうなってしまうのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
剣によるエネルギーに苦しむU。仲間達がこれに動揺を見せていたが、Uは仲間達の様子を目にした事から、挫けぬよう懸命に抗うのだった………
次回「魔の剣、挫けぬ心」