頂上へ到達したU達を待ち受けていたのは竜の頭部を模した剣であった。しかし、この剣を手にした者は力に飲まれてしまい、オマケに引き抜かれた場面で無差別に襲いかかる事態となってしまい、剣は次にUの手へとやってきてしまうのであった………
「うああああああっ!? ぐああああっ!!」
Uは剣から流れる膨大な力に苦しめられていた。
「あ、兄貴ー!!」
ライガはUの身に起きる事態に動揺の声を漏らす事しか出来なかった。
「U………!!」
ミディアもUの危機に動揺する事しか出来ない中、Uは懸命に抗っていた。
「うあああ………バカにするなよ………!! 僕は………こんな竜に飼い慣らされる程………安い男じゃねぇ………!!」
Uはそう言うと、剣から流れる力に呑まれるだけの状態から一転、剣の方に自身の力を流し始めた。
「あれは………! 」
真子はUの狙いを察知する。だが剣の流れる力がそれに負けまいと更に強まってきた。
「ぐうっ!? 面倒な暴れ馬だな………なら………抗ってやらあ!!」
Uがそう言って剣に抗う様子を見せると………彼の身体から膨大な光が放出すると、彼の身体から光が放出し、彼の身体に光の鎧が纏われていた。
「あ、あの姿は………!?」
ミディアとライガはUの姿に驚いていた。直後、Uの持った剣はUの力に押し込まれ、最終的にUに手懐けられる形でUの手に納まった。
「はあっ、はあっ………!!」
Uは剣を地面に突き刺すと、息を吐きながら座り込んだ。直後にUは元の姿に戻ったが、剣は暴走の気配がなく、完全に制御できていた。
「全く………暴れ馬だな………」
Uは剣の暴れ馬っぷりにそう呟いた。
「剣を手懐けた………!? それにしてもさっきの姿はいったい………?」
ミディアはUが剣を手懐けた事と、一瞬変化したUの姿に困惑を隠せなかった。
「お父さん! 大丈夫………!?」
一方、真子は心配を隠せない様子でUの傍に駆け寄る。
「あ………ああ………なんとかな………」
Uは死にかけた状況において強がるようにそう呟いた。
「それにしても驚いたぜ………まさかその剣を手懐けるなんてな………」
そんな中、ライガはUが剣を手懐けた事に驚き、思わずそう呟いた。
「………別に今回のように死にかけた事なんて幾らでもある………今更こんな事どうって事ないさ………」
Uはそう言って、今回のような試練は過去に腐る程踏んできた事を語る。だが、真子からすれば彼の姿はどう見ても強がりであり、真子はいきなりUの頬をつねってきた。
「痛っ!? な、何するんだよ!?」
当然これにはUも困惑を隠せなかったが………
「………やっぱ強がりじゃん………ビックリさせないでよ………!」
真子が目に涙を溜めている姿を目にし、Uは心の中で少し考える様子を見せた後………
「………ごめんよ」
Uは素直に謝罪の言葉を返すのだった………
ドラゴンの頭部を模した魔の剣を制御する事に成功したU。だが彼にとって今回の件は生命を賭けた行為でもあった事から、かなり危ない賭けであった事も、彼の様子から明らかとなったのであった………
To Be Continued………
次回予告
剣の制御に成功してまもなく、突如としてドラゴンマウンテンで噴火が起きる。U達は撤退を余儀なくされるが、その中でUが引き抜いた剣の力が輝くのであった………
次回「火山噴火、竜の剣の加護」