ドラゴンの頭部を模したグリップを持つ剣の力に呑まれかけるU。だがUは自身の力を持ってこれに抗い、見事剣の制御に成功する………ミディアとライガの中に疑問を与えると共に………
それから少し経ち、落ち着きを取り戻したUは地面に刺してあった剣を再び引き抜く。剣は先程までの凶暴性が嘘のように落ち着いており………
「あの暴れ馬っぷりが嘘のようだ………だがコイツの持つ力はとてつもなかった………これを掴んだのが僕じゃなかったら………また犠牲者が出てたかもしれない………」
Uは剣の落ち着き具合に驚きつつも、自分以外の人間がこれを握っていた際、最悪の事態となっていたかもしれないと考える様子を見せた。真子達も剣の静かさと、先程までの凶暴性を前に声を漏らす事も出来ずにいたのだが、その直後、突如として聞こえた大きな音でその場にいた全員が動揺の声を漏らす。
「な、何この音!? 」
突如として聞こえた大きな音。それを聞いたUは………
「マズイ………ここの火山の噴火音だ………! くそっ、なんてタイミングで………!!」
ドラゴンマウンテンの火山が噴火してしまった事を語る。
「噴火!? なんでこんなタイミングで………!?」
続けてミディアが動揺の声を漏らす中、Uは竜の頭部を模した剣を構えると………
「絶対に止める………こんな事で潰れてたまるかあぁぁ!!」
仲間達を守る為にそう言い放った。するとその直後、竜の頭部を模したパーツから炎が放出され、降ってきた岩石をあっさりと跳ね除けた。
「何っ………!?」
Uは剣が起こした力に動揺する様子を見せた。だがその直後に剣の力に気付く様子を見せると………
「………そういう事か。使用者を選ぶって言うのは………使い手の覚悟と力を扱えるか………それを見定めていた故か………!!」
そう言って刀身を地面に突き刺し、剣のグリップ部分にあたる竜の頭部を模した撫でると………
「力を貸せよ、ドラゴニックブレイカー!!」
Uはそう言って、新たに手にした剣の名を叫びながら、剣にそれに反応するように頭部パーツの目が青く発光すると………
「{ドラゴニックノヴァ}!!」
口のパーツから熱線が放たれ、山の山頂に炎の膜を形成する。これにより噴火時に放たれる熱は炎の膜に阻まれた。それでもかなりギリギリの様子だったが………Uは熱線を放ち続ける事で膜の強度を守り………最終的に噴火が止まったタイミングで止めきった。
「はあっ、はあっ………」
これには流石のUも息を上げて地面に膝を着いたが、直後に剣の頭部パーツを撫でると………
「全く………暴れ馬に助けられるとはな……… 」
どこか自嘲するようにそう呟くのであった………
Uが手にする事となった暴れ馬の剣ドラゴニックブレイカー。だがその剣がこの局面を乗り切った事は、今後のUの新たな力としての片鱗を見せる結果となったのであった………
To Be Continued………
次回予告
ドラゴンマウンテンを下山したU達は、ドラゴニックブレイカーの話題で持ち切りになっていた。そんな中で真子は、意図せず新たな力を手にしたUを目にし、力は強い者に惹かれていく事を感じていたのだった………
次回「最強の剣、強き者に惹かれる力」