Uに齎された新たな武器ドラゴニックブレイカー。これを手にしたUに対して、どこか嫉妬心とも取れる感情を抱く真子。その場こそは笑い話で終わったものの、真子の中での力への渇望は確実に大きくなっていたのであった………
それから数日、U達は森の中を歩き続けた末に大きな外壁の町を目にする。
「久しぶりの新しい町だ………と言っても、僕達に安寧の地は無いんだろうな。少なくとも人間軍からは指名手配犯扱いだしな」
Uは町を見つけた事を呟きつつも、現状人間軍側から敵視されている現状もあり、開口一番にそうボヤいた。
「けど、何も補充しない訳にはいかないしね………」
だが、U達の持つ食料や衣服は無限ではない事から、補給の為には寄らない訳にもいかなかった。
「仕方無い、気は進まないが行くしかないな」
Uは面倒そうな様子を見せつつも、行かない訳にはいかないと覚悟を決める様子を見せたのだった………
そして町の方へ接近するU達。だがその直後、とてつもない爆音が近くで響き渡った。
「………!? なんだ!?」
U達は突如として鳴り響いた音に困惑する様子を見せる。直後に慌てて町の方へ走り出したが、町の中は火が上がっており、黒い髪で剣を持つ男が人間の兵士をたった1人で蹂躙していた。
「ば、馬鹿な………こんな奴なんかに………!?」
兵士達はそう呟きながら地面に倒れる。U達が駆けつけて間もなく、その黒い髪の男はU達に向けて振り返ると………
「………よう、俺のドッペルゲンガー」
Uに向けてそう言い放ってきた。
「ユウ………」
Uは自身と瓜二つの男、ユウの名を口にする。
「まさかこんな形でまた会えるとは思ってなかったが………丁度いい、俺にとってお前は邪魔な存在のようだからな」
ユウはそう言うと、手に持った剣の刃をUに向ける。
「何故僕にこだわる? ドッペルゲンガーでももうちょっと距離感を窺うぞ?」
それに対しUは、ユウが抱えていた敵対心が異常な事に疑問を感じていた。
「お前には分からないだろうよ、俺の気持ちなんて………」
だがユウはそれを確信した素振りでそう呟くと、Uに向かって接近しようとする。だが次の瞬間、真子が2人の間に立つと………
「………何の真似だ」
それを目にしたユウは思わずそう問いかけた。
「2人が殺し合う光景なんて見たくない………やるならせめて私を殺してやる事だね………!」
真子は2人の殺し合いに拒否反応を示しており、それをやるなら自身の生命を奪ってからやれと脅しをかける程であった。
「真子………」
Uも真子の様子には動揺を隠せず、思わずそう呟いたのだった………
新たな町を訪れたU達の前に再び現れたユウ。再び対決の空気となる中で、2人の対決を生命を賭けて止めようとする真子。果たして、この一触即発の空気はどのように流れるのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
真子の妨害を受けるユウは、これが災いして思うように動けずにいた。だがそんな中、町の防衛に現れた人間軍がこの状況へと介入してきたのだった………
次回「ユウの動揺、人間の防衛介入」