ユウが動揺を隠せない中、彼等を狙って介入してくる人間軍。だがユウの悲痛な怒りから放たれた膨大な闇が、場の空気を一気に変化させる事態となったのであった………
ユウの放った闇のエネルギーによる混乱は凄まじく、バーニンですらたじろぐ声を漏らした。
「(ユウ………今の貴方はもう………!!)」
そして、バーニンはUにすら見せていなかった動揺の表情を見せていた。その様子はUにすら、今回の状況がバーニンにとっても望んでいなかった展開である事を察知する判断材料として存在していた。それと同時にUは、自身の身体の状況をやや重く感じていた。
「(………腕が痺れ、身体が重い………消耗するばかりかダメージを貰ったか………)」
Uはこれを感じ取った事で、この状況に危機感を抱いていた。
「(さてどうする………ここから撤退するにしても隙を見つけないとそれは実現しない………ユウとバーニン………あの2人を相手に逃げる事は不可能では無いだろうが………タイミングを間違えたら詰む………)」
Uは撤退も考えたが、タイミングを間違えれば実現しない可能性を感じており、頭の中で必死に策を弄していた。そんな中、ユウは剣を構えると………
「貴様ら全員滅ぼしてくれる………はああっ!!」
そう言って目にも止まらない速さで走り出す。だがUは腰に携えたドラゴニックブレイカーを抜刀すると同時に高速移動でユウの前に立ち、2人は剣をぶつける。
「止めろ!」
Uは無造作に戦う彼に声をかける。
「偽善者気取りか………? 笑わせるな!!」
だがユウはUの言葉を跳ね除け、素早い連撃を放つ。Uはドラゴニックブレイカーでこれを止め続けたが、防戦一方であり、互いに距離を取ったタイミングにて2人は剣にエネルギーを集束させ………
「{ドラゴニックスライザー}!!」
「{バスターエンド}………!!」
互いに斬撃を飛ばした。この一撃は互いに相殺されたが、その際に発生した風圧でUの頬に傷が付いた。
「………そこまでして人間が憎いか………ユウ」
だがUは動じる事無くユウに向けてそう問いかけた。それを聞いたユウは苛立ちを強め………
「………ああ憎いね………貴様含め………!!」
そう言い返すと共に素早い動きでUへ追撃をかけてくる。Uは高速移動でこれをかわし続けると………
「復讐に囚われるアンタの気持ちは痛い程分かる。けれどこんな事をして残るものは何も無い………アンタだって分かるはずだろ!!」
少し厳しい言葉でそう返すのだった………
ユウの膨大な闇の力は場の空気を一気に変えてしまった。Uはユウの怒りを理解しながらも、彼の進む道は間違いである事を感じていたのだった………
To Be Continued………
次回予告
2人のユウの戦いが激化する中、真子は再び戦いに介入する事となった。だがその中で真子に向けた攻撃が襲いかかる事態となってしまうのだった………
次回「再度の介入、超越の域」