Uの言葉を聞き揺らぐミディア。そんな中、魔族のならず者達が小さな村へ奇襲をかけてきた。人間と魔族、種族による善悪を測り兼ねるミディア。しかし目の前の行為は良しとせず、ならず者達を止めるべく戦いへ赴くのであった………
3人はならず者の元へ走り出す。その中でもUが光の速さで村の方へ飛び出すと、まずならず者数人の首を跳ねる形で瞬殺した。
「何っ!?」
これにはその場にいる者の殆どが戦慄した。
「つまらない事をしてるな、お宅ら………」
Uは冷静な様子でならず者の魔族達に声をかける。
「な、なんだコイツ!?」
Uの介入にはならず者の魔族達も動揺の声を漏らしたが………
「こ、殺せ殺せ!!」
すぐさま魔族達は気持ちを切り替え、Uの討伐に走り出す………
「これで引くわけないか………まあいい、手間が省ける」
だがUは向かってきた魔族を目にも止まらぬ早業で斬り裂いた。その際に魔族達の青い血を浴びる事となるが、Uの目は死んだように感情が無く、まるで動じていなかった。
「相変わらず凄いわね、貴女のお父さん………」
ミディアは真子に向けてUの異常さを感じた事を口にする。
「お父さんからすれば大した事じゃ無いと思うけどね」
真子はUの性格を理解するようにそう呟いた。そんな中、Uは真子達に目を向けると………
「………そういえば聞き忘れてたがミディア、君はどんな力を持ってる?」
Uはミディアに対し、彼女が持つ力について問いかける。
「………大した能力じゃないわよ」
しかしミディアはそれを聞いて大した能力ではないとこの質問の意味は無いと言わんばかりの様子で言葉を返した。
「大した事なくても教えてくれないと分からん」
Uはそれでも能力の概要について問いかけた。
「………花を操る力よ。尤も私に出来るのはそれだけ………」
ミディアはそう言うと、村の地面で先程ならず者達が踏み潰したであろう花の花弁を浮かせると、ならず者達に向けて飛ばす。ならず者達は目を背けると共に防御姿勢をとるが、特に肉体的ダメージは発生しなかった。
「………ああ成程、そういうね」
それを見たUは能力の概要を理解する。
「私は戦場とは無関係の世界で生きてたもの。政治家として活動する事は出来ても戦士にはなれないわ」
ミディアは自身は戦士にはなれないと自虐するようにそう呟いた。
「本当にそうか?」
だがUはならず者達を次々と殺害しながらミディアが戦士にはなれないという考えを否定してきた。
「何が言いたいの?」
ミディアはUに対して疑問を抱く。
「どんな力だって人を救える力になるし………人を殺す力にすらなり得る。花で人を傷付ける事は本当に出来ないのか?」
Uはミディアに対し、本当に花に殺傷の術は無いのかを問いかけた。それを聞いたミディアは疑問を感じるように首を傾げるのだった………
ならず者達の討伐に赴くU達。その中でミディアの能力が明かされるものの、ミディア本人はそれが殺しの為の力では無いと自嘲する。だが、Uはそれに対して疑問を感じていた。果たして、この力に殺す術は本当に無いのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ミディアは自身の力で人を殺すなど考え付いた事が無かった旨を明かす。だがその中でならず者の魔族が罪の無い子供達に刃を向けた時、ミディアは無意識に攻撃の術を実行していたのであった………
次回「花の棘、ビターな真紅の刃」