強化形態となった真子の力は絶大であり、ユウを撤退に追い込む程の強さを見せた。そして、その隙にUも撤退を選択。仲間達を連れて戦線を離脱するのだった………
何とか撤退に成功したU達は、町からしばらく離れた森の中に紛れ込むと………
「………取り敢えず一旦はどうにかなるだろうな」
そう呟いて、緊張状態を解いた。そして真子も強化形態を解除し、元の大人の姿へ戻るのだが………その直後、真子は緊張の糸が切れてしまったのか、途端にその場に倒れかけた。
「真子っ!?」
Uは慌てて彼女の身体を受け止めた。真子は寝息を立てており、眠っているだけだった。
「………良かった、寝てるだけだ」
Uはこれに安堵の声を漏らす。だがそんな中、ミディア達は先程までの光景に理解が追いついておらず………
「U、さっきまでの展開はいったいどういう事………!?」
思わずUに対してそう問いかけた。
「………そうだな。さっきまでの戦いはこれまでの戦いとは明らかに域が違っていた。真子の力が強化された事は僕にとっても想定外だが………僕、真子………そしてユウ。少なくとも明らかに戦争下においては過剰とも言える強さの持ち主が数人いて………そういう連中に限ってどっちにも属していないこの状況。バーニンからしても面白くないし、魔族軍についてもフィーリとは協力関係となっているが………基本的には敵対関係にあるから制御できる訳じゃないし………そんな天災レベルの爆弾が何人もいる状態でまたあんな事が起きたら………どうなるか?」
Uはミディア達が追いつけていない事を理解しており、今のこの状況で明らかにレベルが違う強さを持つ人間の名を挙げた後、その人物が軒並み人間軍でも魔族軍でも無い事を語る。そして、そんな人物達が起こした天災とも言える強さの持ち主同士が再びぶつかり合う恐れ………それが再発した際の可能性をミディア達へ問いかける。
「そんな事になったら………絶対大変な騒ぎになるよな………?」
こればかりはミディアやライガの視点からしても、ロクな事にならないのは明白だった。それを聞いたUは………
「その通りだ。今回はユウが真子に対する敵意を向けていなかったからどうにかなったが………この先またぶつかり合うのは出来れば避けたい………まあでも、彼が僕の話を聞いてくれそうに無いのは悲しい事だがな………」
ユウとの激突を可能であれば避けたい願望を語った………尤も、Uの言葉に耳を傾ける様子を見せないユウに対してそのような望んだ展開になるとは到底考えてはいなかったのだった………
何とか撤退をしたU達は、今回の戦いについて改めて確認すると共に、ユウとの対決における問題点が浮上した事を話し合う。だが、Uは心の中で、ユウとの対決がまだ避けられないのではないか………そのような予感をどこかで感じていたのであった………
To Be Continued………
次回予告
激しい激闘から数日後、Uの肩の怪我はまだ完治していなかったが、U達は旅に戻っていた。だがそんな中、またしても人間側の拠点に導かれてしまうU達。しかもその拠点はなんとミディアに関連のある地帯であった事が明かされるのだった………
次回「導かれし地域、ミディアとの関連」