U達に奇襲をかけてきたのは、ミディアの父の秘書兼ボディガードのステルという人物だった。彼はミディアを説得する言葉をかけると共に、Uの排除に動き出すのだった………
ステルは自身の動きに対処された事に内心動揺を感じていた。
「(俺の動きが読まれた………? ………いや、有り得ない………俺の動きが読まれる事など絶対に有り得ん………!!)」
ステルも最初こそ動揺していたが、少ししてそれは有り得ないと結論付けたのか、Uに向けて走り出しながら姿を消した。
「(またステルスか………)」
Uは息を漏らすと、ゆっくりとその場から歩き出す。そして今度はUの目の前から姿を現しナイフを突き立てるが、Uはそれを軽くかわすばかりか、左腕の肘でステルの右手の甲を攻撃した。
「ぐっ!?」
ステルはこれによって思わずナイフを手放した。ステルはすぐさま姿を消すが、Uは目を閉じると共にその場に止まった。
「な、何してるんだ兄貴………!?」
ライガはUの動きの意図が読めずにいたが、その答えはすぐに判明する。Uは周囲の風の動きや気配、小さな音から何かを察知するとその場で後ろ回し蹴りを行う。するとその攻撃が何も無いはずの場所から直撃する音が聞こえた。
「があっ!?」
そして直後に漏れるステルの声。少しするとその場にはステルの身体が浮かび上がり、Uはそのままステルを蹴っ飛ばした。
「ば、馬鹿な………!? 私の姿を捉えられる奴などいる訳が………!?」
ステルは自身のステルス能力が破られた事に動揺していた。Uはステルに対して冷静な視線を向けていたが………
「………若いな。確かにお前のステルス能力は強い能力かもしれないが………別に本当に消えている訳じゃない。あくまで視認が出来ないだけ。でも人は無意識に目に頼りがちだ。なら視覚を一旦捨てて聴覚や気配を頼りに探るしかないだろうね」
Uはそう言って目を閉じてステルを探し当てた事に対する解答を述べる。そう、ステルの能力、ステルスは相手に視認されなくなるだけで本当に透明人間になる訳ではない。Uはそれを見破り攻略を成し得たのだ。
「馬鹿な………そんな方法出来る訳が………」
ステルはUの異次元な攻略方法に思わず動揺の声を漏らすが………
「無理でもやるのが戦士だ」
Uは不可能であろうとやらないといけないのが戦士である事を説いた。ステルはUという男の強さに恐怖を感じており、身体を動かそうとした直後、自身の身体が震えている事に気付き、思わず動揺の声を漏らすのだった………
ステルのステルス能力を見破り反撃を成功させるU。その攻略法は常人離れしたものではあったものの、それを実現させた事により、Uはステルに対して恐怖を与える程の状況を生み出せたのだった………
To Be Continued………
次回予告
ステルはそれでもUに抗うが、力の差は歴然だった。そんな中、U達の前にミディアの父親の姿が現れ、その場の空気は複雑なものへと変化するのだった………
次回「歴然たる差、父の出現」