ミディアの父スドラガとの対話で、互いに敵対を避けたい意思を向ける。そんな中でミディアに対して謝意を込めた言葉をかけるが、ミディアにとって、それは受け入れ難いものであった………
Uの言葉から逃げ出したミディアは1人、屋敷の外で座り込み、外の景色を見ていた。
「………Uの馬鹿」
ミディアはその時にも無意識にUを罵倒する言葉を漏らす。だがそれと同時に彼女の頭の中では、Uとのこれまでの旅路の事が渦巻いていた。
「(誰もこれまでの旅で迷惑だと思った事は無いじゃない………私は………純粋に………)」
ミディアはUに巻き込まれて旅を続けていた事に対し、知らず知らずの内に喜びを感じていた。そんな中、ミディアの視界には不穏な影が映った。
「あれは何………?」
ミディアが困惑する様子を見せる中、そこには魔族の軍勢の姿が映っていた。
「魔族軍………!?」
ミディアは困惑しながら魔族軍の姿を目にする。その中のリーダー格と思わしき魔族の男はゆっくりと門番の前へと立つ。
「止まれ! 貴様等何者だ!!」
門番は魔族の男に対してそう問いかける。
「侵略者だよ、お前達人間の………な」
魔族の男はそう言うと、鋭い槍を手に取りこれを振るった。
「うあああ!!」
これによって門番達は敢え無く倒れた。そして門は軽々と破壊され、ミディアは魔族軍の人間と対面する事になってしまった。
「さて、侵略と行こうか」
魔族の男はそう言ってゆっくりと歩み出す。ミディアは内心恐怖に支配されていたが………自身が逃げては父が危ないと感じたのだろう。
「………はあああっ!!」
ミディアは咄嗟に自身の能力を使って近くに咲いていた花を飛ばした。しかし、魔族の男には何も効いていなかった。
「………なんだこの技は? 風避けにもならんな」
そう言ってミディアの能力を嘲笑する魔族の男。ミディアは自分では何も出来ない絶望感に苛まれ、思わず涙を浮かべた。
「(私じゃ………何も出来ないの………!?)」
ミディアが心の中で絶望を隠せない中、彼女に危害を加えようとする魔族の男。だが次の瞬間、屋敷の窓から白髪の男が飛び出すと同時に魔族の男へ蹴りを放つ。
「何っ!?」
魔族の男は反射的に防御姿勢を取るが、白髪の男のキックに吹き飛ばされた。
「ぐああっ!?」
魔族の男が吹き飛ばされる光景に驚くミディア。それに対してミディアは白髪の男に視線を向けると………
「ゆ………U………!!」
その人物の名、Uの名を口にするのだった………
Uの言葉に悩まされるミディアの前に現れた魔族軍。絶体絶命の危機を前にUが間一髪加勢した事で事態を好転させる事に成功する。果たして、U達は魔族軍を撃退する事が出来るのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
真子達も加勢する事でU達vs魔族軍の構図へと変化する事となった。真子達が雑魚狩りを引き受ける中、Uは魔族の男との対決に挑む。だが悩むミディアはその場を動けずにいたのだった………
次回「魔族軍との激闘、動けないミディア」