ならず者の魔族達を次々と倒していくU。その中でミディアの能力についての話となる。その中でミディアの能力は花を操る力であると明らかになったが、本人が殺傷能力を持たないと自嘲する中、Uはそれが本当かを問いかけるのだった………
ミディアは自身の力の使い方に対して首を傾げる様子を見せる。
「(私の能力について考えた事、無かったな………でも花で傷を付けるなんてどうやって………?)」
ミディアは自身の力について改めて考え出したものの、やはり自身の力に人を殺す力があるのかについては疑問に感じ続けていた。
「………分からない。花弁に人を傷を付けるだけの硬度も鋭さもない………どうやって殺しなんて………」
ミディアは花で人を殺すイメージがまるでつかなかった。ミディア自分には人を殺すどころか守る力も無い事を感じ絶望を感じていた。そんな中、ならず者の魔族の1人が子供達の方へ襲いかかろうとしていた。
「うわああっ!?」
子供達は目の前に迫る恐怖を感じていた。
「っ………!! (子供達が………!!)」
そんな中、ミディアは子供達の危機に動揺する。そしてならず者達が手に持ったナイフを振り上げる。それを見たミディアは無意識に自身の身体にエネルギーを纏わせると共に近くに咲いていた薔薇数本がが揺れると共に、地面から抜け出る形で飛び出し、ならず者の魔族の身体へと突き刺さった。
「があっ!?」
そのならず者は自身の身に何が起きたか分からなかった。分からないまま絶命してしまった。
「………えっ………!?」
この事態はミディア本人も無意識に行ってしまったものであった事から、ならず者が死んだ際に自身の力で薔薇を操り、薔薇の鋭い棘が貫通し突き刺さった事が理由………つまりミディアの力が働いた結果によるものであった。それを知ったミディアは自身の力が人を殺してしまった事に動揺していた。
「あっ………ああ………! 私………魔族とはいえ………人の生命を………!?」
ミディアが人間や魔族を問わず人の生命を奪ったのはこの時が初めてだった。その結果ミディアは目の前で起きた行為に思わず嘔吐した。自身の力が人の生命を奪った。その事実が耐えられなかったのだろう。だがこの時にはならず者の魔族達は全滅しており、事態はほぼ終息していたと言っても過言では無かった。
「大丈夫………ではなさそうだな」
ミディアの様子を見たUはミディアがまともな精神状態では無い事を察知する。
「お父さん、ミディアちゃんは………」
真子もミディアの精神状態を察知し、彼にそれ以上ミディアの精神に動揺を与えないよう言おうとするが………
「皆まで言うな………分かってる」
Uもその事は理解している事を口にするのだった………
ミディアの花を操る力で魔族の1体倒したミディア。しかしそれは一線を越えたミディアの心に多大な動揺を与えた。果たして、ミディア本人は自身のこの状況をどう受け止めるのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
それから数日。助けた村人達の好意でしばらく休ませてもらえる事となったU達だったがミディアはまだ立ち直れていなかった。そんな中、真子はミディアに対し、自身が人の初めて生命を奪った時の事を語るのだった………
次回「一線の先、消える事の無い過去」