メスフィアを倒した直後、真子達もまた魔族軍の兵士達を全滅に追いやった事で防衛に成功する。そして様子を見ていたスドラガは、ミューチュの成長に感心を寄せると共に、Uを信用する覚悟を決めたのだった………
U達が激闘を終えて少し経った頃、スドラガはU達を再び大広間に呼び寄せると………
「………Uくん、私は君達を信じて協力関係を結びたい」
U達に対して、協力関係を結ぶよう持ちかける言葉をかけた。
「………なんだって?」
Uは思わず聞き返す様子を見せる。
「君達と協力関係を結びたい。それだけだよ」
スドラガは再び用件を語った。それを聞いたUは………
「………正気か? 僕は今人間側の敵だ。それに………こう見えて魔族軍の1人とも協力関係がある。アンタの立場が悪くなるだけじゃないのか?」
思わずスドラガの正気を疑い、そう問いかけた。
「正気さ。君は別に人間側でも魔族側でも無い………だが私達を守ってくれたし………ミディアの事も気にかけてくれていた。今や腐敗している戦争下での人間より信用出来る」
スドラガはUに助けられた恩や、戦争の両陣営どちらにも属していない事、ミディアの事を気にかけてくれたUを信じている様子だった。それを聞いたUは溜息を漏らすと………
「全く………お人好しめ」
そう言ってスドラガの事をお人好しと評した。
「お父さんが言えた事じゃないでしょ」
直後に真子はUの発言がブーメランになっている事を指摘する。
「………うるさいなぁ」
それを聞いたUはどこか不貞腐れるようにそう呟いた。そしてスドラガはフッと笑いを零すと………
「君達のそう言う所が信用出来る。今後とも私に手を貸してくれ、Uくん」
そう言って、Uへ手を貸すよう依頼する。
「こちらこそよろしく頼む、親父さん」
Uはスドラガについて彼を親父さんと呼びつつ信頼する様子を見せた。
「貴様………ご主人様の事を気軽に呼ぶな!」
だがそこにステルが噛みついてきた。
「構わんよ………あくまでこれは私とUくん達の個人的な協力関係………それに、彼が敬語や様付けで呼ぶ姿は想像出来ないしね」
スドラガは寛大な様子とUのイメージからそれを受け入れた。
「………かしこまりました」
ステルは自身の主人の命令ともあって従う他無かった。そして、その様子をU達が目にする中、ミディアは1歩前へ踏み出し………
「お父様………私、もっとUと一緒にいたいの。だから………」
スドラガに対して、Uとの旅を続けたい意思を見せる。それを聞いたスドラガは………
「………好きなようにすればいい。Uくん、どうか娘の我儘を聞いてやってくれないだろうか?」
Uに対してミディアの同行を認めて貰えるよう懇願する様子を見せた。
「………言うまでもない。それをミディア本人が望んでいるなら僕は導いてあげるだけさ………」
Uは二つ返事で了承した。それを聞いたミディアは驚く様子を見せつつも………
「………これからもよろしくね、U」
Uに対して、引き続き旅を続ける事への言葉をかける。
「ああ、よろしく頼む………!」
Uもまた、ミディアに対して微笑みながらそう返すのだった………
ミディアの父スドラガと協力関係となり、更にミディアが引き続き旅に同行する事となった。これにより、U達の旅の関係はすっかり元通りとなるばかりか、また新たな協力者を得る結果となったのであった………
To Be Continued………
次回予告
旅に戻ったU達は、魔族の領土へと足を踏み入れる事となった。その中でU達は、魔族軍とは関係を持たない魔族の住民が住む集落を訪れる事となるのだった………
次回「戦争の負、魔族の集落」