幻想異次元冒険記   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
感情任せに戦うユウに対し、冷静に戦うUは、奥の手を解禁する覚悟を決める。それにより、Uは膨大な光を纏う最強形態、ムーンシロミヤへと変身したのであった………


第78話 最強光戦士、無価値な憎しみ

ムーンシロミヤの姿へ変身したUはゆっくりと歩み出す。ユウは素早い動きでUに向かって走り出すが、直後にUの姿はその場から消えた。

 

「なっ!?」

 

これにはユウも何か起きたか分からない様子を見せる。そして次の瞬間、Uはユウの背後へ回りこみ、鋭い回し蹴りを放つ。

 

「がはっ!?」

 

その際、彼の身体の骨がひしゃげた音が聞こえ、そのままユウを近くの木に向けて吹っ飛ばした。

 

「があっ!? ゴホッゴホッ!!」

 

ユウは思わず吐血する様子を見せた。

 

「(な、何だこのスピードは………視認出来ない………!?)」

 

ユウはUのとてつもないスピードに置いてけぼりにされた事を察知する。そしてミディアやライガ、果ては周囲にいる者達ですら彼のスピードを目で捉える事は出来なかった。

 

「い、今の動き………人間業じゃない………!?」

 

特にミディアとライガはUの圧倒的過ぎるスピードが人間離れしていた事に動揺の声を漏らした。そしてUはすぐさまユウへ接近し、彼の胸倉を掴むと………

 

「………もうこれ以上、アンタの奥さんが悲しむような真似は止めてくれ。これ以上やったら取り返しがつかなくなる」

 

そう言って、どこか彼を説得するようにそう言い放つ。だがユウは拳を震わせると………

 

「………黙れ!!」

 

そう言い返して右手にある剣で反撃する。Uはこれをセイバーで受け止めるばかりか左手の刀身で粉砕した。

 

「なっ!?」

 

ユウが呆気に取られる中、Uはすぐさま追撃で左拳によるパンチをUの右頬に叩き込み、彼を吹き飛ばした。ユウは咄嗟に自身のエネルギーを防御に回した事から死ぬ事だけは免れたが、頬の骨にもダメージが行く音が聞こえた。

 

「(な、なんだコイツの力………!? 俺が今防御にエネルギーを回していなかったら首が飛んでいた………!!)」

 

ユウはあわや自身の首が飛んでいたかもしれないUの圧倒的な強さに動揺していた。

 

「………先に言っておこう、アンタじゃ僕には勝てない………憎しみなんかに囚われたアンタには………僕を上回る事は出来ない………!!」

 

そしてUは、ユウに対し自分には勝てないと現実を突き付ける様子を見せる。それを聞いたユウは苛立ちを見せていたが、Uの圧倒的な力を前に本能的にそれを否定出来ずにもいた。そして、その光景を見ていた真子は………

 

「(お父さん、本気なんだ………あの人を殺す事も辞さない程に………)」

 

Uの覚悟の強さを肌で感じ取る様子を見せたのだった………

 

 

 

ムーンシロミヤへと変身したUの力は暴力的とも言える程に圧倒的であり、ユウを追い詰めていた。果たして、Uは本当にユウを殺す程の容赦の無さを見せてしまうのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
Uの圧倒的な強さを見せ付けられても意地でも引こうとしないユウ。そんな彼の様子を見たUは最早救えない事を悟ってしまったのか、せめて自身の手で彼を止める決意を固めるのだった………
次回「救えない過去、トドメを刺す決意」
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