幻想異次元冒険記   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
最強形態ムーンシロミヤの力を解禁したUは、ユウを一方的に蹂躙する強さを見せ付ける。Uの圧倒的な実力に動揺するユウに対し、Uは自分には勝てない事を突き付けるのだった………


第79話 救えない過去、トドメを刺す決意

Uの言葉を耳にしたユウは、本能的に自身の危機を感じていた。だが同時に引こうとする様子もみられなかった。

 

「俺は………俺は逃げる訳にはいかないんだよ!!」

 

ユウはそう言うと共にUへ接近し、グリップのみとなった剣を投げる。Uは左腕でこれを軽く弾いたが、直後にユウはUへと殴りかかった。だがUの身体に攻撃を当てても彼はビクともせず、まるで効いていなかった。

 

「………なんで退いてくれないんだ………いや、聞かなくても分かる事か、僕には………」

 

Uはユウが退かない事に首を傾げていたものの、すぐに自身の中で理由を察知した。ユウは何度もパンチを繰り返すが、Uには全く通用せず、Uは溜息を漏らすと共にユウへ殴り返した。

 

「ぐあっ!?」

 

これによってユウは大きく吹き飛ばされた。Uは身構えると共にその場から大きく跳躍する。そしてUは右足にエネルギーを収束させると………

 

「仕方ない………アンタをここで………倒す以外に止める術は無い………」

 

ユウを倒す事にあまり良い顔をしていなかったが、彼を倒す覚悟を決めており、そのままユウに向かって飛び蹴りを狙う。

 

「………{ムーンライトフィニッシャー}………!」

 

Uの放った必殺の一撃はユウへ迫っていた。ユウはUから負わされたダメージによって動けずにいたが………その直後、突如としてユウの真上から彗星のようなものが落ちてきた。

 

「何っ!?」

 

Uは咄嗟に軌道をずらし、地面に不時着する形で降り立つ。そして彗星のようなものが落ちた場所にはしばらく土煙が発生する事となったが、やがて土煙が晴れた時にはユウの姿は残されていなかった。

 

「………逃げられた? 馬鹿な………奴にそんな余裕は無かったはず………」

 

Uはユウが消えた事には動揺の声を漏らした。真子達もユウの姿が消えた事に驚いていた。とはいえ、一先ず危機は去った事からUは変身を解除する………だが直後に近くの魔族の住民達がUの圧倒的過ぎる強さに動揺と恐怖の声を漏らしていたのを目にする事となった。

 

「………今回は派手にやり過ぎたらしい。やっぱり………この戦いをして喜ぶ奴なんて誰1人いないという訳か………」

 

その様子を見たUは落ち着きを取り戻すと共に溜息を漏らした。

 

「………どうしたの、U………?」

 

ミディアはUの様子に首を傾げる。

 

「いや………少しな」

 

だがUはミディア達の前では答えをはぐらかすのだった………

 

 

 

その一方、詰みかかっていたはずのユウはボロボロの姿で少し離れたエリアにて座り込んでいた………そして彼の近くには長い髪の女性が立っており………

 

「ギリギリのところでしたね………下手したら死んでましたよ?」

 

その女性はユウに対してそう呟く。

 

「うるさい………余計な真似を………」

 

だがユウはどこか気に入られない様子で女性に対して言い返すのだった………

 

 

 

ユウを相手に救う答えが見つからず、彼を倒す決意すら固めたUだったが、ユウは謎の女性によって九死に一生を得る結果となった。そしてこの時に現れた謎の女性は果たして何者であろうか………?

To Be Continued………




次回予告
Uは集落を旅立つ事を決意し、集落の長に別れを告げる。集落の魔族達に恐怖を与えた事を自嘲するUだったが、その際に集落の長はUへ感謝の言葉を語るのだった………
次回「集落からの旅立ち、長の感謝」
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