Uとの実力差を感じつつも、引けない様子を見せるU。Uは必殺の一撃を叩き込んでトドメを刺す覚悟を決めるものの、ユウは突如として謎の女性の手によって撤退してしまったのだった………
ユウとの激闘から一夜明けた後、U達は集落の長と対面していた。
「………この会話の後に僕達はここを出て行くつもりだ」
そして口を開くと共にUは集落を出る事を宣言する。
「………急にどうしたのじゃ?」
集落の長はUの言葉に驚く様子を見せていた。
「今回の件は騒ぎになり過ぎた………何よりここの住民達にいらない恐怖を与えてしまった。手を出されるなら戦うまでだったが………そんな気はここの人達にはない。それに、僕は無差別に人を殺すのは好きじゃないし………僕がいる限り僕達は恐怖の対象になりかねない………なら黙ってここを去るだけだ」
Uはその理由を語り、そのまま立ち去ろうと考えていた。それを聞いた集落の長は………
「………仕方ないのう、分かった、好きにすればいい」
Uの申し出を渋々受け入れる様子を見せた。
「………すまないな。やはり僕達が来るべきじゃなかったかもな………こんな恐怖を与える存在なんて………行くぞ」
Uはそう言って、自分達が来るべきではなかったと自嘲していた。だがU達が歩き出して少し経った時だった………
「………ありがとう、この集落を守ってくれて………」
集落の長はU達に対して感謝の言葉を漏らした。
「………やめてくれよ。僕達に感謝したって何も出ないよ………」
Uはどこか悲しそうな様子でそう呟いた。
「それでもお主達がいなければ全滅していた………感謝している………」
だが集落の長はUがいなければ全滅していたとして、彼に感謝する様子を見せていた。
「そうかい。アンタにとってはよく思えてよかったよ………でも、僕達はもう会わない方がいい………」
Uは困った様子でそうぼやくと、止まる事無くその場から立ち去るのだった。
「………すみません、お父さんああ見えて今回の事で皆さんをびっくりさせた事が怖かったみたいで………本当は嬉しいんです」
そんな彼の様子に対して、真子はフォローを入れた。
「やめろ真子。恥ずかしいこと言うな」
Uは真子に対して呆れた様子でそうボヤいたが………
「図星のくせに」
真子は呆れた様子でそう呟いた。Uは見た様子を見せながら歩き出す。真子達も呆れ混じりにUへ着いてくる様子を見せていたが、その様子を見ていた集落の長は………
「(………そうだとしてもお主達はワシ達を救ってくれた英雄じゃ………)」
心の中でU達を英雄だと評するのだった………
集落の魔族達に恐怖を与えてしまった事を懸念し、魔族の集落から立ち去るU達。だがこの時のU達の戦いは少なくとも集落の長にとっては意味のある行為であったのだった………
To Be Continued………
次回予告
旅立ちから数日、人間軍の領土へ戻ってきたU達。だがその際にUは人間軍と鉢合わせる事となってしまう。そんな中、Uは人間軍の中に以前顔を合わせていたある人物と再会する事となったのだった………
次回「人間との鉢合わせ、とある人物との再邂逅」