集落に住む魔族達に恐怖を与えてしまった後ろめたさから集落を立ち去るU達。だが集落の長はU達のおかげで助かったと彼に感謝の様子を見せたのだった………
それから数日、U達は魔族領を離れ、人間領へと戻ってきていた。
「………結局戻ってきちゃったね………」
真子は人間領に戻ってきた事から思わずそう呟いた。
「そうだな………仕方ない事だよ」
Uは落ち込んだ様子でそうボヤいた。それはミディア達にも分かる程であり………
「………最近のU、ずっとあんな調子よね………?」
真子に対して思わずそう問いかけた。
「そうだね………この間の件が相当響いていると言うか………他者には基本無関心なお父さんが気を使う真似をするなんて中々無いからね………」
真子はそう言って、Uの内心を見透かした様子を見せていた。
「………どうにかいつものUに落ち着いて欲しいものだけど………真子さん、何か思いつかない?」
ミディアは、どうにかUの調子を戻せないか問いかける。
「そうだね………」
真子がその方法について考える様子を見せていたが………その直後、近くから金属音が混じった足音が聞こえた。
「………来るぞ」
それを聞いたUはすぐに気持ちを切り替え臨戦態勢に入る。真子達も身構えた直後、近くから少人数の兵士と貴族らしき高貴な服を身に纏った男性、そしてどこか高級そうなお洒落なローブを纏い、フードで顔を隠した人物が現れた。
「人間軍………!」
人間軍の登場によって一触即発の空気が構築される。だがその直後、Uはローブの下に隠れた人物の顔を目にすると、驚きを隠せない様子を見せた。
「っ………! あのローブの子………まさか人間側の姫さん………なのか………!?」
何故ならその下に隠れていたのは人間軍の王女、ミイルの顔であったからだ。
「………! U………さん………?」
ミイルはUの言葉を聞き、驚きの声を漏らした。それを近くで聞いた高貴な服の男性は………
「………殿下がそうお呼びする人物………まさか、君が噂の白髪の方のU………という事だろうか?」
目の前に立つUについて言及する様子を見せた。
「………なんの事だか」
Uは様子を見ながらとぼける様子を見せていたが………
「とぼけずともよい。殿下から事情は伺っている。指名手配犯のユウに似てはいるものの、殿下のお生命を助けた白髪の剣士がいると………」
高貴な服の男性は事情を知っている様子を見せた。それを聞いたUは………
「何が目的だ?」
反射的に高貴な服の男性の目的を問いかける。
「………私達はこれから向かう所がある。そこに同行してもらう傍らで話す形でも良いだろうか?」
高貴な服の男性はそう言って、Uに対して同行と共に事情を語る事を口にするのだった………
Uの前に現れた人間軍と、以前対面したミイル王女との偶然の再会。果たして、この人間軍は何故このような地帯を歩いていたのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ミイルを引き連れた人間軍は、内部争いの末に国を離れていた事を語る。Uは人間の仲間割れに呆れる様子を見せていたが、ミイルとの過去の件がある事から、見て見ぬふりができない様子も見せたのだった………
次回「分裂する人間軍、Uの迷い」