魔族の集落を離れてから数日、人間領へ戻ってきたU達は偶然にも人間軍と対面。しかし彼等はUとは対立しようとする様子を見せずにいた。そればかりかその一行にはUが以前助けた王女ミイルの姿があったのだった………
U達は人間軍と共に行動する事となり、その道中で彼等の話を聞く事となった。
「挨拶が遅れて申し訳ない。私はギレスタ=フィーズ。殿下の後見人を担っている」
高貴な服の男性こと、ギレスタ=フィーズはこのタイミングで素性を明かす。
「フィーズ公爵………!?」
そして、それを聞いたミディアはU達の中で唯一人間軍の中心人物を知っている事から、目の前にいる男性が知っている人物である事に驚いていた。
「君は………スドラガ=フラウの娘さんか。君が彼と行動を共にしているという噂が流れていたが………話は本当だったという事だ」
ギレスタはミディアの件について、それが事実であった事に思う所がある様子を見せる。だがUはミディアの前へ右腕を伸ばすと………
「………彼女に罪は無い」
そう言ってミディアを庇う様子を見せる。
「分かっているさ。国としてもフラウ家の貢献は大きい。それに、君のような人材を敵に回す真似はしたくないからな」
ギレスタはUを敵に回したくないのか、ミディアの件については特に触れる様子を見せなかった。
「そうか………ところで、お宅らは何故こんな所にいる? 魔族軍と戦争をやっている真っ只中だろうに」
それに一旦頷く事としたUは、次にギレスタがミイル王女を連れてこんな所を散策している理由を問いかける。
「………今の人間軍は大きく歪んだ。今の人間軍、いや全権を担う陛下は、ソーダリア兵士長とバーニン魔法長を信用し過ぎている」
その理由として、ソーダリアとバーニンが国王から信頼されている事情を語る。
「つまりは内部争いと言う訳か………くだらん」
Uは呆れ混じりにそう呟く。
「君達からすればくだらなくとも私からすれば危機的状況だ」
ギレスタはUとは違い、この状況に危機感を抱いていた。
「だからそこの姫さんを擁立させて対抗させようって訳か。ソーダリアのような馬鹿ならまだしも、バーニンが何も対策しない訳が無いと思うが?」
Uはそこからギレスタの野望を見透かす様子を見せたが、同時にバーニンの存在がそれを難しくしていると指摘する。
「問題ない。確かにバーニンは厄介な策士だが………君達と幸運にも出会えた事が私の流れを大きく変えるきっかけとなったのだよ………」
だがギレスタはU達ならその懸念も突破出来ると踏んでいた。それを聞いたUは………
「(………何考えてやがる、この公爵様は………?)」
心の中でギレスタに対する疑念を抱いていた。しかし、ミイルの顔が不意にUの視線へ映ると、彼女との以前の関わりから、見て見ぬふりが出来ない不思議な感情を抱えるのであった………
U達と行動を共にするギレスタの思惑に疑念を抱くU達。果たして、U達との邂逅を経たギレスタは何を思っているのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ミイルの様子から休息をとる事となったU達。その中でミイルは以前の恩に着いて感謝の気持ちをUへ伝える。だがUは関わりたがらないのか、どこか冷たい様子を見せていたのだった………
次回「王女の感謝、突き放すU」