ミイルの疲労により、休息を取る事となったU達。ミイルはUに向けて感謝の言葉を漏らすものの、Uはそんな彼女を敢えて突き放した。その理由には、純粋で利用され続ける彼女に関与してはならない彼なりの想いが隠れていたのであった………
それから少しして休息を終えたU達は再び歩き出していた。その中でミイルは何度もUに声をかけようとしてきたが、先程のUとの対話から頭の中で迷う様子を見せていた。
「(………私はどうすればいいの………?)」
迷いが降りかかった事で思わずその場に座り込んでしまうミイル。だが次の瞬間、突如として前を歩いていた兵士達が動揺の声を漏らした。
「………何事だ?」
ギレスタは突然の事態に首を傾げる。すると次の瞬間、前線の兵士達よりも先の方へ視線を向けると、そこには鎧を身に纏った魔族の軍勢が現れるのを目にする。
「人間共が仲間割れをしていると聞いたから来てみれば………まさか本当にこんな所で最重要人物と対面するとは思わなかったぜ………フハハハ!」
そして、魔族軍の背後には大柄の鎧を身に纏った巨漢の魔族が立っていた。
「魔族軍だと………!?」
これにはギレスタ達も大きく動揺していた。
「(またこのパターンか、やれやれ。フィーリの奴もこの事を理解していないはずはないだろうが安易に動く真似はそうはしないはず………独断行動か、この手のパターンは?)」
一方でUは、目の前にいるのはまたしてもフィーリの命令を無視した魔族達だと感じていた。そしてUはロクに臆する事無く前へと歩み………
「………貴様は誰だ。そうやって堂々と現れる辺り名前が知れているんだろうな?」
そう言って目の前の魔族にそう問いかける。
「俺か? いいだろう、教えてやる。俺は魔族軍の四将が1人、巨漢のビゲスト!」
目の前の大柄の魔族、ビゲストはあっさりと自身の名を語った。
「そうか。では次に………ここへ来た理由を聞かせてもらうとしよう………!」
それを聞いたUは次にビゲストの思惑を問いかける。
「決まっておろう、俺の目的はそこの姫の身柄を貰う事だ………!」
それを聞いたビゲストは自身の目的をあっさりと白状する。それを聞いたUは………
「(やっぱりそうなるよな………)」
心の中で予想通りの答えが返ってきた事に内心呆れの様子を見せた。そして次の瞬間、懐からZEROセイバーを取り出すと………
「ならご退場願おうか。今日の僕は少しムシャクシャしてる身でね………!!」
そう言って、ビゲストへ遠回しに宣戦布告の言葉を語るのだった………
ミイルが心の中で迷う様子を見せる中で、U達の前に現れる魔族軍の一角ビゲスト。ビゲストを前にしても怯む事無く戦う選択を取るUは、果たしてビゲストの思惑を止める事が出来るのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ビゲストはパワーに身を任せた戦術で近くの兵士を圧倒するものの、Uにはまるで通用していなかった。激昂するビゲストは追撃を狙うも、Uとは雲泥の差とも言える実力差があったのだった………
次回「巨漢のパワー、冷静な剣士の戦術」