ミイルがUの言葉で迷う様子を見せる中、U達の前にビゲストという魔族軍を率いる魔族が現れる。Uは問答の後に冷静な様子で疑問を問いかけると、ビゲストとの戦闘態勢に入るのだった………
ビゲストに向けて宣戦布告の言葉をかけるU。そして、それを聞いたビゲストは………
「愚かな………この俺に勝てる人間などこの世にはいないんだよ!!」
そう言って、地面に向けて拳を叩き込む。これにより、周囲に大きな揺れを起こした。
「うわあああああ!!」
これにより、近くの兵士達を纏めて大きく吹き飛ばした。だがビゲストの起こした自身の有効範囲に居たはずのUにはビクともしていなかった。
「な、何………!?」
これにはビゲストも動揺の声を漏らす。
「………そんなもんか」
Uはそう言うと、ゆっくりとビゲストに向けて歩き出す。
「馬鹿な………俺の起こした地震を前に平然としてられる人間なんかいるはずがねぇ!!」
ビゲストは動揺の声を漏らしつつ、Uに向けて鋭い拳によるパンチを放つ。だがUはこれを左手で軽々と受け止めて見せた。
「な、なにいっ!? (馬鹿な………あんな細い身体のどこにこんな力が………!?)」
ビゲストは自身を上回るパワーを見せるUに動揺する様子を見せていた。そのままUはセイバーによる回転斬りを放ち、ビゲストの身体へ深々と傷を付けた。
「ぬあああああっ!?」
ビゲストは傷から放出される膨大な蒼い血に悲鳴をあげていた。Uは一旦ビゲストから距離を取ると………
「自惚れるなよ、その程度の力で」
そう言って、まるでビゲストが自身の格下と言わんばかりの様子で彼を突き放す様子を見せる。
「ふ、ふざけるな………人間風情が………!!」
ビゲストは怒りに身を任せる形でUに接近し、追撃をかける。
「はあっ!」
だがUはセイバーによる鋭い斬撃をビゲストの拳に向けて放つ。これにより、ビゲストの拳にも傷が入り、切断とまではいかなかったものの、ビゲストの拳からは多量の蒼い血が吹き出した。
「ぐあああああ!!」
ビゲストはその場に座り込むと共に苦しむ様子を見せていた。
「な、なんと………! (あの白髪の青年………姫様から聞かされていたお話から個人的に興味はあったが………やはり彼の実力は飛び抜けている………!!)」
そして、その様子を離れた位置で見ていたギレスタはUの圧倒的な強さに目を奪われていた。そしてそれはミイルも同じであり………
「(Uさん………やはりあの御方は魔族を相手に戦う事が出来る御方………私なんかとは全然違う………)」
Uの強さに目を奪われる一方で、彼と自身を比較するミイル。その様子は、どこか悲しげなものであったのだった………
魔族軍の強敵を相手に難なく圧倒する様子を見せるU。そして、そんな彼の強さに目を奪われるミイルとギレスタ。だがミイルのそれは、自身への劣等感を思い起こさせるものでもあったのだった………
To Be Continued………
次回予告
Uに一方的に打ちのめされるビゲストは、ミイルを狙ってとてつもない地響きを起こす。大きく吹き飛ばされてしまったミイルを目にするUは、彼女を見捨てられずに彼女の方へと飛び込むのだった………
次回「ビゲストのあがき、見捨てられない想い」