ビゲストは自身の力を振るうものの、U相手にはまるで通用せず、Uは一方的にビゲストを圧倒する。そんな彼の強さに目を奪われるミイルとギレスタだが、ミイルにとってそれは自身の劣等感を思い起こさせるものでもあった………
Uの強さを前に絶望的な感情を抱くビゲスト。ビゲストは自分以上に強い存在を認められない様子だったが、目の前にいる白髪の男に手も足も出ない現状は、ビゲストにとって屈辱的とも言える事態だった。
「こうなったら………!」
だがビゲストはミイルの方へ視線を向けると、何かを思いついた様子で両手にエネルギーを蓄え始める。
「なんだ………?」
Uは身構えつつもビゲストがやろうとしている事に疑問を抱いていた。そしてビゲストは自身の力を集約させると………
「{ランドクラッシュ}!!」
集約させた力を地面へ叩き込む。これによりビゲストの力による地震が発生するが、その地震はミイル達のいる場所で強く起こり、ミイルはそれによって天に放り出されてしまった。
「きゃあああああ!?」
ミイルは悲鳴を上げながら吹き飛ぶ。その際、彼女の落下軌道には崖があり、このままでは崖を飛び越して地面に叩きつけられてしまう事態となってしまった。
「殿下………!!」
これにはギレスタも当然動揺。そしてUもまた舌を鳴らすと………
「くそっ! 小癪な真似を………!!」
ビゲストの悪足掻きに苛立ちを覚えていた。Uとしてはビゲストに反撃打を今すぐにでも叩き込みたかったが、このままではミイルが死んでしまう。その事態に対してUは彼女が死ぬという事態を受け入れる事が出来ず、セイバーの刀身を消し、持ち手部分を懐へしまうとその場から大きく跳躍し………
「姫さんっ………!!」
そう言って空中でミイルの身体を受け止める。だがUがミイルの身体を抱えても落下軌道が変わった訳では無い事から、彼は崖の先に向かって落下してしまった。
「お父さん………!!」
これには真子達も動揺していた。そしてビゲストはそんなUを嘲笑うかのように笑い出し………
「ふっ………ハハハ、ざまぁないな………!!」
自身の実力がUに劣っている事を棚に上げるように彼を罵倒した。しかし、それを聞いた真子の逆鱗に触れてしまったのか、真子は1秒もかからずビゲストの身体に氷塊を突き刺していた。
「がっ!?」
これにはビゲストも何が起きたか分からない様子だった。だが次の瞬間、真子は子供の姿へ変化すると共に身体から膨大な氷の魔力を放出すると………
「………変身」
緑色の目を発光させながらそう呟き、鎧を身に纏った強化形態へと変身したのだった………
ミイルを吹き飛ばす悪足掻きでUは彼女の救出へと走る。そんな彼を嘲笑うビゲストだったが、それは真子の地雷であり、真子はUの後を引き継ぐ形で勝負に挑むのであった………
To Be Continued………
次回予告
怒りに燃える真子は、ビゲストを一方的に圧倒する強さを見せる。ビゲストは自身より強い者が何人もいる事態を受け入れられずにいたが、真子にとってはどうでもいい話でもあったのだった………
次回「怒りの氷少女、一方的な強さ」