Uの後にビゲストと激突する真子は、ビゲストを一方的に圧倒する強さを見せ撃破に追いやる。そして真子の強さを目の当たりにしたギレスタも、真子の強さに目を奪われていたのだった………
一方その頃、Uとミイルは崖下に倒れていた。ミイル本人は大して怪我が無かった為、そのまま身体を起こすと………
「ここは………?」
周囲の状況に混乱する様子を見せていた。だが直後にミイルはハッとする様子を見せると………
「Uさん………Uさんはどちらに………!?」
動揺した様子でUの事を探し始める。Uは幸い近くで倒れていたが、頭から血を流していた。
「Uさんっ………!!」
ミイルは動揺した様子でUへ駆け寄る。
「酷い怪我………まさか私を庇って………!?」
ミイルはUの頭の怪我を目にし、自分を庇った故に出来てしまった傷では無いかと罪悪感に襲われていた。
「また………また私はUさんに助けられてばかりで何も………」
自らには何も出来ないばかりかまた助けられてしまった上、自分の為に怪我を負ったUの姿は、ミイルにとって無力感を増長させていた。
「あ………うう………」
だがその直後、Uが唸り声に近い声を漏らした。幸い彼自身は生きていた。それを目にしたミイルはそれを目にすると………
「Uさん………せめて頭のお怪我だけでも………{ヒール}!」
自身に出来る簡易的な回復魔法でUの頭の怪我を治そうと試みる。
「ううっ………ぐっ………」
回復の魔力が流れ込んできた影響か、Uは再び声を漏らす。
「(私は役立たずで臆病者で………何も出来ない弱虫だけど………そのままの自分だけは嫌です………!!)」
ミイルはUへ回復魔法をかけている内に、何も変わろうとしない自分だけは拒否する様子を見せた。そして、ミイルはその場に座り込むと、Uの頭を自身の膝の上へ置き、少しでもUに寄り添った姿勢を見せる。ミイルのヒールは徐々に出血を抑える事に成功していき、少し経った頃には止血が完了していた。
「血が止まった………後はUさんがお目覚めになる前に傷口もある程度塞がないと………!」
ミイルは続けて傷口を塞ぐ事に取り組む様子を見せ、再び{ヒール}をかけ始める。そして、その様子を少し離れた所である黒髪の人物が見ていた。
「あれは………ミイル様と………あの白髪の男………か?」
その人物はミイルとUの事を知っている様子を見せていた。だが少しして舌を鳴らすと………
「どうしてお前にばかり与えられるんだ………何もかも………!!」
Uに対して強い憎しみの感情を抱くのだった………
ミイルを助けたUは怪我を負った上に気を失っていた。だがミイルは自身が変わる為にUの手当に動いていた。果たして、ミイルの想いは届くのであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ミイルの懸命な治療で、Uは目を覚ました。ミイルが何故ここまで自身に尽くそうとするのか理解が及ばないUであったが、その中でその様子を見ていた黒髪の男が姿を見せたのだった………
次回「寄り添いの姿勢、与えへの嫉妬」