フィーズとの対話後、抱えていたミイルを降ろそうとするUだったが、ミイルはこれを拒否してきた。Uは呆れながらもミイルを抱え続ける事となり、ミイルに対しての態度がやや軟化する様子を見せたのであった………
それからしばらく、U達は歩きながら会話を続けていた。ミイルの口数は相変わらず少な今まであったものの、Uに抱えられている間はどことなく嬉しそうな様子を見せていた。そして………
「………ここだ、遂に到達した」
ギレスタはようやく自身の目的地に到着した事を呟く。そこは大きな城下町があった。
「フィーズ公爵領………!」
ミディアはその城下町がフィーズ公爵領………すなわち、ギレスタの治める土地である事を語った。
「アンタの土地から国を立てるというのか? だいぶ思い切ったな」
Uはギレスタに対してそう問いかける。それを聞いたギレスタは………
「まあその道程は果てしないだろうがね」
そう言って、Uの言葉を否定しなかったものの、その実現にはかなり苦しめられると言わんばかりであった。
「とにかくこれからを話し合わねばならない、着いてきたまえ」
それから少しして、ギレスタはU達を連れて城下町の中へと入った………
そしてそのままギレスタの案内で城の中まで入り、U達は大広間においてギレスタ達と正面から改めて会話する事に。
「改めて………Uくんとその御一行。この度は我々の危機を救ってくれて感謝している」
ギレスタは会話の初めに、U達への感謝を改めて語った。
「君達へは先程話したが、私は殿下をトップとした新たな国の設立だ。今や人間側………ウォーザ国は分裂の一途を辿り続けている。実権は今やソーダリアとバーニンの2人に渡り、陛下は何も出来ない傀儡状態だ。それに魔族との戦争も激化している。このままでは戦争で魔族に勝ってもソーダリアとバーニンによる政治体制となってしまうのは間違いないだろう。そこで………私は今回の決断を下したという訳だ。国を裏切るという選択を取ってまで………な」
ギレスタは自身の目的を確認した後、行動に起こした理由を語った。どうやら人間軍は内部分裂が起こっており、戦後の事を踏まえて新たな国を作る選択を彼は取ったようだった。
「………しかし、我々にはまだ戦力が足りない。だからこそ君達の力を借りたいのだ」
だが現状、ギレスタ側は戦略が乏しい弱点もあり、それを補えるであろうU達の力を欲していた。
「………確かにさっきアンタに手を貸す事は同意したが………あくまでそれはアンタの為の戦いじゃない。その事だけは忘れるな」
Uは先程彼の思惑に手を貸す事を告げていたものの、あくまで彼に同調した為では無い事を改めて突きつけた。それを聞いたギレスタは………
「分かっているとも」
Uの言葉に対し、静かに頷く様子を見せたのであった………
ギレスタ公爵領へやってきたU達は、改めてギレスタの目的に説明される。Uはこれを頷きつつも、ギレスタの背中を押している訳では無い事を彼等へ突き付けるのであった………
To Be Continued………
次回予告
ギレスタの計らいで、城の中でしばらくの生活空間を与えられるU。Uがまだギレスタに疑いを持っている中、U達の元へミイルがやってきたのだった………
次回「Uの不信感、王女の訪問」