部屋を貸し与えられたUは、現状に煩わしさを覚えていた。そんな中、ギレスタ達がU達の元を訪ね、ミイルをU達と同居させるという正気を疑う行動を提案してきたのであった………
ギレスタの思惑に疑念を強める中、Uはギレスタに目を向けると………
「アンタ、僕達に対して何がしたい? 姫さんを預けるなんて真似、僕がアンタならやりたくもない真似だ。ここまでのリスクを犯してまでやりたい事はなんだ?」
そう言ってギレスタの正気を疑う行為を問いかけた。
「殿下が君に注目しているんだよ。殿下が誰かに注目する事は物珍しい事だしね。それに………最強の護衛がいる方が私も安心出来る」
ギレスタはミイル本人がUに注目している事、U達が最強である事を理由に彼等へ預ける方が安心できるためと語った。
「………姫さんに何かあっても責任は取れんぞ」
Uは脅しをかけるようにそう問いかける。
「無論さ」
そんなことは百も承知と言わんばかりのギレスタ。直後にミイルはUの前に立つと………
「あの………Uさん、私がフィーズ公爵にお願いしたんです………Uさん達ともっと一緒にいたい………だから、お願いします………!! Uさん達の事、もっと知りたいんです………!!」
そう言って、Uに頭を下げながら自分の意思でこれを申し出た事を明かし、その理由がU達と共にいたいこと、彼等をもっと知りたいというものであった。
「やめてくれ姫さん。アンタが頭を下げる姿なんか見たくないよ………」
Uは平静を装いつつも、内心困惑しながら言葉を返した。
「でもそれくらい本気って事なんじゃないかな。お父さんも王女様の事が気になっているんだし………この際受けてみたら?」
そんな中、真子はUに対してミイルの申し出を受けるように進言してきた。
「………何だって?」
Uは思わず豆鉄砲を食らったような表情でそう問いかけた。
「王女様と一緒に生活してみたら? ………って言ったんだけど」
真子は繰り返すようにそう言い放つ。
「………お前がそんな事を言うなんてな………」
Uは真子からそれを受け入れてくるとは思っていなかったのか、思わずそう呟いた。
「………分かったよ、乗ってやる」
Uはまたしても折れるようにそう呟き、ミイルの申し出を引き受けた。
「あ、ありがとうございます………!!」
ミイルは嬉しそうな様子を見せていた。そんな彼女の表情を目にしたUは頭を搔くと………
「(全く………この子の前では調子が狂う………)」
そう考えつつも、何処か満更でも無さそうな様子を見せたのであった………
ミイルの申し出に疑いを強めつつも、ミイル本人の想いを聞いた事、真子の後押しでU達はミイルの事を預かる事となった。Uはこの時から、ミイルの前では自身の調子が狂う事を自覚し始めていたのであった………
To Be Continued………
次回予告
ミイルと同居生活をするようになって数日間、Uはミイルの様子を見ていた。そんな中でミイルの楽しそうな様子を目にし、Uは思わずそれに釣られて様子を見せていたのだった………
次回「同居生活、釣られる笑顔」