ミイルをU達に預けるという正気を疑う行為は、ミイル本人の想いも混じっていた。真子の後押しもあり、Uはミイルとの同居依頼を引き受けるのだった………
それから数日。U達はミイルを交えた共同生活を送っていた。
「………と言った事がありまして………!」
ミイルは数日間の生活を続けている中で、笑顔を見せる場面も多かった。
「(………驚いたな、姫さんってあんな笑えるんだな)」
Uはミイルの笑顔に前に思わずそう考えていた。
「ミイル様、とても物知りなのですね、驚きました………!」
真子はミイルの話し相手として、とても楽しそうな様子を見せていた。Uはミイルと真子の楽しそうな会話を目にし、思わず釣られるように笑いを見せていた。
「………U、笑ってるわよ?」
これにはミディアも思わずそう呟いた。
「そうか………?」
Uは首を傾げながらそう呟いた。
「………やっぱり殿下の事になると、Uの様子がおかしくなるみたいね………最近真子さんから聞いて気づいた事だけど………最近のUは特にそう」
ミディア本人もこれに気づいたのは最近のようであったが、Uがミイルの事になると様子がおかしくなるのは明白な事実であった。
「………君にそれを言われるとはな」
Uはミディアにそれを指摘された事を恥じるようにそう呟いた。
「何? 屈辱なの?」
ミディアはUに対して煽るようにそう問いかけた。
「………かもな」
この時のUはその煽りを素直に受け入れていた。それを聞いたミディアもUの返答が予想外だったのか………
「貴方からそんな答えが帰ってくるとは思わなかったわよ………」
思わずそんな言葉を返した。
「仕方ないだろ………事実姫さんの前だと調子が狂う」
Uはミディアの前だと調子が狂う本音を語った。
「戦争をしている人間側は嫌いなんじゃなかったの?」
ミディアはUに対し、人間軍へ嫌悪感を抱いている事を思い返し、思わずそう問いかけた。
「………それはそうだ。けれどさ、あの姫さんだけはなんか例外なんだよ………同情しちゃってな」
Uはミイルに対して例外的な感情を抱いている事を語る。それを聞いたミディアは………
「………貴方、気に入った人に対しては特別扱いしちゃうようなタイプでしょう?」
Uに対して、彼の本質を突くような言葉をかける。それはミディアと出会ってから今に至るまでの過程で、同じように自分へ気にかけてくれていたUの姿を彼女自身が身をもって知っていたからだった。
「いいだろうがよ。大切な人は守りたいんだ………それに、常日頃不憫な人が笑顔な様子を見ていると………思わず笑っちゃうんだ、幸せそうで」
Uは開き直るようにそう呟くと、ミイルの笑顔に釣られるように再び笑みをこぼしたのだった………
ミイルとの同居生活で彼女が笑顔を見せる中、思わず釣られて笑顔を見せるU。ミディアに指摘されたように、Uはミイルを特別視し始めていたが、それはミイルの様子に喜びを感じていたのであった………
To Be Continued………
次回予告
同居生活が始まってから数週間。Uが1人特訓を重ねる中、ミイルはそんな彼の様子を見に来た。そんな中でミイルはUの強さの秘密を問いかけるのだった………
次回「特訓の1日、強さの秘密」