ミイルの微笑ましい様子を目にし、思わず笑みを零すU。そんな彼の様子に疑問をぶつけるミディアに対し、Uはミイルの前では調子が狂う本音を漏らすのだった………
同居生活から数週間後のある日。Uは庭で木刀を手に素振りを行っていた。
「はあああっ!」
Uは力強く木刀を振り回す。Uが奮った事で、とてつもない斬撃が放たれ、その風圧が近くの木へ直撃。木は幾らか揺さぶられる様子を見せる。
「………相変わらず凄いですね、Uさんの剣技は………!」
その様子を近くで見ていたミイルは、Uの剣技に見惚れる様子を見せた。
「大した事じゃない。最近は剣技が光る事も減ったしね」
だがU本人は全く満足していなかった。それは本人の強さに剣技が絡んでくる事も減った為である。
「それでもそこまで素早く、力強い振るい方をしている方は初めて見ました」
それでもミイル本人はUの剣技に目を光らせていた。そんな中、ミイルはUのとてつもない強さを思い返しており………
「………そういえば、U様はどうしてそこまでの強さをお持ちなのですか………? 人間の強さにしては………どこか異次元と言いますか………なんと言いますか………」
Uに対して、彼の強さの秘密を問いかける。
「………こう見えて実はかなりの長生きでね。結構な戦闘経験と修行を積んできた故………と言いたいけど、それは半分くらいかな。僕の強さの真意は………」
Uはそう言って、自身の右手に光を纏わせる。
「これかな」
そう言って、自身の力こそ自身の強さの真髄である事を語る。
「光の力………!」
ミイルはUの力を前に驚く様子を見せる。
「この光は僕の中へ知らず知らずの内に埋め込まれていた力だ。まあ生まれつきと言うのが正しいのかな。けれどこの力は普通の人間には理解も適応も及ばないもの………光の力は古来より希望の力とされていたけれど………僕の力はそんな生温いものじゃない」
Uはそう言うと、握り拳を作りながらその力を抑え込む。
「ではあの剣の刃も………Uさんの力なのですか?」
それを聞いたミイルは、Uの持つセイバーもまた彼の力が及んだものである事を予感する。
「そうだ。僕の力を原動力として刀身を形成するのがZEROセイバーだ。僕の力と親和性が高いのもあって愛用させてもらってる」
Uはセイバーの事についても語り、愛用する理由を語る。
「愛刀………って事ですね」
Uの様子から、ミイルはセイバーがUの愛刀である事を察知し、微笑ましそうに見ていた。
「そういう事になるね………しかしどうしたんだ、僕の強さに興味を向けているんだ? 面白い話じゃないよ?」
ミイルの言葉に頷くU。しかし、何を思ってこのような話を問いかけてきたのか、Uは疑問を感じていた。
「………弱いままの自分が嫌なんです、だからUさんを見てると………雲の上の存在に思えてきて………」
ミイルはUの強さを雲の上の存在であると語った。
「………僕はそんな神聖な存在じゃない。道を外れた獣だよ」
だが、Uはそんな彼女の言葉を否定する様子を見せたのだった………
修行の中でミイルが持つUの強さへの疑問。だが、Uはその強さを誇る事はなく、どこか悲しそうな様子を見せていたのであった………
To Be Continued………
次回予告
Uは自分の力を嫌う様子を見せていた。そんな彼の様子を見たミイルは、彼の力に助けられた者も確かにいる事を語るのであった………
次回「自嘲の力、確かな恩」