ビルスとシャンパの試合の後、ベジータは語る。
ベジータ「……今から話す事は、俺のプライドを守る為にお前達以外には話さん事だ。何故ブルマ達には言わないのか?だとぉ?ふざけるな。あんな事を堂々と言える奴があるか!」
ベジータは赤面しながら答える
ベジータ「とにかくだ!奴を………俺はマホロアを侮っていた。サイヤ人でもなく、地球人でもない、況してや俺が知る宇宙人共の歴史にも載っていない、謎の魔術師の事を。女と見くびってやられたなんて、18号以来の事だ」
ベジータは頭を抱える。
ベジータ「奴の言葉にまんまとハメられたのは、俺の戦いの中でフリーザ並に忌々しいものだった。その上、あんな事まで出来るなんてな!くそったれ!次に闘う時は、俺が奴を叩き潰してやる!」
一体何が起きたのか。それは、試合の時間にまで遡る。
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ベジータ「はああああああっ!!」
ベジータは早速、超サイヤ人ブルーへ変身を遂げる。そうないとマホロアは倒せない。そう判断し、全力で倒すと決めたのだ。
マホロア「ヘェ~」
マホロアは微笑む。
ベジータ「いきなり全開で行くぞ!」
ベジータは駆け出し、マホロアに拳を振りかざす。拳の連打がマホロアを襲うが、マホロアは突然姿が煙のように溶けていき、その場から消える。
ベジータ「何ッ!?うお!?」
ベジータはマホロアの姿が消えた途端、気を探って周囲を探る。しかし、マホロアの気配は感じない。すると、突然ベジータの足が何かに蹴られ、そのままベジータは転んで空中に浮かび上がる。
マホロア「よそ見ダヨォ!」
マホロアの声が聴こえたと思いきや、そのままマホロアに頬を殴られた。
ベジータ「ちぃ!(コイツ、格闘も行ける口か!)でゃあああっ!」
ベジータは足でマホロアの腕を蹴る。しかし、腕に当たった感触は無く、布を蹴った感触だけしか無い。
マホロアは距離を取ると、その両足からエネルギーを放ち、それを一頭身の鳥型クリーチャーや足を生やすだけのクリーチャーを生み出した。
ベジータは起き上がると、雑魚敵達をその手で蹴散らし、距離を取ったマホロアに気功波を放つ。
マホロアは横へ跳んで避けた後、掌から魔力で構成された『魔力球』を放ち、ベジータに向けて放つ。勿論一発だけでなく、連続で放ち、グミ撃ちでベジータを牽制する。ベジータはその全てを避けていく。
マホロア「フフーン。やるネ」
ベジータ「ふん。気に入らん女だ」
マホロアはその後もベジータと戦い、マホロアの幻惑魔術に早くも対応しつつあった。
マホロア「マホロア砲!」
マホロアは魔法陣から光線を放つ。
ベジータ「ギャリック砲!」
ベジータはギャリック砲を放ち、マホロアの光線と相殺する。
2人の光線がぶつかり合い、爆発する。
マホロア「『解除』!」
マホロアが両手を目の前に翳した後、握り締めた左手を回した後に左手を開く。
その瞬間、ベジータの超サイヤ人ブルー形態が解除された。
ベジータ「何ッ!?」
ベジータは、変身が解除された事に驚いた。まだ体力は充分残っているにも関わらず、ブルー形態が解除されたのだ。
マホロア「ハハハッ!」
マホロアは手から魔力球を放ち、三つの魔力球を螺旋を描くように飛ばす。
ベジータ「ふん!変身が解けたからなんだと言う!解けたのならまたなればいい!」
ベジータは即座にブルーとなり、マホロアの魔力球を殴って吹き飛ばした。
マホロア「同じ手ハ通用しなさそうダヨネェ。でもネ~、ボクダッテ、ふざけてイナイんダヨォ〜」
マホロアはベジータの蹴りを腕に食らうが、ベジータは蹴ったのは布だけの感触に違和感を覚える。
ベジータ「貴様、やはり腕が無いな?」
マホロア「マァネ〜」
マホロアは腕の裾を捲る。其処には腕は無く、手が浮かんでいるだけだった。
マホロア「カービィ達シカ知らナイ事ダケドサァ、ボクの腕は空洞ナンダヨォ。マァ色々あったのサァ。聞かないでクレルカナ?」
ベジータ「ならば貴様の体を狙うだけだ。言っとくが勘違いするんじゃないぞ」
マホロア「イヤーン、エッチィ」
マホロアはクスクスと笑う。腕で体を覆うが、顔は常に笑っている。
マホロア「カービィに負けてカラ、イチからやり直した時から、ズットボクは何故負けたのか疑問を持ってたのサァ。そして気付いたんダヨォ。カービィと共にエンデ・ニルを倒した時、ボクは皆と同じク炎とか氷とか宿したんダヨ。」
マホロアはベジータと格闘を繰り広げながらそう言う。ベジータは聞き流すだけだ。
マホロア「ダカラネェ……ボクは気付いたンダ。ひょっとしてコピー能力ハ………クックックッ…ボクモ使えるカモしれないッテネェ!」
マホロアはそう言うと、魔力球に炎を纏わせてベジータに放つ。ベジータはマホロアの懐に入り込んで、拳を振り上げようとした。
その時、ベジータの拳をマホロアは掴む。
マホロア「ハァァァァァァァッ!!」
その瞬間、ベジータと同じく青いエネルギーのオーラを放ち、周囲を風圧で吹き飛ばした。
ベジータ「な、なんだと!?」
悟空「いっ!?」
ブルマ「嘘でしょう!?」
ビルス「なんだとぉ!?」
シャンパ「嘘だろ彼奴!?」
ヴァドス「まあ、これは!」
ウイス「まさか、あんな事が!?」
全員が驚いていた。
カービィ「えええええええっ!?」
デデデ大王「何ぃぃぃぃっ!?」
プププランドの住人達『『『ええええええっ!?』』』
それもそのはず。
何故なら其処には………。
マホロア「オオッ………こんなに凄い力ガあったんダネェ。名付けるナラ、『ベジータマホロア』って所カナァ」
フードを脱ぎ去り、ブルーベジータと同じく髪を逆立てて青く光り輝くマホロアの姿があったのだ。
デデデ大王「ど、どういう事だ!?」
エスカルゴン「コピー能力はカービィしか使えない筈でゲス!?」
カワサキ「あれは俺も予想出来ないよぉ」
クラッコ「マジで?ええっ!?」
上空に浮かぶクラッコも、その光景に唖然としていた。
マホロア「さあ行くヨォ!」
マホロアは走り出す。ベジータはマホロアの繰り出す蹴りの連打を避けていくが、マホロアは足の裏からエネルギー弾を放つ。マホロアの攻撃を避けるベジータだが、格闘を繰り広げていく内に気付く。
なんと、近接戦闘スタイルもベジータと同じなのだ。
ベジータ「くそったれ!俺の力を真似ただけの劣化品がぁ!」
マホロア「違うんだナソレガ!」
マホロアは攻撃を止めない。寧ろ、ベジータを蹴り飛ばした直後になんとベジータと同じグミうちを始めたのだ。しかもベジータと違い、グミうちの気弾一つ一つにはそれぞれ属性が宿っている。炎、電気、水、氷、風等、それぞれの属性が宿っているのだ。
ベジータ「ぐおおおおおっ!?」
ベジータは猛攻を受けて怯むが、グミうちの隙間を縫ってマホロアに突撃する。ただ突撃するだけでなく、マホロアに気弾を放って彼女を横に移動させた。どちらに移動するか分かっていたベジータは、マホロアの鳩尾に拳を当てて吹き飛ばした。ベジータは武舞台に着地するが、何故か第七宇宙側の観客席から「何やってるベジータ!」と野次が飛んできた。
マホロア「ゲホッ!やるね~なんて事スンダヨォ」
ベジータ「余裕ぶってられるのも今の内だぞ!」
マホロア「…………でもまぁ、ここまで上手く行くナンテネェ。君はヤッパリ騙しヤスイネェ」
ベジータ「何ッ?なっ!?」
ベジータはマホロアの言葉に疑問を抱くが、すぐに足元の違和感に気付く。
それは、武舞台の下に広がる場外の地面であった。武舞台の瓦礫も無い、正真正銘の地面である。
ベジータは武舞台に戻ったはずが、マホロアに騙されて場外へ自ら落ちてしまったのだ。しかし、ベジータは確かに武舞台へ降りたのだ。場外と武舞台を間違える等、完全にあり得ない。彼も間抜けではないし、こんな凡ミスどころではない間違いをする筈がないのだ。
ベジータ「ば、馬鹿な!?俺は此処に落ちるような事は!?」
マホロア「ちょっとした幻覚魔術ダヨォ。認識と視覚を少し惑わすだけの魔術ダシ、普通なら振り払えちゃうんだけど、君ハ気が付かない程ニ無我夢中ダッタみたいダネェ。君の能力をコピーする際に触れた時から使ってたのサァ。最も、周りからは君が自分から落ちたヨウニしか見えないケドネェ」
実況『べ、ベジータ選手場外!』
ベジータ「な!?くそ!貴様ぁ!」
マホロア「だから言ったんダヨォ〜。キミってホントにダマしやすいってネェ」
マホロアは舌を出す。完全にしてやられたベジータは、赤面しながら控室に戻っていった。
悟空「ベジータ、オメェ自分から落ちてどうすんだ」
ピッコロ「いや、あのマホロアって女が完全に上手だった。ベジータはあんな間違いを自らするような男じゃない」
ブルマ「ええっ。私も分かるわ。気にしないでベジータ!今度は騙されないようにすれば良いじゃない!」
ベジータ「そのつもりだ!あんな負け方、俺は認めん!」
17号「さて、次は俺か」
そして、今度は17号の出番である。17号は武舞台に降りて、マホロアと向き合う。
17号「お前はかなり強いらしいな。俺も油断はしないぞ」
マホロア「みたいダネェ」
2人は、試合開始と同時に拳をぶつけ合う。2人の戦いが、今始まる。
マホロアのオリジナル技(というか、マスタークラウンに憑依された時に使ってた筈)
・解除:相手の変身を強制解除する。元々マスタークラウンを被ってた時期に、カービィのスーパーコピー能力を強制解除した事があった為、今回もその影響で使える設定。
・コピー能力:相手の能力を自らの物にする能力。しかし、カービィと違うのは一々相手に触れなければコピー能力は使えない事。私の考察をマホロアに言わせました。元ネタはカービィ最新作のネタバレになりますが、カービィ以外がどのようにコピー能力を使う(というか相手から得る)のか不明なので私の予想です。