アジテイター   作:エドレア

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アオハル編だけどアオハルじゃないタイトル詐欺回。最近ルドルフと絡んでなかったので()

未成年が飲酒する描写があります。苦手な方はご注意下さい


アオハル編⑤

 

 

 

 

 

 

「気が進まねぇなぁ……」

「ここは喜ぶべきだろう? 久しぶりの再会なのだから」

「言うて2、3ヶ月程度なんだけど」

 

 年末。

 たまにではあるが、俺は実家に帰ることがある。便りが無いのは良い便りとは言うが、ほっとくとゲームばかりしている俺を見かねて横のウスラトンカチが帰省を急かしてくるんだ。呼ばれもしない限りは帰省するつもりは無いんだが、最近はこいつとうちの両親の間で知らない話が進んでいたりするから、仕方なく帰省するようになった。

 それにちょうど年末だ。帰省するに良い時期ではあるからな。

 

 電車に揺られて一時間ほど。

 俺の家はシンボリ家みたいな富裕層でも名門でもない、ただの一般家庭だ。まぁオートロックがかかったマンションだから親父の稼ぎは良い方だと思うが、何してる人か知らないんだよな。IT会社でなんかやってるとしか知らない。

 ちなみに母さんは専業主婦だが結婚するまでは親父と同じ会社にいたらしい。所謂社内恋愛ってやつだ。そういうところもあってか親父の仕事に理解があって、巷でよく聞く不仲な夫婦というのは我が家に縁遠かったと思う。少なくとも、俺にはそういった面を見せることはなかったはずだ。

 

「しかし実に可愛らしい。まさか車が苦手とは」

「何が可愛いだ、こんちくしょう。こんなのよくある苦手だろ」

 

 俺は車に弱い。

 前世ではそうでもなかったはずなんだが、この身体になってから車に乗るとすぐに酔ってしまう。車だけじゃなく、船や飛行機、乗り物全般がダメだ。辛うじて電車は乗れるがそれでも体調が悪い時はきつい。それくらい俺は乗り物と相性が悪かった。

 おかげでルドルフはお嬢様らしくなく、俺の帰省に徒歩で着いて来ている。本当ならシンボリ家所有の車で送りたかったんだろう。まぁ、乗り物酔い関係無く黒塗りの高級外車なんかに乗る気は全く無いんだがな。

 

「電車での移動は新鮮でね。君とこうして眺める車窓は、一味違った景色が堪能出来て気分が良い」

「へいへい。下級市民の足なんざ、おまえには珍しくってしゃあないだろうよ」

 

 何が新鮮だ。お得意の記憶力で何も言わずに俺が使う乗り換え路線も熟知してるだろうに。そもそも途中から地下鉄なんだ。景色も何もあったもんじゃないだろう。

 だから、そんなこいつのはしごを外してやりたくなるんだ。

 

「おや? 降りる駅は……」

「今日の気分はこっち。ちょっと寄り道したくてな」

 

 門前仲町。こんな下町、ルドルフは来たことが無いはずだ。

 そして年の瀬の門前仲町と言えば、行くべきところは一つに決まっている。

 

「随分賑わっている……そうか、富岡八幡宮か」

「そう。いつもここでお参りしてるんだ。大晦日や元日に行くと人が混んでるから、ちょっと早めの初詣だよ」

 

 駅から出れば活気ある屋台と人の波。

 ここは前世から親しんだ街だ。ウマ娘の世界でも、ここの様子は変わらない。

 

「随分と多くの客が押し寄せているようだが……」

「まだまだ、こんなもんじゃないぞ。大晦日になるとそこら中警察がいてな。人の多さもあって凄い雰囲気になる。羽目を外した酔っぱらいも暴れたくて仕方なくなるのさ。公僕には感謝しねぇとな」

 

 そんなキョロキョロするんじゃない。おのぼりなのが丸出しじゃないか。

 人こそ多いが待つほどじゃない。参拝そのものはすぐ終わるからな。

 

「……それで、君は何を祈ったんだ?」

「そういうのは内緒。お祈りなんてただの願掛けにしか過ぎないからな」

「はぁ……またそうやって、煙に巻く。まぁ、お祈りについては私も同感だが、そろそろ本当のことを話してくれないか?」

「本当のこと?」

「何故私を連れ出した、かだ。いつもの君なら私を邪険に扱うだろうに、一体どういう風の吹きまわしかな?」

 

 ────今回の帰省はいつもと違う。

 こいつの言う通り、俺がルドルフを誘って連れ出したんだ。そうじゃないと、出来ない話があったから。

 

「……はぁ。そうだな、話すと長くなるんだが……ちょっとその辺歩かせてくれ」

「え……ま、待ってくれ」

 

 待たない。個人的に今からする話は物凄くしたくないから。

 何かで気を紛らわせてないとする気になれない。例えばそう────酒とかな。

 少し歩いてその辺の出店で二人分の熱燗と焼き鳥を買う。今の時期だと、屋台だけじゃなく商店街に軒を連ねてる居酒屋なんかも店先で酒を売ってたりするから買うのに苦労しない。年齢確認? んなもん一々する訳ないだろう。

 

 そこらへんのベンチに腰掛ける。どこもかしこも、俺の良く知る景色だった。

 

「ほい。熱いから気を付けろよ」

「あ、アジテイター……私達は未成年で……!」

「いつもは俺に遠慮しない癖にこんな時だけ良い子ちゃんぶるんじゃねぇ。ほら、おまえもちったぁ悪いことしてみろ。凝り固まった頭の中身が解れるぜ」

 

 寒空の下で飲む熱燗は特に美味い。冷えた身体に暖かさが染み渡る。

 

「……君とこうして過ごすのは初めてじゃないが、その度に新たな驚きを私にもたらしてくれるんだな……。うん、おいしい。熱が五臓六腑に届くようだ」

「クソ真面目に食レポしやがって。こんなのはちびちび飲んでるもんなの。ゆっくりつまみと一緒に味わうのが酒の美味さなんだよ」

「なぜ君が酒の美味さを語れるかについては黙認しておくことにするよ」

「そうしてくれ。説明がめんどくさい」

「それで、話す気にはなってくれたのかな」

「……そうだなぁ」

 

 本当いつまでも優等生だな。

 一緒に暮らし始めて大分長い。最初に煽った現役の頃が嘘のように、今の暮らしの方が思い深くなっている。

 

「最初はな、悪いと思ったんだ」

「悪い? 何がだ?」

「おまえについての諸々。褒められた行為じゃねぇのは分かってたが、それでとんだしっぺ返しを喰らっちまった」

「うん、それに関しては間違いなく君に非があるな」

「あー、なんつうのかな。おまえが俺ん家に飛び込んできたじゃん。最初は嫌だったけど、今はまぁ、その、なんだ……悪くはないな、と」

「は」

 

 珍しい。最近は見なくなった思考停止だ。

 前はこうしてショートしたルドルフを地下バ道に連れ込んでやってたんだよな。

 

「しがらみってのは面倒臭い。こっちが望んでいなくても、勝手に纏わりついて雁字搦めにしてくる。無理にほどこうとすると、より締まって抜け出せなくなるもんだ」

「……それと、私が何か……?」

「おまえは面倒臭いが、面倒臭いからこそこんな関係でいられるってことだよ」

「そ、そうか……それは、なんというか、なにより、だな……?」

 

 嬉しさ半分、困惑半分ってところか。

 ただ、こいつに対して素直に仲良くしたいからこんなこと言ったんじゃないんだ。

 

「だが、俺のしがらみはおまえだけじゃない」

「……!」

「深い意味は無い。ここ最近、俺がアオハル杯に入れ込んでるっつうだけの話だ」

「そういうことか。阪神と中山での勝利は見事だった。次の世代を彩るティアラのウマ娘は、君が育てた彼女達になるだろう」

「年明けにはアオハル杯の第2戦だ。一つ二つの勝利にうかうかしてられねぇよ」

「ははは、君らしい謙遜だ。そして……君はその新たなしがらみもまた、悪くは思っていない。そうだろう?」

「……話はそんなに単純じゃねぇ」

 

 ここ半年ほど、チームを率いてウマ娘のトレーナー擬きをやってきた。だからこそ、分かってくる。

 

「樫本代理の就任式でさ、俺が色々と吹っ掛けてた話があるじゃん」

「レースが面白いかどうか、だったかな。我々のレースは魅力故の興行力によってその価値が担保されている。あの時の君の話は、些か拝金的な内容ではあったと思うが概ね間違ってはいないと思うよ」

「なら、今のレースはそのウマ娘の魅力とやらを十分に引き出せていると思うか?」

「……ふむ」

 

 富、名誉、力、それら全てがウマ娘のレースにある。憧れの大レースに挑むも良し、共に競い合うライバル、先祖代々受け継いできた家訓、人から託された祈り、みんな背負ってウマ娘は日々レースに向かって挑んでいる。

 

「当たり前の話だが、勝ったウマ娘よりも負けたウマ娘の方が多い。そして負け続けたウマ娘は最後にどうする?」

「地方への転戦か、それでも勝てなければ、競技者として引退する他無いだろうな」

「おまえの言う通りだ。URAやトレセンはウマ娘に対して徹底的に甘いところがあるが、そんなあいつらでも許さない不文律があるのさ。────優勝劣敗、弱肉強食、負けたやつに発言権なんざありゃしねぇ、そのはずなんだよ」

「……君が危惧しているのは、まさかハルウララなのか?」

 

 言葉もなく頷くしかない。

 調べてみたが、あいつは故郷の高知でもあんな調子だったようだ。本来なら中央トレセンに受かるはずがない落第生、親が記念受験にと中央を受けさせなければ未だ高知の野山を駆け回っていただけの駄馬でしかなかったんだ。

 だが現実としてあいつは中央にいる。

 

「次に当たるアオハル杯、ハルウララがぶつかる相手はスマートファルコンだ。あのウマドル、スマートファルコンだぞ。ファンがどれほどいるか知ってるか?」

「彼女の目覚ましい活躍は私の耳にも入っているよ。始めの頃、無断で路上ライブをやっていたところを取り締まったこともあるが、今や単独でドーム公演を行うまでに至った。君が言う興行力の極致と言っても過言じゃないだろう」

「ならウララのファンはどれほどか、分かるか?」

「……流石にスマートファルコンより多いことは無いだろうがっ……!?」

 

 俺のウマホに表示された画面で驚いてらぁ。

 確かに俺も驚くぜ。未勝利の、それもダートのウマ娘に一万人を越えるファンがいるなんてよ。

 

「スマートファルコンはな、苦節挫折はあろうが順当に勝ってファンを増やしたんだ。それと比べてこっちはなんだ?」

「……確かに、数字だけを見ればこれは異常と呼んでもおかしくはないだろう」

 

 数字だけを見りゃそうだ。だが、ウララのレースに足を運んだことのあるやつは分かる。

 あんなに楽しそうに走るウマ娘、応援したくなるのは必然なんだ。

 

「勝ち負けの話じゃねぇ。スマートファルコンという話題性がまずい。アオハル杯はトレセン内だけの、生徒達によるレースだが別に話題を規制してはいない」

「つまり、スマートファルコンと走ったハルウララはほぼ必然的に人々の話題になる……」

「ハルウララという、無勝のウマ娘にな。そこでさっきの興行力、金の話だ。勝ったことの無いウマ娘が話題になった。さて、URAはどう考える?」

「間違いなく、マスコット同然の扱いをするだろう。そして……今までの、夢敗れて去っていったウマ娘達が反目する」

 

 今までのウマ娘のレースというのはどんなに話題性があろうと、極論すれば誰々が勝った、負けたに終始するはずだった。でもウララは違う。これまでウマ娘のレースが築き上げてきた価値観に対して真っ向から喧嘩を売ってるんだ。

 

「どういう形であれ、ウララが走ればそれだけ世間に衝撃を与える。そして俺は────ウララが直面するだろう問題から、あいつを守ってやれない」

 

 頭を下げるしかなかった。

 こういう真似は、俺が嫌いだし、こいつも嫌なはずだ。家の七光り欲しさに近寄ろうとしたクズはこれまで幾らでもいただろうから。

 

「……なるほど……つまり君は、私の家に、ハルウララを引き取ってほしいと?」

「贅沢は言わん。ただ、俺だとメディアに対応できるノウハウは持ってない。名門として、長らくレース界に君臨してきたシンボリ家ならメディア相手でもそれなりの権威がある」

 

 出不精な気質が祟った。株主としてURAに言えることはあるがそれ以外は何も無い。

 こんな形でルドルフを頼りたくなんてなかった。だが、これは俺の先見の無さが原因だ。何をどう言われようと、甘んじて受け入れるしかない。

 それなのに、返ってきたのはいつもと変わらない声音だった。

 

「ふっふふふ……く……はははっ……」

「おいこら、人が真剣に話してんだぞ」

「はははっ……済まない、バカにしたつもりは無いんだ。ただ君の心意気が、あまりにも真っ直ぐであったものだから、つい」

「……真っ直ぐどころかねじ曲がってるもんだと思うが」

「そんなことはない。普段の君は気高く振る舞うが、その気になれば他の人のためにプライドを捨てられる、そういう気質じゃないか。それを褒めずしてどうするんだ?」

 

 ああ、熱燗がヌルい。

 随分と話し過ぎたらしい。

 

「君の申し出は受けるよ。事情を説明すれば、両親共に受け入れてくれるはずだ」

「済まねぇ。恩に着る」

「それに、君が守りたいのはハルウララだけではないはずだ。チームの皆がそうだろうし、君のご両親も、無駄な耳目に晒されずに済む」

「……相変わらず察しが早いこって」

 

 ぬるくなっちまったら熱燗とは呼べない。残りを喉に流し込んで、そこいらのゴミ袋に串と紙コップを投げ捨てる。

 知ってか知らずか、ルドルフも同じ真似をしてくれた。以前のこいつならお行儀良くしていただろうに、俺と暮らしてすっかり似てしまったらしい。

 

「交換条件は何だ? またおまえと走ればいいのか?」

「そんなものは無い。こんな人質染みた真似で走ろうとは思わないよ。君は気にせずチームの運営に尽力するといい」

「タダより安いものはねぇのよ。口約束とはいえこちらばかり受けとるとは性に合わん」

「……なら、君が隠していることを一つだけ教えてほしい」

「隠し事?」

「例えば、その右耳の傷、とか」

 

 おいおい、さっきまで笑ってた癖に強張っちまって。

 この傷か。適当に法螺吹いたって良いんだが。

 

「……突拍子も無い話になるがそれでも良いか?」

「君の言葉だ。例え法螺話でも受け取ろう」

「クソ真面目な。……幻聴が聞こえるんだよ」

「幻聴?」

 

 俺がこの世界で生まれて物心着いた頃。

 明確に俺には前世があると自覚したのは三つになるかならなかった時辺りだ。まさかの転生に驚いたし、女に、それもウマ娘なんて知らない種族になっちまったのも驚くしかなかった。

 

「……知らん女がな、俺に囁いてくるんだ。"私達は必ず再会する""いつまでも貴方を想っている""何度だって再会してみせる"……ずっとそうやって、起きてようが寝てようが聞こえてくるんだ」

 

 俺は独り身だ。生憎と女に恵まれたことはない。だから、俺にこんな言葉を言ってくる相手にも当然心当たりはないんだ。

 

「そりゃ人並みの結婚願望はあったよ。けどよ、知らん女に好かれて喜ぶ趣味は俺にはねぇ。はっきり言えば怖かった。耳を千切れば、きっと聞こえなくなるんじゃないかと錯乱するくらいにな」

「……今は、大丈夫なのか?」

「大丈夫。両親が俺のことを大層心配してくれてな。最初は病院とか駆けずり回ったし、それでも治らなかったから最後にはここの八幡様に祈ったのさ。そしたらぷつんと、女の声は聞こえなくなった。おかげ様で俺は、割りと真面目に八幡様を信仰してるんだぜ」

 

 これに関しては俺の勝負服にも表れてる。紋付き袴をベースにした勝負服の背中には、でっかく南無八幡大菩薩の字が踊ってるからな。

 

「そうか、それは良かった……良かったんだが、その」

「ん? なんだ?」

「確認するが、前世の君は、おとこ……?」

 

 おっと。

 よくよく考えれば裸の付き合いもしてるしな。確かに男と一緒に過ごしてたとなると、年頃の女子は気にするよな。

 

「待ってくれ、違うんだ。君が男だったとして、私のことはその……どう思ってるんだ」

「どうってその前におまえはどうなんだよ。そもそもこんな話、ウソにしたって性質(たち)悪いだろ。幻聴も、前世も、おまえは信じるのか?」

「信じる。君が話してくれたことだ。君は、笑える冗談は絶やさないが、悪意ある虚言を溢す人間ではない」

 

 なんだこいつ。

 笑ったり慌てたり真剣になったり。

 つくづくもの好きなんだよなぁ。

 

「……はぁ。おまえのそういうのはもう慣れた。で、どう思ってるかって?」

「そうだ。……私達は一般的な友人関係よりはずっと、深い関係だと、思っているんだが……」

「深い関係ねぇ。……確認するが、おまえって俺のこと大好きだよな」

「……っ!? げほっ、君はっ、一体何を言い出すんだ……!」

「いやこれそういう流れだろ。ていうか気付かない方がおかしい。俺はラノベでよくいる難聴系主人公じゃねぇ、一緒に暮らしてりゃ嫌でも気付くさ」

 

 むせてるんじゃねぇ。

 熱燗飲み終わった後で良かった。下手すりゃ今ので俺が火傷しかねなかったじゃねぇか。

 

「先に結論だけ言うと、俺はおまえに対して恋愛感情なんか持ってねぇ」

「……そうか」

「理由として、一番にあるのが俺の性自認が前世を引きずってるからだ。前世足せば俺はおっさんなの。いい年した男が未成年の女子に手を出すのはご法度なんだよ。倫理的にな」

 

 マルゼン姐さんとラモーヌさんはいいのかって? あれ初対面で学生だと気付ける人いるのか? 制服着てなきゃ絶対分からんだろ。ということであの人らはノーカン。

 

「そこも含めて悪いと思ってんだ。明らかに思わせぶりな態度分かっておいてそこにレスポンスを返すつもりはねぇからよ」

「……私は、邪魔、だったのか……?」

 

 だからさぁ。

 なんでいつも自信満々の癖にこんな時だけしょげた顔するんだよ。これ見よがしに耳を下げやがって。

 これのせいで、いつもいらんこと言う羽目になるんだ。

 

「未成年のと言っただろ。……話は終わりだ。そら、さっさと帰って飲み直すぞ」

「え、いや、話はまだ……あだっ」

 

 慌てて立ち上がろうとするルドルフをデコピンで止める。

 全く、普段は気持ち悪いくらいに察しが良い癖にになんでこんな時だけ唐変木なのかね。俺に皆まで言わせるんじゃねぇ。

 

「バァカ、もうちょい年食ってから出直せって言ってんの。そしたら少しは考えてやるよ」

 

 つくづく、俺も焼きが回ったな。

 こいつの呆けた顔を見るのは、いつまで経っても嫌いになれないんだよ。

 

 

 

 

 

 アジテイターのヒミツ⑪

 実は、和装に憧れている。

 

 

 

 

 





 キャラ紹介
 アジテイター
 今回はシリアス強めのクソボケ。元々はハルウララのために連れ出して話するつもりだったが、そのノリで今までなぁなぁにしてきたシンボリルドルフとの関係に一区切り付けた。
 当然だが傷の秘密を家族以外に話したのはシンボリルドルフが初めてとなる。徐々にだが彼女に対する扱いを変化させつつあるようだ。

 シンボリルドルフ
 アジテイターからのカミングアウトに狂喜乱舞しているライオンだったナニか。改めて恋愛意識の無さに一瞬落胆したが、帰り際のセリフに再び脳が焼かれている。
 アジテイターの帰省に着いて行き、当たり前のように年末年始を共に過ごしている。アジテイターの秘密を知った上でそれでも変わらずいつも通りの日々を過ごすことが、彼女に対する献身になると信じているようだ。
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