本年も書いていきますので今年もどうぞよろしくお願いします。
「随分な仏頂面っすね。仮にも病人相手にその態度は無いんじゃないっすか?」
「丈夫なのが取り柄という癖に、ここぞという時に倒れた貴方らしい戯れ言ですね。態度一つで治るものならとっくにそうしていますよ」
(あれ……この声……)
ケイエスミラクルがその会話を聞いたのは全くの偶然だった。
アジテイターが倒れてから一週間ほど。ケイエスミラクルもアジテイターの報せは聞いていたし、アジテイターが如何に偉大な人物かは遠目から見ていただけのケイエスミラクルもよく知っていた。
ただ、この時のケイエスミラクルは自身がにんじんプリンの加入候補であることを知らなかった。トランセンドとアジテイターのやり取りはその他に漏れることは無く、トランセンドもケイエスミラクルにわざわざ告げるほどの節介を焼く
ケイエスミラクルはある意味いつも通りに体調を崩し病院の世話になっていたところ、たまたまアジテイターがいる病室の近辺を通った、たったそれだけだったのだ。
(え、アジテイターさんが起きてる? それに……一緒にいるのはたづなさん?)
咄嗟に病室の外で息を潜めてしまったケイエスミラクル。
本来なら、アジテイターが目覚めているのは朗報であり学園の皆といち早く共有したいところだ。しかし、アジテイターと駿川たづなとの間に流れる剣呑な雰囲気にケイエスミラクルは見てはいけないようなものを見てしまったと、直感的にそう思ってしまった。
結果として、ケイエスミラクルは病室から漏れる二人の会話を盗み聞きする羽目になってしまっていた。
「あ~やだやだ。目覚めて早々見るのがあんたとはね。てっきりうちのポンコツ生徒会長かと思ったんだが」
「ルドルフさんなら毎日通られていますよ。ただ暇な貴方と違って忙しいんです。今なら授業中ですから」
「俺も生徒なんですけど」
「その気になればいつでも社会人として振る舞える貴方に学業が必要ですか?」
「相変わらず辛辣ですねぇ、
「あら、知らないお名前。お迎えは霊柩車の方が良さそうですね」
(たづなさん、あんな話し方するんだ……アジテイターさんと仲が悪い……のかな? それに、ときのさんって……?)
病室に飾られた古い花を新しいものに替えている駿川たづなは普段の口調そのままに、常であれば考えられないような毒舌っぷりをアジテイターに披露している。
アジテイターに贈られた花を管理しているようではあったが、あそこまでありありと感情を表す駿川たづなをケイエスミラクルは見たことがなかった。
「お生憎様、一度死に目は見てましてね。霊柩車ならまだ可愛げがある。何なら中でタップダンスでも踊ってやりましょうか?」
「いいですね、ダンス。火葬場でも踊れるなら大したものです。骨すら残らない火力の方が、派手な貴方にぴったりですよね」
(こ、言葉で殴り合ってる……)
今にして思えば、この二人が揃った時の話を聞いたことが無い。ケイエスミラクルは簡素にそう思ったが、揃わなくて当然なのだ。
水と油。犬と猿。
そんな言葉が、二人の関係性を良く言い表していた。
「派手とはよく言いますね。こちとら陰キャで通してるつもりなんですが」
「うふふ、冗談も上手くなりましたね。貴方が陰キャだなんて、誰に聞いてもただの一人も頷かないでしょう?」
「……自分で言ってて自信無くすわ。一人でもいたら俺の言うこと聞いてくれたりします?」
「一人もいないだろうからこんな冗談言えるんですよ。いい加減バカ言ってないで早く復帰してください。貴方のせいで学園の雰囲気が最悪なんです」
「それについては面目無いが……別に俺一人いないくらいどうだっていいでしょう。入院なんてウマ娘なら珍しいことじゃない」
「ご自身の評価をもう一度お確かめになった方がいいのでは? それか頭の検査も受けてもらった方がいいですね」
「
(なんでたづなさんは怒ってるんだろう。あんなたづなさん見たことない……)
明らかに知り合い程度では済まない関係だ。誰に対しても柔和な振る舞いを崩さない駿川たづなが、ここまで明け透けに物を言う辺り気心も知れていると見て良い。
(ときの……さんってたづなさんのことなのかな。渾名とかニックネームとか? でもたづなさんはその名で呼んでほしくないみたい……)
「いい加減その名で呼ぶの止めてくれませんか。こちらのけじめはとっくの昔に付けているんです。貴方が何を言おうが、戻りませんから」
「……つれないですね。俺は走ってるあんたが好きだったんだ。トレセンへの入学だって、ホントはターフの上のあんたを一目見れればそれで良かった。こんなこと、他の誰にも言いませんけどね」
「それで理事長の前で暴露ですか? 性格悪いにもほどがあります」
「ひねくれてんのは認めますよ。いや~あの頃はぶっちゃけ中二病やってたなぁ~。おかげでポンコツお嬢様に押し掛けられちまった。……早いとこ帰ってやんねぇと、何言われるか分かったもんじゃねぇな」
「はぁ……貴方が倒れて一番落ち込んでいるのはルドルフさんですよ。そんな軽い調子では会った時に幻滅されるでしょうね」
「それは無いですね。あいつ、俺のこと好きだもん」
「
(これ聞いていい会話なのかな……? いくらなんでもお互いに気を遣わなすぎじゃ……)
「DVなんてやってねぇが……それはさておき、お外で盗み聞きしてる子はどなたかな? ちょいと話し込み過ぎたな」
「っ!?」
「あら……」
(ば、バレた!? なんで、どうやって!?)
「驚いたか? 別に不思議なこたぁやってねぇよ。空いたドアから影が見え隠れしてりゃあ嫌でも気付くだろ」
「あ……」
なるほど、とケイエスミラクルは思った。
確かに姿は隠しているが、影が病室の入り口にまで伸びてしまっている。目敏いアジテイターなら気付くはずだ。
声をかけられた以上逃げる訳にはいかない。ケイエスミラクルは意を決して病室に入った。
「えっと……その……」
「お、トレセン生か。こりゃまた別嬪さんなこって」
「女の子を見たら口説く癖、まだ直らないんですか? ルドルフさんが妬きますよ」
「別に口説いてるつもりじゃ……」
「それが平常ならなおさら
「……いつかの輪廻で死因になってそうだなそれ……。んで、後輩。自己紹介お願いできるかな」
「……す、すみません。おれ、ケイエスミラクルっていいます。その、盗み聞きしたかった訳じゃなくて……」
「ん? ケイエスミラクル? ケイエスミラクルってあの?」
「おれのこと知ってるんですか? 有名なつもりは無かったんですが……」
「知り合いから教えてもらっててね。うちのチームに少ないスプリンター候補にどうかと話は聞いてたんだ。偶然だが運が良いな、俺は」
「え、おれを……!?」
ケイエスミラクルは驚きを隠せない。
話を聞いているということは、虚弱体質であることも聞いているはずだ。これが祟って今までトレーナーに恵まれなかった。少なくともケイエスミラクルはそう考えている。
しかも何かと話題のチーム:にんじんプリンからのオファーだ。実践、特に併走重視のにんじんプリンでは過酷な練習環境に自身が耐えられないのでは、とも思ったのだ。
「安心しろ。おまえのことは俺がちゃんと見てやる。ちょいと騒がし過ぎるきらいがあるが、うちのチームも良い奴らばっかりだ。後悔させたりはしないさ」
「いいんですか? おれ、頑張りたいけど……でも……迷惑かけたりしたら……」
「気にすんな。ウマ娘なんてのは、トレーナーに迷惑かけてなんぼのもんなのさ。他所を見てみろ、モルモット扱いして体を光らせたり、頭のおかしいジンクス破りに付き合わされたり、レース終わりにドロップキックを喰らうトレーナーがいたりするんだぜ?」
「そ、それと比べられても……」
「まぁ要するに、おまえの懸念は杞憂だってことだ。こっちはどーんと構えてやっから、幾らでもよりかかってこいよ」
「……結局口説いてるじゃないですか。まぁ、貴方らしいと言えばそうでしょうけど」
不思議な空間であった。
気丈に振る舞うアジテイターはその気風に似合わぬ病院着を着ているし、普段なら微笑みを湛えて生徒に接する駿川たづなは呆れたような顔をしている。
どちらとも、学園では見られない光景であった。
「んで、どうよ。うち来る?」
「……入りたい、です。入らせて下さい。おれ、こんな風に誘われたの初めてなんです。この機会を無駄にしたくない」
「そうかそうか! そいつぁいい! 機会なんてのは熟すのを待つもんじゃねぇしな。いつだって自分から掴み取るもんだ。その気概がありゃ、うちでもやっていけるよ」
「加入届けはこちらで受け付けていますから、焦らなくてもいいですからね」
丁度良かったと鼻息を荒くするアジテイター。
ケイエスミラクルからすれば、今まで雲の上の人という印象であった。それが今では目の前で自身を褒めてくれている。
どうしようもなく漲る体に、ケイエスミラクルは笑みを抑えられなかった。
「よしっ、善は急げだ。さっさと退院して……あれだ、併走やりてぇ」
「併走ですか? 確かにんじんプリンは併走重視だって聞いてますけど……一緒に走るのはラインクラフトさん?」
「いや、俺」
「……はい?」
「だから俺だよ。ちょいと気が変わってな。現役復帰することにしたんだ。丁度良いから、友達のヒシミラクルも連れてきな」
「なーんーでーさー!!!」
「なんでって……連れてこいって言われたし……」
「わめくのはいいが、来た以上後の祭りだぞ。そら、腹括れ」
「……は?」
シンボリルドルフは目の前の光景が信じられなかった。
アジテイターが倒れてから一週間。気もそぞろな毎日が続き、そろそろ本気で神様にでも頼ろうかと富岡八幡宮への参拝も視野に入れていたシンボリルドルフであったが、授業が終わった矢先に駿川たづなから聞かされたのはアジテイター退院の一報である。
ターフでチームの新規加入者と併走しようとしている────それを聞いたシンボリルドルフは、逸る鼓動を抑えきれなかった。
"悪い、迷惑かけた"と、あっけらかんに言い放つアジテイターの姿に、にんじんプリンチーム一同は驚きを通り越して停止していた。あまりにも軽い調子に、さっきまで入院していた者の言葉とは到底思えなかったからである。まともに喜んでいたのはハルウララくらいで、その他は個人差があれど皆一様に困惑するばかりであった。
「ライス、アジテイター先輩が戻られたと聞きましたが……この状況は?」
「えっと……ごめんなさい。私でもさっぱりで……」
「お、ミホノブルボンもいたか! そういやライスに勧誘任せてたな。おまえの実力も見たいからこっちに来な」
「……オーダー、承ります。状況について、不可解ではありますが併走でそれらの意義を確認します」
「あれは……アジテイター……なのか……?」
シンボリルドルフは遠くからその光景を眺めていた。
そしてアジテイターの様子にただ驚愕する以外、動けないでいる。
(何故誰も気付いていない。あの
アジテイターの頭の上、そこに天使の輪と同じような光輪が浮かんでいる。どう見ても異様な姿だが、シンボリルドルフ以外の他のウマ娘には全く見えていないようだった。
(何より……併走だと? 私以外と……?)
「おい、ポンコツ」
思考の沼に陥るシンボリルドルフへアジテイターが声をかける。
遠くからでもはっきり聞こえるそれは、いつものような溌剌さと、アジテイターらしくない戦意に溢れていた。
「おまえは、後」
「っ!?」
「おまえと競ったっていいんだが、どうせやるならこんな併走じゃなく大舞台が良いだろう? それまで俺と走るのはお預けだ。ああ、現役復帰することにしたからおまえもせいぜい頑張れよ」
────は?
アジテイター以外の、全員の心中が一致した瞬間である。
唐突に倒れ、唐突に戻り、そして現役復帰を宣言する。
心配していた皆の胸中を、土足で踏み荒らすような暴挙であった。
「あの、待って下さい……! 退院したのも、併走するのも、現役に復帰されるのも、何もかも性急です! 説明くらい……!」
「シーザリオ。俺はおまえのそういう理屈っぽいところ嫌いじゃねぇんだ」
シーザリオが声を張り挙げる。
だがアジテイターは屈託無く笑うだけだ。皆が混乱している様子を、してやったりと無邪気に笑う悪戯小僧のように。
「けど、走りたくなったんだ。ならしょうがないじゃないか」
ターフに悠然と向かうアジテイターに、入院の頃の面影は全く無い。
「どれだけ取り繕っても結局俺もウマ娘だ。なら走ってなんぼのもんだろう?」
「さて、とりあえず距離は1600にしとくか。俺は
そんな軽い調子で、アジテイターは無慈悲に蹂躙することを宣言したのだった。
「うぅ……ひどい目に遭った……」
「ほうほう。まだそんだけ言えるならもう少し併走やるかぁ」
「それはご勘弁を! 私もう限界ですから! ほらケイちゃんもこれ以上はきっとヤバいし!」
「……っ……大丈夫です……! まだ行けます……!」
「あ~、無理すんな、ケイエス。分かった、一旦併走は止めにしとくか」
「……クールダウン、オーダー承りました」
アジテイター、ヒシミラクル、ケイエスミラクル、ミホノブルボン四人での併走。
その様子を外野から見ていたチーム:にんじんプリンは各々が戦慄に襲われていた。
(ふざけた体ね。まるで本気を出していない……底知れなさは、一級品ね)
強者を値踏みするジェンティルドンナ────。
「あれで引退を宣言していた、と。……流石に冗談が過ぎる」
「アジテイターめ。やはり走る気があったではないか。冗談を言うにしろ、もう少しマシな言い方が他にあったであろう」
「アジテイターちゃん凄いねー! ねぇねぇ、オルフェちゃんも一緒に走りに行こう?」
「待て、ウララ。今はまだ尚早に過ぎる。ウララはまず勝ち癖を付けなくては……」
「しょーそー?」
「……まだ早いという意味ですよ、ウララさん。今この学園でアジテイターさんと競り合えるウマ娘はほんの一握りでしょう。彼女に追い付く意味でも、先にトレーニングを頑張りましょうね」
「うん、分かった!」
黄金の姉妹────オルフェーヴルとドリームジャーニーは冷静に見定め、ハルウララはいつの日か共に駆ける日を心待ちに。
「トレーニングだってしてないのに……なんだってあんな……!」
「病院で寝ていた人の体じゃないっす……体からして違うんすか、あの人は……」
憧れのはずが、劣等感を呼び起こされているのはヴィルシーナとウインバリアシオン────。
「ほぎゃぁぁぁ!? アジテイター先輩、完 全 復 活!!! こんなにめでたい日はありません!」
「良かったぁ……ほんとに良かったよぉ……」
「ライス、泣くのはまだ早いかと。このチームで勝利を重ねることが、アジテイター先輩への報いになるはずです」
「Amazing! マイルでも強いなんて、ワタシも一緒に走ってみたいデース!」
純粋にアジテイターの復帰を祝福する者。マイル王者として戦意を滾らせている者────。
「あの……いきなりアジテイターさんが復帰って聞いて来たんですけどこれは何事……?」
「もう何がなんだか……」
「私、勧誘された当初にいきなり倒れてなぁなぁにされてたんですけど……」
「……あの調子じゃ忘れてるかもしれませんので聞いてみます」
「忘れられるってウマドルとして致命的なんですけど」
「あの人はそういうところがありますので……」
若干一名不憫な扱いを受けていたり、それを慰めていたりもするが────。
「ははっ」
真に高揚しているのは、シンボリルドルフを置いて他にいなかった。
(何故走る気になったのか、何故入院していたというのに優れたパフォーマンスを維持出来ているのか。頭上の輪は何なのか。疑問は尽きないが、そんなことはどうでもいい)
(どうせ彼のことだ。聞いたところではぐらかすだけだろう。なら私に出来るのは、全霊を以て踏破することのみ)
「あぁ、嬉しいな。また、また君と競い合えるなんて────」
「カイチョー、嬉しいのは分かるけど生徒会長の顔じゃなくなってるよ」
「……おっと」
思わず口に手を寄せて口元を隠すシンボリルドルフ。その傍らには、いつの間にかトウカイテイオーがいる。トウカイテイオーもまた、アジテイター復帰の急報を聞き付けてやって来た訳だが、今は嬉しさよりもシンボリルドルフに対する呆れの方が勝っていた。
「いつかそういうことになるんじゃないかなーって思ってたんだ。きっかけさえあればアジテイターは走る訳だし」
「説得力に満ちているな。ああ、テイオーなら頼めば併走してくれるかもしれない」
「……カイチョー。一応言っておくけど今の表情みんなに見られてるからね」
「テイオーも強かになったものだ。次からは気を付けるとしよう」
(次も何も、元々みんなにバレてるよ)
ジト目でシンボリルドルフを見るトウカイテイオー。彼女もまたアジテイターと競う野望を持つウマ娘の一人だが、シンボリルドルフと違って幾分の冷静さはあった。
しかしそんなトウカイテイオーでも怪訝な表情は隠せない。
(走り方が変わってる……前みたいな綺麗な走りじゃなくて……なんだろう、誰かの走り? でも誰かのコピーなんてアジテイターがやるとは思えないし……)
実はこの時、アジテイターの核心に一番近しい考えをトウカイテイオーはしていたのだが、流石に全貌まで明らかに出来るはずもなく。
(ま、いいや。自分から走る気になってくれたのはありがたいしね)
(にんじんプリンの人達みんなと併走やるのかな。確か次当たるのはスペちゃんのとこだったっけ。アジテイターとの併走でどこまで強くなるのか……丁度良い試金石になるかも)
(次アジテイターと当たるまでにうちもトレーニング重ねないと……最悪アジテイター一人に蹴散らされちゃうかもしれないからね)
アジテイターがもたらした混乱の中で最も冷静さを保てていたトウカイテイオーは、隣で百面相を隠すのに必死になっているシンボリルドルフを余所に一人勝ちへの布石を練っていたのであった。
アジテイターのヒミツ⑭
初恋は、トキノ■■■(玉砕済み)
久しぶりのキャラ紹介
アジテイター
復活したクソボケ主人公。新規に会得したウマソウルのおかげでハイテンションになっており、併走したチーム新規加入者を相手に大人げなく勝ち続けた。体が鈍っていないのは単純に体が強靭過ぎるからであり、特別な理由は特に無い。なお併走では宣言通り本気では走っておらず、どちらかというとウマソウルがどれだけ馴染んでいるかの確認も意図しており本気や全力は未だ未知数である。
駿川たづなとは旧知の仲。ただし現在の彼女は嫌っている(本人は少なくともそう思っている)。
駿川たづな
オリ主に贈られた花を律儀に手入れしてくれてた人。本人は内心嫌がっていたが、こうした細かい仕事は彼女の役割であったりする。
花瓶の手入れに病室に訪れたら目覚めたオリ主とばったり会ってしまった。そのままなし崩しに罵り合いに転じたのが今回の冒頭である。彼女からすると、オリ主は既に決別した過去をほじくり返そうとする厄介なファンのように見えているため完全に嫌っている。ただし要所要所で学園のために動いているオリ主の動きも認知しており、完全な無関心ではいられないようだ。
ケイエスミラクル
偶然にもオリ主と駿川たづなと会話を聞いてしまった一般人。そのままオリ主に乗せられチームへ新規加入、後に友達のヒシミラクル共々叩き潰された。
本人はアオハル杯の騒動を遠くから引いた目線で見ており内心この喧騒を好んでおきながらも一歩踏み出せないでいた。オリ主からの勧誘はまさに踏み出せなかった一歩へ押す一言でありそれが加入の動機に繋がっている。友達のヒシミラクルがいることもモチベーションの向上に通じているようだ。
ヒシミラクル
特に何事も無く巻き込まれただけのウマ娘。ケイエスミラクルからターフに来てほしいと言われ何も疑わずのこのこ来たところをオリ主に捕まった。
ケイエスミラクルの距離適正に合わせるためにマイルを走らされたため真価は発揮出来ていないが並外れたスタミナは既にオリ主の知るところとなっている。良い意味でも悪い意味でもオリ主から目を付けられており、今後オリ主の無茶振りに付き合わされることが確定している(不憫)。
ミホノブルボン
皐月賞、ダービーの二冠ウマ娘。逃げシスでアオハル杯に参加した後ににんじんプリンに敗北、加入システムとライスシャワーからの説得でオリ主が入院している間ににんじんプリンへと加入した。
ライスシャワーにリベンジを果たすつもりであったが二度目の敗北を喫している。本人なりに悔しさを感じていたところにライスシャワーからオリ主の元でトレーニングを受ければ良いと勧誘されて加入に至った。
レースやトレーニングに対してストイックな姿勢は相変わらず。まだオリ主と出会ったばかりであるためお互いに距離感は図れていない。ただし、若干ながら併走で最も走りやすいはずのマイルで捻り潰されたことに関して思うことが無いわけではないようだ。
シンボリルドルフ
ウキウキライオン丸。ただ一人だけオリ主の輪っかが見えているが現時点で何故見えるかは不明。オリ主が話す気が無いだろうからと本人もこれに関しては追究を諦めている。
オリ主の復帰を誰よりも喜んだ……が、病院でオリ主の目覚めに最初に立ち会ったのが駿川たづなと聞き、オリ主を相手に拗ねている。オリ主への傾倒っぷりはより激しさを増すばかりである。
トウカイテイオー
ジト目な子ライオン丸。シンボリルドルフ同様オリ主打倒を掲げている。
シンボリルドルフのオリ主への傾倒っぷりを見て、自分はあそこまでひどくないと考えている。しかし、オリ主の父親が働いている会社を自分の父に買収出来ないかと持ちかけていたりするなどこちらもどっこいどっこいである。
オリ主にならって資産運用を勉強中。上記の買収案もその一環だったりする。シンボリルドルフと違って恋愛感情は無いため、どちらかというと社会的な外堀の埋め方に注力しているようだ。