※再投稿になります
遅くなりました。
ポケモンの生態に関するオリジナル設定が多々ございます
転生してから前世を思い出して3ヶ月程経過したがそんなことは今は割とどうでもいい。
「ちっとも前が見えねえ」
そう呟いてザクザク、ブチブチという音を狭くて
少しずつ日が高くなりゆくなかで学校が連休に入った俺は草取りをしていた。
なんでおれがこんな作業をしているのかというとそろそろ雨が降る時期なのでこのまま放っておくと雑草が成長していき、荷物を持ったまま通るのが困難になるからだ。
不満を溢しては草を刈り、あるいは抜き取っては袋の中に集めていく。
「ふう‥‥‥‥ゲェッ、たんぽぽ!?」
根の一部が切れても生えてくる生命力の強い上に根が長いので掘り出すのが厄介な植物だ。
一つや二つが端に生えているならまだ抜かなくてもよかったがどうみても両手で数え切れる株数じゃなかった。
雨で濡れた葉の上を通ると滑りやすいからできる限り取り除きたいが‥‥‥‥
「‥‥‥‥スコップ持ってこよ」
ムカつくことに根っこから取りすぎると土壌が硬くなって別の厄介な植物が生えてくる。
カタバミ、カヤツリグサ、コニシキソウ、スギナは春につくしが食べられるから他とはちょっとだけましかもしれない。
そしてドクダミ、お前は絶対に生えてくるな! 薬草としても食用としても使えるけどそれを差し引いても服が通る度に臭くなるのは嫌だ!
ちなみにこれら五つの植物は地下茎でも増えるから駆除には手がかかる。
なんてことを考えながら草を突っ込んだ袋を持ってコンポスターに向かうと老婆がそこにいた、おれのばあちゃんだ。
「ヨヒラ、もう草取りは終わったのかい?」
ばあちゃんも別の場所で草取りをしていたらしくおれの倍以上の袋が載った荷車をギャロップに引かせていた。
「全然、たんぽぽが大量に生えてる場所があるからスコップ取りに行くついでに袋を空にしに来た」
「なら私のを持っていきなさい、後はもう入りきらなかった草を袋に集めるだけだから」
「ありがと」
「掘り返した後はちゃんと
「はい」
ちょっと手伝ってもらうか
「あ、午後になったらあたしはギャロップと遠乗りに行ってくるからね」
「ぶるるん」
「いってらっしゃーい」
そんなやりとりを経て通路に戻ると
「やあ」
地に伏せる
「キミがこの子のトレーナーだね」
緑髪の青年______Nがそこにいた
動かない相棒を見て思わず身構えた
「落ち着きたまえ、ただその子は‥‥‥」
「ZZZ‥‥‥‥」
「寝てるだけだ」
なんだ、
「ところでどうして此処に? うちの敷地内だからふほーしんにゅーってやつですよ?」
「そうなのかい? それは悪かった‥‥‥困ったことに道に迷ってしまってね気付いたらこんなところに」
ここら辺は背の高い草が多いからわかるがどうやって
「とりあえずコレ飲みなよ、トイレとか大丈夫?」
そう言ってまだ口をつけていなかった水筒を差し出す、中身はよく冷えた麦茶だ。
「いいのかい? ありがとう!」
すごい勢いで飲んでいくN、人間ってあんな勢いでインド飲み出来るんだな。
「この味と香りからしてこのお茶は麦茶かい? イッシュ地方では珍しいね。たしかカリウムやマグネシウムをはじめとした数種類のミネラルを含むお茶だ。今日は気温が高いし脱水症や熱中症対策になるからピッタリだね。でも塩分が不足気味な今のボクの身体にはナトリウム濃度を下げるカリウムの入った麦茶は飲み過ぎると「黙って塩飴舐めてろ」ングッ!?」
放っておくと喋ってる向こうも聞いてるこっちも疲れそうなので塩飴を口に突っ込んで黙らせた‥‥‥下手人はおれだが喉に詰まらせて無いといいけど、なんて考えながら自分も塩飴を口に含む。
「なるほど、これなら塩分補給すると同時に糖質も摂取できるというワケか!」
黙って舐めるか噛み砕く*2かしてから喋ってくれ、そんな勢いで喋ると喉に詰まらすぞ?
「‥‥‥テシ?」
うるさいからテッシード起きてんじゃんか
「ほいおはようさん、草山から転げ落ちてんぜ」
話しかけてから持ち上げて別の草山の上に乗せた。引っ込めることが出来るので緑のトゲが刺さる心配は殆どないが手のひらが僅かに痒い‥‥‥‥もう少し、だろうか
「ポケモンのことを忘れるのは良くないね、気をつけたまえ」
「おれより年上の迷子に言われたくないけどそれは本当にそう!」
すまん、悪かったとテッシードに謝るがまた寝てるので効果は無いようだ‥‥‥。
テッシードには一部の水分が多い草の上に乗って脱水をしてもらっていたが動かなくていいのでそのまま寝ていたから静かだったので俺はそのまま忘れて置いていってしまった。
そして転げ落ちたところにNがやって来たということみたいだ。
とりあえず作業に戻ろうと脱水した草山を崩しながら袋に入れていくが、
「そういえばテッシードにトレーナーとどうやって出会ったのか聞いたら『寝たいから
いやアイツ一回起きたんかい!?
それで寝っ転がったまま会話して二度寝したの!?
とりあえず袋がもうすぐで満杯になるから‥‥‥
「というわけでキミ、話したまえ!」
いい加減
「はいこれ、ズボンのケツが汚れるけど聞いてる間だけでも身体を休めなよ」
椅子がわりに使えとNの方へ草をたっぷり詰めた袋を転がしてやり、俺はそのまま半分ほどに小さくなった草山に腰掛けて麦茶を煽った。
さらに小さくなってきた塩飴を噛み潰してもう一度麦茶を煽った、重いけど2リットルのにしてもらってよかったと思う。‥‥‥いそいそ*3と座り出した目の前の此奴はどうやってインド飲みしたんだ? まあとにかく、
「コイツと出会ったのは______
話してる間はちょっと休めそうだしいいよね!
ヨヒラとテッシードが最初に出会ったのはNと遭遇する2週間前、場所は奇しくもNとヨヒラが座るこの通路であった。
当日の昼前あたりにヨヒラは祖父と共に通路へとむかっていた。
実は本来の草取りの予定日は2週間前だったのだ。
「ねえじいちゃん、なんだって通路の草取りなんて
ヘルメットにノコギリなどの道具を載せた猫車を押す祖父______ハッセンに不満をぶちまけるヨヒラ、そんな彼はリュックサックにタオルやら弁当やらを詰めて来ている。
「いやすまなんだヨヒラ! 普段は別のみちを使うせいで今から向かう通路は全く手入れをしてないんだ。そのせいで通路自体が伸びた枝で塞がってしまってな! 儂が枝を切って整えたいんだが伸び切った草のせいで足場がなくてな‥‥‥‥ミネズミ達に頼もうと思ったら今日は予防接種が午後から入っているから
「何も今日やらなくても良くない? だいたい今まで使っていた道はどうしたのさ?」
「道路工事の影響で大荷物を持って通れなくなった!」
「そういや道路横断してたね‥‥‥あそこ信号ないから暗くなると怖いよ」
「忙しい上に手入れの必要が殆どないからそっちばっか使っててすっかり忘れておった! すまん!」
「‥‥‥ばあちゃんはどうだった?」
「‥‥‥来月に一人で遠乗り行きたいから時間作れだとよ」
坊主頭の老人はそれを聞いた時の自分の妻______ツタウルシの顔を思い出すと顔を青ざめさせた。
「‥‥‥そういえばエルレイドは?」
ふとヨヒラ祖父のポケモンであるエルレイドのことを思い出した。
あの肘の切れ味なら比較的楽に終わるのではないだろうかと考えたのだ
「‥‥‥ルシちゃんに頼まれて別の仕事に行っちまった」
「‥‥‥なんかタイミング悪くない?」
「後でなんか
「よっしゃ!」
____
______
_________
「どうしてそうなった!? おいヨヒラ! 見てみい!」
作業はかなりスムーズに進んだと考えていいだろう。
一人の老人と少年による一時間半の手作業だけで4分の1近くまで進んだからだ。
そしてそこから約30分、これを切ったら昼飯にしようと考えていたハッセンはとある光景を目にして叫んだ。
「なんだよじいちゃん‥‥‥ええ?」
草を刈りつつもハッセンが切り落とした枝を道の横に除けていたヨヒラは指し示されたものを見て困惑した。
「テッシード‥‥‥!? しかも逆さ!?」
その光景はヨヒラのほぼ言葉通りだった。
更に詳しく書き加えるならテッシードは小さな土山の天辺に突き刺さる様にして逆さに埋まっていた。
「おーい! 大丈夫かー!?」
少し距離が遠いので大きめに声を出すハッセン、反応は良好であった。
「テシ!? テシテシ!」
どうやら普通に呼吸はできているらしくすぐに返事が返ってきた。
「少し待っててくれ! 引っこ抜いてやる! ヨヒラ、少しペースを上げるぞ!」
そう叫ぶとハッセンは作業を再開したのでお昼はお預けとなった。
「昼メシ‥‥‥」
萎れたヨヒラは鳴き声を上げた。
それから一時間程して
「なんとか周りのスペースも確保できたわい‥‥‥」
「じいちゃん、先に飯食おうよ‥‥‥」
汗だくのハッセンとヨヒラがそこにいた、もうヨヒラは口を開けば飯としか鳴いていない。
「儂はコイツどうにかしてやってからにするわ、先に食べててくれ」
「はぁい‥‥‥」
力なく返事をするとヨヒラは弁当と水筒を持って通路を出ていった、汗のかき過ぎで少しでも日当たりの良い場所に行きたかったのだ。
「座るか‥‥‥」
リヤカーの後ろに腰掛けて弁当箱の蓋を開ける、
手を合わせていざ食べ______
「いただきま______
______じいちゃん!?」
___られなかった。慌ててヨヒラは弁当を仕舞って祖父の元へと駆けつけるのであった。
___
______
_________
「急患でーす」
「「リーキ」」
「すまんの~ 腰やってもうたわ」
ハッセンの叫び声が聞こえて約20分後、ミネズミ達の予防接種に来ていたポケモンドクターの元に担架でハッセンが運ばれてきた。ヨヒラが別の作業をしていた祖父のゴーリキー達を探し出して運んでもらったのだ。
「……平らな所にゆっくりおいてね」
祖父と腐れ縁の医者は苦笑いするしかなかった、丁度自分用の湿布(応急処置用の市販品)を少し多めに持ってきていたのだ。
幸いなことに予定されていた予防接種は全て終わっていたので午後はゆっくりするだけだった。
「ちょっと脱がしますよー 何があったの?」
「それが地面に逆さに埋まったテッシードがおってな……」
他愛のない会話をしつつ湿布を貼るべき場所を探り当てていく
「それでスペースがあまりないからってそんな姿勢で? そりゃ腰いわすよ!」
「アデッ!? 変に引っかかってたんだよ! お陰ですっぽ抜けた時に尻餅まで‥‥‥」
「周りを掘り出すとかあったでしょ?」
「だって、早く昼飯食いたかったんだもん!」
「『もん!』じゃないよ!」
ペチン! と勢いよく湿布が貼られた。
「ところで助けたテッシードは何処にいるんだい?」
「ググ‥‥‥ああ、それなら孫が今、ほれ」
うめきながらも孫の方を指差すハッセン、指し示した先にはテッシードを
「‥‥‥‥ハッセン、君の手をちょっと見せて貰える?」
「? 今軍手を脱ぐからちょっと待ってろ」
医者は差し出された両手を調べる、細かな砂や木屑がところどころに汗でくっついていた。
次に軍手も見た、とても汚れて親指と人差し指の間がほつれかけている以外には不審な点は何も無かった。
「テッシードを掴んだ時はどうだったかい?」
「前に掴んだ時と比べると痛みがなかったな」
「手袋とか付けてたよね!?」
「素手じゃが?」
「バーカバーカ!」
会話が進む毎に精神年齢が若返っていそうな二人を尻目にヨヒラはテッシードを改めてよく観察してみた。このテッシードが明らかに異常であることに気づいたからだ。
「鉄の棘が丸い‥‥‥?」
断ってから軽く叩いてみると硬い、だが棘が刺さる感触はない
「二人共ー!」
こうしちゃいられないとヨヒラは昔のやらかしを言いあう二人の元へと駆けていった。
「‥‥‥テシ?」
ちなみに話題となった本ポケは呑気にオレンのみ(ヨヒラの弁当のデザート)を齧っていた。
〜その翌日〜
「発育不全、ですか?」
「タブンネ〜」
ヨヒラは父と共に病院へと来ていた。
目の前には昨日来ていた医者とその助手のタブンネがいる
テッシードはヨヒラの膝の上で鉢植えとなっていた。
「発育不良のセンも考えたんだけどそれにしてはこの子幼くってね〜 大体生後2ヶ月経ってないぐらいじゃないかなあ」
「それはまたどうして?」
ショウマは元々ガラルのジムリーダーだった。
担当タイプの都合で最初の関門を務めることも多く、手軽に対策ができるという理由でテッシードは彼の前にしばしば繰り出されてきた。
そのショウマの目から見ても息子の膝で鉢植えにされているテッシードは棘の先が丸っこく見えるぐらいしかおかしな箇所は見てとれなかった。
「基本的に硬い殻があるポケモンって脱皮して成長するんだけどね〜この子かなり小さいのに身体はちゃんと硬いでしょ? だからそもそも脱皮自体経験してないんじゃないかなって」
「でも鉄の棘はそこまで硬くはなってはないんだ。検査したら表面の微細な棘が殆ど無かった上に見てわかるように先端が丸っこい」
でも一部は鳥ポケモンに掴まれたのか集中的に欠けているよ、という声はうつらうつらとしていたヨヒラの耳には届かなかった。
「今のところ栄養吸収とかのために生えてる緑色の棘には異常は見られなかったからね、こうして栄養補給させているってワケ」
「こういうやり方もあるんですね」
「家業的にあまり時間が取れなそうだったからね、もし野生に帰すのならとりあえず僕に連絡してちょーだい。保護施設の手続き手伝うから」
本来は助けたハッセンが世話するべきだがヨヒラに任された。
念の為病院に行ってレントゲンを撮ったら、尻餅をついていたせいか尾骶骨にうっすらヒビが入っていたのだ。
幸いなことに10日ほどで快癒したがその頃にはすっかりヨヒラとテッシードは打ち解けていたのでそのままヨヒラの部屋に植木鉢は置かれることになった。
しかし成長の遅れは未だに取り戻しきれていないので一度目の脱皮を終えてからどうするか決めようという事になったのであった。
___とまあこんな感じで今は一緒にいるよ」
大体のことをNに伝え終えた。
「フウン、そうなんだ」
「うわ興味なさげ!」
というか話に飽きてる感じだ
確かにぎっくり腰になりにくい姿勢とか説明しなくてもよかったかもしれないし…………。うーんサボりたいという邪念が混ざったか?
「ねえ、テッシードが元気になった時に」
ん?
「もしキミと別れることを望んだらどうする?」
「別にいいんじゃない? 一度助けたから最後まで責任取ろうとしただけだし」
それを聞いた途端テッシードは草山から転げ落ちた
「テシ!?」
「おいどうしたそんなに驚いて、お前別に来たくて此処に来たわけじゃないだろ」
「…………」
Nは黙り込み、テッシードは気まずそうにしていた。
「いや居たかったら別に居ていいんだよ? できる範囲で仕事手伝ってもらわないとご飯あんまり食えないけど」
「貧乏なのかい?」
「人手が足りなくて料理する時間が確保できないの! だから忙しい時はあらかじめ大量に作んないとすぐ無くなっちゃうってかあちゃん達ぼやいてた」
「大人数なんだね」
「おれ達以外に従業員さんやポケモンもいるからね、でも夏場は学生さん達が手伝いに来るからもっとたくさん用意するよ!」
「‥‥‥」
「なあ、なんで手放すかどうかなんて訊いたんだ?」
沈黙が気不味いと感じたので一歩踏み込む、何を言い出すかは知っているけどNが今何を感じているか知りたかった。
「‥‥‥君は、君とテッシードはまだ小さくてよく分からないかもしれない。でもこの世界には無理矢理ポケモンを閉じ込めて従わせる愚かなトレーナーがいるんだ。だからボクは全てのトレーナーからポケモンを解放したい!」
「なんとなく言いたいことはわかるけどさ、なんでトレーナー全員なの?」
「もし君はこのまま進んでくれればポケモンと共に歩める、大事にできるトレーナーになれるだろう。でもそうとは限らない、悪い方へと変わっていくヒトも居るんだ。ボクはそんな未来は見たくないし、過ちを犯して後悔して欲しくない!」
なんか褒められている気がするが取り敢えず質問を進めた。
「というかどうやってポケモンとトレーナーを引き離すの? それこそポケモンを利用するの?」
分かりきったことだが好奇心で聞く、この世界が
「伝説のポケモン、ゼクロムとトモダチになる」
ブラックだったか‥‥‥。まあ理想を追い求める者を補佐する伝説ポケモンとされるゼクロムなら今のNと相性が良いのか?
思い付きで意地悪なことを聞いてみた。
「ところでさ、ポケモンがいない世界ってどんな風だと思う?」
Nは鳩が豆鉄砲を食った様な顔をしていた、動揺するとこんな感じの顔になるのか。
「‥‥‥考えても見なかった! 今の経済や社会はポケモンがいる前提じゃないか! となると‥‥‥こうしちゃいられない! 情報を集めないと! ‥‥‥キミのお陰でまたやるべきことがまた一つはっきりした、アリガトウ!」
おいおいおいおい諦めるって選択肢がないぞコイツ!? ああ待ってくれ!
「待って!」
慌ててふと思っていたことを頼んでみた。
「最後にコイツはなんであんな変な場所にいたんだか聞いてみてくれない?」
「確かに怪しいね…………いいだろう!」
「テシ、テシテシ!」
「フウン そうなんだ、それで後はどうなったんだい?」
「テシテシテシテシ!」
「ウン、ありがとう」
「____いつものように自分でも貼り付ける場所を探していたらトレーナー同士の戦闘に巻き込まれて色んな場所に跳ね返りながら吹き飛ばされていたらたまたま出口に張り巡らされていたデンチュラ達の巣に引っ掛かってしまった。そのまま藻掻いていたら怒った巣の主に空中に投げ飛ばされて金属質な鳥ポケモン…………多分エアームドじゃないかな? 掴まれたんだけれどなぜか途中で落とされてしまったんだ。その後はキミと出会った穴に嵌って出てこれなくなってしまってキミとキミのおじいさんに出会ったんだって」
「なんて?」
「後空を飛んでみたいってさ」
「とりま風船でいい?」
「テシ!」
こういうグウゼンも世界を構成する数式なのかもしれないね、そう言って立ち去ったNの顔は影になって見えなかった。
作業を終えて夕方になって家に帰る途中でまたNに遭遇した。
まだ迷子だったらしい。『やあ! また会ったね!』じゃないよ!?
うちの敷地内で人の死体とか本当に困るんだって!
とりあえずじいちゃん達に相談したら泊まっていきなさいとのことだった
え? じいちゃんとばあちゃん
ヨヒラ 短パン小僧 転生者
〈回想〉
やっと飯が食えた! もう今日は何もしたくない!
〈現在〉
じいちゃんにねだるものが風船に決まった
草取りはちゃんと終わらせた。
テッシード 野生?
〈回想〉
前が見えねえし動けねえ
〈現在〉
此処に居たいから此処にいるんだが???
風船? なにそれ?
なおこの次の週末、二人はハッセンにデパートへ連れて行かれてギガイアスが風船で浮いているのを見てフリーズする
N プラズマ団 迷子
電気石の洞穴で原作主人公と戦った後にヨヒラと出会った。
迷子になった理由は一部メンバーの撤退で置いて行かれたかららしい
リュウラセンの塔で再登場するまでが気になったのでねじ込んでみた。
作者はNはポケモン達が大好きだけどきっとポケモンを大切にする人のことも好きなんだと思ったのでこんな感じになった。
ハッセン じいちゃん シンオウ出身
〈回想〉
通路の手入れが出来てなかったので妻に怒られた。
身体能力がおかしいにも関わらず尻餅で骨にヒビが入ったのは地面に尖った石があったから。ちなみにこのあと自力で病院に行こうとしてズボンの股が裂けることになった。
〈現在〉
何事もなかったかの様に生活している、がお気に入りのズボンを買い替えることになったのはショック
買いに行くついでに孫の欲しいものも買ってやろうと考えている
‥‥‥風船が欲しい? 大事に使えよ!
ツタウルシ ばあちゃん カントー出身
〈回想〉
登場せず、通路の保全に関してはかなり口酸っぱく言っていた
〈現在〉
自分の担当分+αを終えて遠乗りに行った
ギャロップも楽しそうで何より
ショウマ 父ちゃん ガラル出身
〈回想〉
ハッセンの代わりとしてヨヒラに同行し医者の元へ
息子に初めて手持ちができそうなのでモンスターボールを買っておこうと思った。
〈現在〉
登場せず
別の敷地で草取りをしていた。
なんかプラズマ団が道に迷っていたので出口まで案内した。
それはそれとして勝負を仕掛けられたので勝った。
サインも要求された
医者 ポケモンドクター
〈回想のみ〉
ハッセンとは腐れ縁
今後も度々お世話になるでしょう
・テッシードの治療方法
しばらく鉢植えにして鉄分を含む栄養剤を少しずつ吸収
摩耗した部分の修復が確認されたら様子を見つつ岩タイプ用のポケモンフーズで栄養バランスを見つつ鉢植えで栄養剤を与える頻度を減らす
(鉢植えは夜間に行う)
したっぱ プラズマ団
Nはどこ行った!?
手持ちはグレッグル(♀)
ガクア 母ちゃん かいしゃいん
〈回想〉〈現在〉
休 日 出 勤
〈おまけ〉ボツ文章
ヨヒラとテッシードが出会ったのは前のことであるが一人と一体の出会いを語る前にその前に幾つかの情報を説明せねばならぬ。
まず
これは主に生物の胎内で胎児の成長が遅れたり止まったりすることを指す言葉であるが、個体や環境など様々な要因が絡むためこの現象が起こるはっきりとした原因は不明であることも少なくないそうだ。
そしてこの
ここまでくればわざわざ話の流れを変えた察しがつく筈だ。
ヨヒラが出会ったテッシードもそうであったのだ。
その症状は棘の未発達_______岩肌から鉄成分を吸収して生きるこの種族にとっては発育不良に陥りかねないどころか外敵の排除もできないという致命的と断言していいものであった。
一つは栄養を吸収し、外敵に対して発射するための植物細胞からなる緑色の棘
もう一つは岩肌に身体を固定し、或いは移動の際にスパイクの役目を果たす金属からなる鉄の棘である。
問題があったのは後者______つまり栄養の吸収に関しては場所さえ選べばそこまで問題はなかったのだ。
場所さえ、選べたのならば
今話の数年後の研究では電気石の洞穴という環境においてテッシードは食物連鎖の中では下位層に当たると推定されている______明確な天敵としてノスバス*4が出現する様になったからだ。
では今話の年代においてはどうかというとやはり下位層に位置付けられる。天敵に関してあげても強いていうならモグリューや群れたシビシラスといった状態だった。
前者はとても質が悪い、掘り進めていく中で偶々壁や天井にくっついていたテッシードにぶち当たる個体が殆どだ。
いくら頑丈な鉄の棘を備えているとはいえ壁面そのものを破壊されれば大抵の個体は落ちていく______高さによっては下手人共々助からない
しかし洞窟の拡張というメリットも存在しうる______まあその過程でテッシードが好む酵素を含む苔も剥がれてしまうことが殆どなのだが
そしてとある部位を食すために狙う個体もいるがこれはその部位が鉄分を豊富に含むためだと推測されている。
このテの個体は後にノスバスと組んでいることが多いという説が浮かんでいるがこの年代では特に関係ないので割愛させてもらう
ボツ理由など
発育不全で未発達だった棘が通常の個体まで成長するまで一緒にいることになった、という事を説明したいのだからここまで説明するのは過剰に思える。ポケモンドクターにでも説明させる方が自然だ
それでも書きたかったら空想携帯獣学とでも名づけて別の話として書けばいい。
とりあえず深夜テンションで仕上げたのなら翌朝にでも確認するのは続行でいいと思う。内容に問題はなくとも誤字などが見つかるかもしれん。