紫陽花過去物語   作:ニョホ

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 ミズゴロウ編(1/5)

 前後編から2倍に膨れ上がりそうなのでもう投稿します
 本編はこれが終わってからになりそうです


4.残夢

 

 

 テッシードが正式に俺の手持ちになって2ヶ月程が経った日の夜、おれは明らかに家のベットで眠っていた筈だ。

 

 なんの因果か俺は見知らぬ森を彷徨い歩いていた。

 

 頬を摘むが痛みはない、つまりこれは夢の筈だ。

 だが夢にしてはどうにもリアル過ぎるので夢と言い切れない。

 黒く柔らかい土を掘ってみれば爪に砂が入り込む感触と湿り気を感じるし、手に掬った土の匂いを嗅げば腐葉土特有の匂いがする。

 耳を澄ませると水源が近いのか水音がするし、時折風で木々の先が揺れて擦れ合う音も聴こえてくる。

 食べられるきのみも味がしっかりする______とにかく情報量が多い。

 

 

 そして今おれはとりあえず先ほど水音が聴こえた方へと歩いている。

 水の流れに沿って進めば人がいる場所に辿り着くかもしれないからだ。

 これが山なら上のほうに登ってみるのだが生憎と周囲の様子は木々に囲まれて確認できない。

 いずれにしろ開けた場所に行きたい‥‥‥‥お、少し明るくなってきた。

 

 

 

 期待が高まるにつれて歩く速度も速くなっていった。

 次第に耳を澄まさなくても水の流れる音がはっきりと聞こえるようになった。

 やがて茂みの前で立ち止まって上を見上げると僅かにだが空が見える。

 意を決して茂みを慎重に掻き分けて通り抜けた。

 

 

 

 通り抜けた目の前には川が、おれは興奮のままに砂利混じりの地面を駆け抜けた。

 余裕をもって川をのぞき込むとかなり流れが速く見えた。

 水が透明で底が見えるがいまいち深さが分からない上に下手に突っ込んで流されたら大変なので慎重に手を差し入れると水の流れが心地よい感触と冷たさを伝えてきた。 

 ‥‥‥‥冷たさを感じるのに頬に痛みを感じなかったのはどうしてだろうか? そんなことを考えながらもゴシゴシと手をこすって洗い、更に慎重に爪の間から土砂を取り除く。

 

「よーし、綺麗になった」

 

 河原で手を洗い終えたが拭くものが無いので手を振るって水滴を飛ばす、残りは自然に乾くのに任せることにした。

 

 

 

 気晴らしも兼ねて思い当たることが無いかと今日の記憶を振り返ってみる______

 起きて身支度を済ませたら草むしりをしてコンポスターに放り込んだ。

 朝ごはんを済ませて夏休みの宿題をやってたらじいちゃんに呼び出されてきのみの収穫を頼まれた、面倒だけど自由研究の材料がすぐ集まるから(許可はとってある)むしろプラスだ。

 終わったらじいちゃんから規格外品のきのみをいくつかもらった‥‥‥‥今思えば自由研究で干しきのみつくるのもアリだったか? 

 

 お昼を食べてまた夏休みの宿題に取り組んでいたら今度はばあちゃんがきのみの選別を手伝ってほしいと頼まれた。

 ‥‥‥‥どうして二人ともおれがちょうど飽きてきた時に呼べるのだろうか? 

 

 それはさておき選別が終わったら今度は一部が傷んだきのみをジャムにするための下ごしらえが始まった。

 じいちゃんが台所で米を研ぐ音がしてたから終わる頃には夕飯だとか考えていたっけか______うちは不思議と毎食米派だ。

 それで母ちゃんが仕事から帰ってから夕飯を食べた後、ばあちゃんがいざジャムを煮るぞという段になって砂糖が足りないのに気付いた。

 俺が苦労して皮を剥いたり傷んだ部分を取り除いたきのみは明日の夕飯のデザートとして冷凍庫にぶち込まれることに相成った。

 

 そのあとは歯を磨いて風呂入って宿題の日記書いて寝て今に至る___はずだ。

 

 ‥‥‥‥うん、例年通りの夏休み______すっごく忙しいけどいつも通りだ。

 

 いやまずいだろ忙しくて思い当たることとか全然分かんねえじゃん!? 

 

 

「うおっ!?」

 

 なんて考えていると顔面に水飛沫、第一ポケモン発見か? 

 

 どんなポケモンかによっては此処が何処だか______夢だったな

 とりあえず追いかけてみることにした。

 

 

 


 

 

 

 

「結局おいつけなかった‥‥‥」

 

 走り続けているうち、距離を縮めるどころか少しずつ離れていった。

 それでもなんとか追い続けているうちに辺りが霧がかったと思ったら意識が遠のいて気付けば朝で自室のベッドの上、テッシードはまだ寝ているので起こさないでおく。

 

 うん、とりあえず身支度して下に降りるか‥‥‥

 

「おはようじいちゃん」

 

 リビングに向かうとじいちゃんが厚焼き卵を作っていた、今日は大きなサイズの卵を使ったのだろう。

 

「おはよう、食器出しとくれヨヒラ」

 

「戻りました〜、あ、ヨヒラおはよう」

 

 振り返って声の主に話しかけた。

 

「とうちゃんおはよう、かあちゃんとばあちゃんは?」

 

「今は今日の夕飯をどうするかでバトルしてるよ、普通のカレーにするかキーマにするかで」

 

 カレーは腐りやすいし鍋に匂いが付きやすいので我が家ではあまり食べられない、なのでどんなカレーにするかで結構騒ぎになる。

 

「先に朝飯食べたらいいのにな」

 

 とりあえず先に食べてしまおう、というじいちゃんの言葉で俺たちは朝ごはんを食べ始めた。

 

「「「いただきます!」」」

 

 食卓に三人の声が響いた

 

 ___

 ______

 _________

 

 

 

「「「「「ごちそうさまでした!」」」」」

 

 二人増えた声の主はバトルから帰ってきたかあちゃんとばあちゃんだ。

 結局夕飯は普通のカレーになるらしい、今回はばあちゃんが勝ったのか‥‥‥

 

「ヨヒラ、ちょっとお使い一緒に来て欲しいんだけど」

 

 珍しく平日休みのかあちゃんから手招きされた。

 

「何買いに行くの?」

 

「お砂糖2キロと予約してたお米袋と明日の分のカレールーと後は‥‥‥」

 

 多い多いてか重いって!? じいちゃんからゴーリキーを貸してもらってるんだよね!? 

 

「後はこのメモに書いてあるものだね」

 

 ‥‥‥やっぱりこれ軽トラで運ぶレベルの量だからゴーリキー連れていくだろうし大丈夫だな。

 

 大量のポケモンフードやら通常の食料品やらが載ってる

 

「暑くなるのに生肉とか荷台に乗せて大丈夫なの?」

 

「クーラーボックスに入れて先にマンダちゃん(ボーマンダ)に持ち帰って貰うからいいのよ」

 

 いいんだソレで‥‥‥。

 

「あ、そうだ! もしクーラーボックスに余裕があったら予約してた酒受け取って来といてくれ!」

 

 儂は他にやらなきゃいかんことがあるから頼む、そう言ってじいちゃんはかあちゃんにメモを渡した。

 

「‥‥‥ちゃんと受け取ってくるよ」

 

「二人共?」

 

 なんか空気が重くなったので戸惑う、よく見たら二人だけじゃなくばあちゃんととうちゃんもだった。

 なんていうか‥‥‥前世でも体験したはずのナニかだけど思い出せない! 

 

「じゃ、支度しよっか!」

 

「先に昨日の弁当箱を洗いなさい!」

 

 かあちゃん‥‥‥なにしてんの? 

 


 

 Side:ハッセン

 

 起床、時刻は午前五時______カレンダーを確認した

 朝食の担当は儂だった。

 

「今年もあの日がやって来たか」

 

 苦い思い出を振り払うように身支度を済ませて部屋から出る。

 

「今日の天気は‥‥‥」

 

 リビングに入り、昨日メモした天気予報を確認し、

 リビングのカレンダーも見てみる______ガクア()は休みのようだ。

 

 カーテンを開けてシャッターを上げる、日の光が目に差し込んできた。

 

 一階の各部屋を周り、同様にシャッターを上げていくと少しずつ部屋の温度が上がるような気がした。

 

「食材は‥‥‥」

 

 冷蔵庫を開き、朝食の材料になりそうなものを見ていく。昨日の残りの冷や飯、ラッキーの卵、味噌汁に使わなかった大根の上部分に葉っぱ

 

「まあ菜飯と厚焼き卵でいいじゃろ」

 

 でもちょっと肉食いたいな、と呟きながら地下室に向かうとひんやりとした空気が頰を撫でた。

 

 扉を開き灯りを点けるとそこには普段使わない道具やポケモンフードの備蓄が積まれていた。

 

「また買ってこないとな」

 

 殆ど無くなった業務用サイズのポケモンフーズ(ノーマルタイプ向け)の袋と未開封のものを部屋の中心にあるリフトに載せた。

 

 他に持って行くものがないことを確認して部屋を出ていき今度は勝手口の方へと移動して外に出る。

 

 鍵を閉めたら向かいの小屋の南京錠のダイヤルロック(二重)を解除し中に入ると、そこには先程の地下室から繋がるリフトがあった。

 

 リフトを起動して先程載せた荷物を回収してワゴンに移した

 

「______これでよし」

 

 錠をかけ直して出発、今度はミルホッグたちの寝床に向かう

 

「ギュホッグ!」

 

「おうおはようさん!」

 

 習性通りに(巣穴周辺を)見張っている個体に声をかけられたので挨拶を返した。

 

「メシ持って来たから要るヤツを連れてきとくれ」

 

「ギュ!」

 

 ビシッ! と敬礼して巣穴へと入っていったのを確認すると自分も袋を開けて中身を皿に移していく、計量カップというのはこういう時に便利だと思う。

 

 用意した皿全てにフーズを盛り終えた辺りでミルホッグたちはやってきた、途中で出てくるのが進化前のミネズミに変わるがいつものことだ。

 揃いつつある頃にはまたミルホッグが出てくる。

 

「皿は齧るんじゃないぞー」

 

 見張り以外が並んだので配り始めた、ミネズミには少なめの皿を渡していく。

 

 彼らは素朴なフーズのみの食事に文句を言わないが別に問題はない。

 傷が付いたり形が歪だったりなどして商品にならないきのみは彼らのものにしていいからだ______もちろんワザと傷を付けたりした場合は怒るが。

 

 彼らが食事を終えるとまた並んで皿を返しにくる、律儀なものだ。

 彼らが巣穴に戻っていくのを確認して計量カップを手に取る、実はまだいるのだ。

 

「おはようございますお義父さん」

 

「お、ショウマくんか、おはよう」

 

 コイツ(義愛息子)が来たということはそろそろ朝食を作り始めるべき時間が近い、鍵を渡してから台所へと向かった。

 

 

 ___

 ______

 _________

 

 

 

 来週にアルバイトの若者達が来るので離れの掃除を済ませていると娘のボーマンダが飛んでくるのが見えた、出迎え予約していた酒を手に取って確かめる______金色の六つの菱形が傾けたアスタリスク*1のように配置された上に小さな菱形が二つあるのが見てとれた。

 

 続いて生肉を受け取るとすぐに二つとも冷蔵庫へとしまい冷やしたヤチェのみをボーマンダに与えた。

 

「ガウガガ♪」

 

「‥‥‥美味いな」

 

 ふと渋味を強く感じたが無視して噛み砕き飲み込む、そのままボーマンダに水をかけ身体を冷やしてから日影へと誘導して休ませた。

 

「じゃあ行ってくるぞ」

 

 離れの掃除を完全に終わらせてから声をかけた。

 

「それならコレ持って行きなさいよ」

 

「おお、すm‥‥ありがとうな」

 

 渡されたソレはグラデシアの花束だった。

 

 改めて酒ときのみ(を始めとした供え物)、そして花束を持って出発した。

 

 目的地へ向かう途中でショウマと遭遇、弁当を配っている所だったらしく大きなバスケットを抱えていた。

 

「お義父さんお昼は要りますか?」

 

「丁度いいから二人分貰って行こう」

 

「ではどうぞ、お気をつけて行ってらっしゃい」

 

「ありがとなー!」

 

 ___

 ______

 _________

 

 タワーオブヘブンの中へと入り、警備員に挨拶を済ませて階段を登る

 

「ほいちょっと通るぞい」

 

「モシ?」

 

「モシモシ?」

 

「モッシー!」

 

 通り道を塞ぐ形で談笑しているヒトモシ達の焔に触れないように跨いで通り、きのみを置いておく

 

 通るときに生命力は吸われるが微々たるもの、食事を摂ればすぐに回復する

 死ぬかその寸前まで生命力を吸われるのはタワーオブヘブン(この場所)じゃ余程のことをした大うつけぐらいなものだ。

 

「お前はまた三ヶ月後だ」

 

 友人の墓を通り越して上の階へと登っていく、今日の目的は最上階だ

 

 ヒトモシの数が多いところはなるべく避け、通った後はきのみを置き、友人の墓の前を通る時には次はいつ来るかを告げてから通る。

 

 好戦的な奴らはエルレイドに電磁波でマヒにならない程度に痺れさせてから急いで通った。

 

 

 

 それらを二度繰り返したところで遭遇した。

 

「‥‥‥やっぱりアンタも来とったか」

 

「今日がその日だったのか?」

 

 階段の前には知り合いである赤髪の老人がいた、登る前に一休みしていたらしい______足腰に衰えが見られないから心の準備だなこりゃ

 

「去年もそう言って此処にいたじゃないか」

 

「きっと身体が覚えていたのかもな」

 

「10年振りにあの酒を持って来れたが、呑むか?」

 

「開けるなら降りてからのほうがいいと思うぞ」

 

 ______もう昔ほど儂等も強くないからな

 

「違いない!」

 

 その言葉には苦笑するしかなかった

 

 そうして屋上への階段に足をかけた。

 

「着いたな」

 

「‥‥‥ああ」

 

 雲一つない青空の下、目の前には弔いの鐘が吊り下げられていた。

 儂は今日これを鳴らしに来たのだ、今隣にいる友人______アデクのかつての相棒をはじめとした人やポケモンのために

 

 


 

 ヨヒラ ひよこ豆のカレーが好き

 

 周りで不思議なことが起きすぎて困惑、そもそも転生者だって不思議の塊みたいなものなのにね。

 じいちゃんが予約した酒の名前を見てなんとなく察した

 

 

 ショウマ バターチキンが好き

 

 ジムリーダー時代の専門はノーマルタイプ

 ミルホッグ達が行儀良くしているのを見て時々置いていくしかなかったポケモン達を思い出して泣きそうになる

 行き倒れている時にガクアに助けられた

 

 ハッセン 野菜たっぷりのカレーが好き

 

 ヨヒラから夢の体験は他にどっかで聞いた気がするな? 

 と首を捻っている。誰に聞いたんだったか? 

 

 時々考える、もしかしたらアデクのうるがもすの病気はあの時の無理が______

 今日のヤチェのみは唯々渋かった

 

 ゴーリキー(ズ) お肉がたっぷりのカレー好き

 荷物の上げ下ろしのため同行、帰りにアイスもらってご機嫌

 

 ツタウルシ カレーうどんが好き

 

 今日があの日だったかと朝食後に花束を作った

 それはそれとしてカレーいっぱい作っちゃいましょと気合いを入れている。

 生きている以上腹は減るのだから

 いつもより大人数なので消費ペースもいつもと同じぐらいとなった。

 ガクアと1vs1で勝負した時の勝率は4:6で負けている

 

 

 ガクア 生姜の効いたキーマカレーが好き

 

 父親から強めのフィジカルを受け継いだが発揮する機会はあまりない上かなりポンコツ。

 そういえばマンダちゃんとどこで会ったんだっけ? なんか山の中だった気がするんだけど‥‥‥。

 

 ボーマンダ ♀ 甘めのカレーが好き

 正直どこでもいいと思ったがどう考えてもネジ山やリバースマウンテンではないので困惑した。

 

 アデク どんなカレーでもきっと好き

 

 病で失ったかつてのパートナーを弔いにきた

 ハッセンとは知り合い

 あんな無理は若い頃儂とアイツで何度もやったし

 病気は加齢で弱っていた時だったので

 ハッセンには非はないと思っている。

 

 従業員達

 

 基本的に物語には出てこない

 

 基本的に10時にきておやつを持たされ12時にお昼を食べ3時におやつを食べ5〜6時にきのみを持たされ帰っていく。

 当然断ることが出来る

 勤務時間が短くみえるが人間だけでなくポケモンも働く分早く終わるため

 外縁部に野生のポケモンが迷い込んだりする関係上、トラクターとかが使えないので人力による収穫が主となる

 

 

 

 酒の名前:黄金の夜明け

 

 冷害に強い酒米で作られた酒 

 珍しくイッシュで作られている

 

 ヤチェのみ

 

 チェリモヤと呼ばれる熱帯の果物がモデルと推測されている

 原産地は南米アンデス山脈 「世界三大美果」の一つ

 低温耐性が高いが0℃以下では枯死することが多い模様

 

 グラデシアの花

 ヨヒラの特典だった花から奇跡的に出来た種をツタウルシが育てたもの

 特典は空から降ってきたとか

 

 


 

 〜ボツ じいちゃんクッキング〜

 

 まずコンロで湯と味噌汁を沸かし、冷や飯に水を振り掛けて電子レンジで温める。

 

 野菜室から大根の上部分を取り出し菜葉(ナッパ)に付いた泥を洗い落として上部分と切り離す、上部分は薄く半月に切って甘酢漬けにする______これはカレー(夕飯)の付け合わせになる

 

 \チン!/

 

 冷や飯が温まったか確認______ウン、残念! 

 レンジに戻してもう2分ほど追加で加熱しておく

 湯が沸いたので塩を加えて菜葉を茹でる、根元を先に茹でておくと丁度よく全体に火が通る。

 

「おはよー、あたし昨日弁当箱洗ったっけ?」

 

「洗ってないな」

 

「バトルとご飯終わったら洗いまーす」

 

 ‥‥‥娘が適当すぎて心配だがバトル(会社)経理(仕事)ヨヒラ()が関わっていない時は大体こうだ。

 致命的な問題を起こさないので注意しづらい

 

「ハッセンさんおはよう」

 

「おはようルシちゃん」

 

 茹であがった菜葉を冷水に晒しながらルシちゃん()へキス______は人差し指で止められてしまった

 

「バトルしてくるから後で」

 

 そう言って反対の人差し指を自分の唇に当ててから儂の唇に触れてきた、同時に儂の唇に触れた方の人差し指を唇に当てる

 

「手は洗ってから出るんだぞ」

 

「はいはい、照れ隠し照れ隠し」

 

 うっかり菜葉を絞る手が強くなってしまったがまあ大丈夫じゃな、刻んで塩と混ぜてから更にきつく絞って炒り胡麻と一緒にご飯と混ぜればこれで菜飯は完成

 

 \ボコボコボコ!/

 

「む、いかん!」

 

 味噌汁を温め過ぎたので火を止めて少し水と味噌を加え味と温度を調整、確認! ヨシ! 

 

「鍋敷きはどこいった‥‥‥?」

 

 コンロを掃除したいが先に食卓を布巾で拭いてほこりを取ってから味噌汁の鍋と菜飯の入った器を置いた。

 

 コンロの掃除を済ます______IHはこういう時に便利だ

 菜葉を絞った汁を捨てて器を洗い、そこに卵を割り入れてほぐした。

 味付けは砂糖を______

 

「あ、無いんじゃった」

 

 仕方ないのであまいミツで代用することにした、先に水でミツを溶かしてから溶き卵と混ぜる。

 卵焼き器に油を流して火にかけた。

 

「おはようじいちゃん」

 

「おはよう、食器出しとくれヨヒラ」

 

「戻りました〜、あ、ヨヒラおはよう」

 

 危ない、焼き始める前で良かったわい! 

 気持ちを落ち着けてから卵液を少量______割った卵が大きかったので本当に少量入れた。

 

「とうちゃんおはよう、かあちゃんとばあちゃんは?」

 

「今は今日の夕飯をどうするかでバトルしてるよ、普通のカレーにするかキーマにするかで」

 

「先に朝飯食べたらいいのにな」

 

 時間制限設けてないとフルバトルに発展しかねないから仕方ないんじゃよ! 儂もよくそうなりかけるし! 

 

 ___

 ______

 _________

 

 ボツ理由

 

 書いてて飯テロになって集中できなかったのと

 本筋にそこまで関係ないなと思ったのでボツ

 

 

 

 

 

*1





 
 残夢
 目覚めた後も印象や感情が消えずに残る夢
 見果てなかった夢
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