ミズゴロウ編(2/5)
「生きてるかテッシード!?」
ヨヒラはちょっとどころではなく心配していた。
フキヨセシティ周辺でもこの辺りは比較的涼しい。
更に室内は日向に当たらないようにもしつつ風通しを良くしていたとはいえ季節は夏。
つまり金属の身体を持つテッシードにとっては危険な季節である
一応昼に水分を摂らせた時には部屋も涼しく、
テッシードも元気だったがよりにもよってヨヒラはおやつの時間をすっぽかした。
理由はミネズミとのおやつの取り合いである
半分ずつにするという発想がないのか?
‥‥‥半分ずつにした上でそちらの方が大きいと争っていた。
‥‥‥馬鹿だ、馬鹿がいる!
そしてヨヒラの懸念通りかのように、テッシードはドアの目の前で倒れていた。
「あああ不味い! とりあえず水飲め!」
迷いなくストローをテッシードの口*1に突っ込んだ。
「テシ!?」
テッシード、覚醒
「おかえり、テッシード! よかった!」
「???」
テッシードはおかえりはこっちのセリフではと困惑した。
そんな様子のテッシードを他所にこっそり持ってきたヤチェのみを一つに渡すと、水桶に少しずつテッシードを入れて身体を冷やし始めた。
もうお気づきの方もいらっしゃるだろう、
ヨヒラが来るまでテッシードは呑気に寝ていただけである。
あまりに睡眠が続くようならこれはこれで病院へ連れて行かないといけないが‥‥‥
そしてテッシードがヨヒラの誤解を解き、それでも放っておくのは良くなかったとヨヒラが謝るまで5分も掛からなかった。
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______
_________
「今日はびっくりだったぞー」
「テシー?」
テッシードの身体の水分をタオルで拭き取りながらヨヒラは今日の出来事を話し始めた。
「アデクっていうじいさんがうちに来たんだよ」
「テテシ?」
「チャンピオンっていうイッシュで一番強いトレーナーなんだってさ」
「テシ!?」
テッシードは跳ねた、ヨヒラは避けてキャッチした
「それでじいちゃんと知り合いだったんだってさ」
「テシ〜」
「いやそれで納得していいわけじゃないからな!? ‥‥‥まあいいや、頭の整理の為に聞いてくれ」
「テシテシ」
「昔じいちゃんがばあちゃんと出会う前にさ、火山が噴火してイッシュ地方全体が大規模な冷害に遭ったんだって」
火山による冷害は火山灰や硫酸塩エアロゾル*2が成層圏に放出されることで起こる太陽光の遮断が長期化する事で起こる。
1991年のフィリピンで起きたピナツボ山の噴火が
‥‥‥最も1992年から夏に連続で起きたエルニーニョ現象*3の方が影響が大きいように思われるが
「その兆候が早くに出てたからじいちゃんは寒い場所でも育ちやすいきのみやら作物の種やらを急いで手に入れて近所にも配ったりしたんだけれど寒さが酷すぎてちょっとしか獲れなかったんだって」
今のヨヒラ達には知る由もないがヤチェのみのモデルとなった果物も比較的冷涼な環境で育つが1日6時間以上の直射日光が必要であった
「結局夏になっても寒いまんまでアデクさんと最初のポケモンが力技で解決したんだってさ」
「‥‥‥テシ?」
「それが一ヶ月以上もイッシュをポケモンの焔で照らして暖めたらしいんだよ」
「テシ!?」
「とんでもないよな‥‥‥一体どんなポケモンだったんだろうね?」
勿論ウルガモスである、というか今のウルガモスの親であった。
なおそんなとんでもないことを成し遂げた後に少なくとも十数年、長くとも今から数年前までは生きていた模様______死因が病のためもしかしたらもっと長く生きたかもしれない
「ところで今日はおれ午前中はかあちゃんと買い物に______
そんな調子でヤチェのみをたべながら話を続けたヨヒラは10分かけて
______なあテッシード、話が変わるんだけどさ‥‥‥」
「テシ?」
「もしかしたら仲間が一人、増えるかもしれないんだ」
ようやく本題に入りだした。
「かあちゃんとボーマンダてさ、小さい頃に出会ったんだけどそれが山だったことぐらいしか覚えてなかったんだって。あ、ちょっと入れるぞ」
そう言ってテッシードを一度ボールに入れてからポケットに入れ、懐中電灯を口に咥えると窓枠に足をかけた。
「‥‥‥よっと!」
そしてそこから屋根にそっと降りると北の方を向いて座った。
「ちょっと見えづらいけどあの山が見えるか?」
「テシ‥‥‥?」
ボールから出されたテッシードが目を凝らすがもう暗く、あまりはっきりとは見えなかった。
「あそこの山はさ、ネジ山って名前でここら辺じゃ一番大きな鉱山なんだ」
今度は東の方の山を指差してヨヒラは言った
「それであの山のずっと向こうにはリバースマウンテンって言う火山があるんだ」
火山の話を最初にしていたせいでテッシードはもしやと思った。
「‥‥‥」
結局リアクションに困ってテッシードはヨヒラを見上げたのだが、
「どっちの山もおれ達が住んでるフキヨセシティとは昔から関わりがあったんだって」
「ネジ山には他の地方からも出稼ぎで人やポケモンが来ていたから迷子になってやってきたかもしれなかった」
「リバースマウンテンの麓には
「お前の鉢植えもあそこで作られたものなんだぞ?
‥‥‥話を戻すとボーマンダの一番最初の進化前のタツベイってポケモンは空を飛びたくて毎日崖から飛び降りるんだとか」
______そんなに空に憧れたポケモンがこっそり乗り込んだって全然不思議じゃない
「テシシ」
頷くテッシードはわかる、とでも言いたげだった。
「でもボーマンダとその進化前たちはそもそも当時はイッシュにはいなかったらしい」
「テシ?」
「じいちゃんがネジ山で働いていた人に聞いてみたらしいけど誰かの手持ちでもなかったんだ」
「‥‥‥テシ?」
「じゃあ何処から来たんだって話になるんだけどさ、夢の中で出会ったんじゃないかって俺は思うんだ」
「‥‥‥???」
「おっと!」
ついにテッシードは混乱して回り始めた、穴が空くとまずいのでヨヒラは慌ててボールに入れて自分も室内に戻った。
「いきなり入れて悪かったな」
テッシードを鉢植えの上に出すと緩く回転しながら埋まった
「‥‥‥何が言いたかったかっていうとだ、朝起きたらお前の知らないポケモンがいるかもしれないんだよ」
「‥‥‥」
「あれ? テッシード?」
そしてそれを聞いたテッシードは
「‥‥‥テシィ!」
「いや本当ごめんよ!」
それを早く言え!
と言わんばかりの反応だった。
___
______
_________
その後ヨヒラは歯磨きを忘れているぞと祖父に呼ばれて下の洗面所へと降りていった。
ドアから出て行くのを見届けたテッシードは考えた
______どんな仲間が来るのだろうか?
ヨヒラは増えるかもしれないと言っただけなのに気が早かった。
しかしここで気づく、
______どんなポケモンとか
大きすぎたり重すぎたりしたらどうしようかと悩んだがどうすることもできないと悟ったテッシードは別の悩みについて考えることにした。
______寝過ぎて眠れない!
‥‥‥まだ寝る気だったらしい
こういうのは少しずつ矯正するしかないな
その一方でヨヒラは
「ところでおまえさん、もうポケモンはいるのか?」
「.......モゴ」
アデクに遭遇した
「
上手く喋れなかったので歯ブラシを口から抜いてヨヒラは続ける。
「暑いからできる限り風通しをよくしてますけどおれが様子を見るのを忘れたりしたらと思うとちょっと心配です」
「連れ歩いたりはしないのか?」
「作業で一つの所に
ふーむ、とアデクは考え込んだのを見て、
この隙にヨヒラは歯磨きを終わらせた。
丁度うがいを済ませたところでアデクは口を開いた。
「おまえさん、今いくつだい?」
「今年で9歳です」
「となると卒業は再来年あたりか」
アデクの言う卒業、というのはトレーナーズスクールのことである。
「旅には出たいけどちょっと他にやりたいことがあるからそっちを先に」
「したいことというのは何だ?」
「テッシードが空を飛びたがってるから二人で飛ぶ方法を探すこととかわらずのいしを探すこと」
かあちゃんのボーマンダはかあちゃん以外は嫌そうだからやめとく、とヨヒラは付け加えた。
「それで方法を探すまでに進化しないようにかわらずのいしか」
「ここら辺だと近場にネジ山と電気石の洞穴があるからどっちかで見つけたいけどどっちののポケモンにも今は敵わないからやっぱり鍛えないと」
「ポケモンを背負いながら作業して鍛えるのも一つの手段だがテッシードではちょっとなあ、作物に傷が付いたらイカンだろうし‥‥‥」
「その鍛え方じいちゃん以外にやる人いたの!?」
「安心せい! イッシュにはポケモンとのレスリングで鍛える男も‥‥‥」
急にアデクは黙り込んだ
「いやそれ答えになってな‥‥‥アデクさんどしたの?」
「いや、少しな‥‥‥」
「そっか、じゃあお休み! アデクさん」
元々会話に乗り気でなかったヨヒラは退散し、
「儂の孫どうじゃった?」
入れ替わりにハッセンが来た
「ああ、それが逃げられてしまってな‥‥‥ただ旅に出ようとは思っていたぞ」
「儂としてはもうちょっと身体が出来てからがいいと思うがな」
「卒業後なら心配は無用であろうとも、なにしろこの家の飯は美味い!」
「がはは、そう言われると作る甲斐があるな!」
「それはそうとヨヒラに伝えておいてほしいんだが‥‥‥」
「うおおおおおお!!!」
走る、走る、全力で走る! ついでに叫ぶ!
風を切る音と川のせせらぎ、そしておれが砂利を踏む音がただそこには響いていた。
もう大きな点にしか見えない相手は対岸へ上がる様子も空へ飛び立つ素振りもなくこちらの反応を見ているらしい______僅かに揺れるが水中で留まっている。
「お前は一体どんなポケモンなんだ?」
俺が駆け寄るのが見えたのかまた動き出したが昨日よりも遅い
背中が見えた!
スピードを速める、距離が縮む、正体が見えはじめる______
「ん‥‥‥?」
水飛沫が上がる、距離が離れる、正面に岩______
プシャ!
「器用な奴だな!? ‥‥‥いやヤバい!」
みずでっぽうを斜め下に発射して岩を越えたが若干左に発射していたのかそのまま岸の方へ、このままだと地面に叩きつけられる!
「急げぇぇぇぇぇぇぇ!」
全力疾走! 両手を前に! キャッチ!
「よっしゃああああああ!?」
止まれねぇ!? 仕方ない! ローリング! あ。
「‥‥‥
拝啓、家族へ
前略
現在、
言葉の意味を身を持って学習しようとしています
助けて
ヨヒラより
あああああああああ.................
___
______
_________
ザザーン............
腕の中からポケモンが這い出してきた、どうやら無事らしい
「(ゼーゼーという呼吸音)」
あの後転がり続けていたら浮き輪にぶつかってなんとか止まれたのだ。
しかし音からして海の様な気がする、もしそうだとしたら一体どこまで転がっていたんだ?
「死ぬかと、思った、ああだが!」
‥‥‥はは、こやつめ。ようやく捕まえたぞ!
「‥‥‥‥」
無言でムニムニと水色のソレのほっぺたを揉んでやる
オレンジ色で棘が生えているがまだまだ柔らかい
「ちゅや!」
「うわっ!?」
ソレの口から緩やかに水が吹き出され、顔面に直撃する
「やりすぎたか?」
手を止めるとソレは笑った
「これでおあいこってか?」
「ちゅや!」
どうやらそうらしい、いやしっかし
「ここ何処なんだろうな?」
「ちゅや〜?」
勝手に膝の上に乗ってきたソイツ______ミズゴロウと共にどこまでも広がる空と海を眺めた
ザザーン............
かがやく海面を見つめて一緒にぼんやりしているとふと思い至った。
| シリアルコード(2010/11/24-2011/08/31) |
|---|
もしかして特典ってこいつか?
‥‥‥‥そういえばあったわ攻略本の付録のシリアルナンバーでもらえるホウエン御三家のキャンペーン!
あの謎の数字は多分開催期間だったのだろう
‥‥‥‥普通はネット環境が整ってないから攻略本買うもんじゃないのかなあ
俺の肩に登ろうとするミズゴロウを手助けしながら何して遊ぼうか考えることにした。
いやミズゴロウおっも!? *4
ヨヒラ
夢の中で坂を転げ落ちたがベッドからは別に落ちたりしてなかった。
特典が判明したのはいいがどうやって仲良くなればいいんだと頭を抱えた。
かわらずのいしが欲しいが大人に頼る発想はなかった
テッシード 普通のカレーが好き
棘は通常の個体同様になりつつある
しばらくヨヒラがボールから出してくれなくなったがこれはこれで楽に寝られるので別にいいやと思った。
ミズゴロウ カレーって何ー?
ヨヒラが引き当てた特典のポケモン
気がついたら夢の世界に生まれていた
誰かに乗って水上を見るのは新鮮だった
特性:しめりけ
ピンチの時にげきりゅうでパワーアップとかないです
特典(ポケモン)
攻略本『ポケットモンスターブラック・ホワイト 公式完全ぼうけんクリアガイド』の初版限定の付録であるシリアルナンバーをPGL*5のキャンペーンページで入力するとホウエン地方で最初にもらえる三体のうちランダムに一体が入手できる
当時は♂のポケモンから隠れ特性は遺伝しないうえ、他二体と比べるとかそくバシャーモが強力過ぎたため攻略本を買い占めるものもいたらしい
発売して3週間もしないうちにこの攻略本は2010年のベストセラー4位となったとかならなかったとか
アデク
カレーをご馳走になって離れに泊まった。
離れにも洗面所はあるがヨヒラと話すために敢えて母家の洗面台を使いにきた。
ヨヒラとの会話後、ハッセンにヨヒラがかわらずのいしを欲しがっていることを伝え‥‥・
ハッセン
青年時代にシンオウからやってきた
アデクと知り合って数年して一度故郷に戻り、
いくつかのきのみを持ち込んだらしい
流通が安定するのはもう少し先の未来
・おまけ
現実逃避に書いた思考の欠片(散文だしごじつけ)
アデク=ハルモニア説
根拠1
海底遺跡の最深部には
ここにいだいなるおう ●●●●●をたたえる
という記述があり、英語版では
NもハルモニアだがNといえば数学
アデクの故郷であるサンギタウンの由来は主に計算器具として使われる算木であるが占いの道具としても用いられる(いわゆる易)
海底遺跡に
おうはみらいをよみ たみをおおつなみからまもった
という記述
未来を読む=占いか測量のこと
ただし曲がる必要のある角は素数ごとに訪れたりするし遺跡の仕組みなどを考えると測量技術の方だと思われる
海流で破損、腐食していない海底遺跡に使用された建材や技術がおかしい気がするが今は関係ない
根拠2
海底遺跡には
おうはたみをてらすちからをもつ
という記述(=ウルガモスのこと?)
進むにはフラッシュも必要な箇所がある
そして古代の城の最深部の壁画にウルガモスらしきものがありそこにはウルガモスとシングルエンカウントする
ちなみに七賢人のリョクシがゲーチスに献上するために捕らえようともしていたのでやっぱり特別視されたポケモンだったのか?
根拠3
進むにはかいりきが必要な箇所がある
(前半省略) おうとおなじちからをしめせ
アデクさんアニポケでギガイアス*6を持ち上げてませんでした?
・他に調べたこと(脱線の脱線)
海底遺跡の他の文章に
おうはたったひとりで●●●●をはねのけた
●●●●はすぐにおうのなかまになった
おうは●●●●をいきものとよんだ
とあるが、●●●●には
なんとなくキュレムを思い出して
だが脳内にはもうキュレムのことにしか思えなかったので他に探したら
彗星は主に氷と固体微粒子からできているから氷に覆われたキュレムが間違われてもおかしくないのでは?
双子の英雄だとしたらもう一人の墓は何処へ? という疑問に対しても
キュレムならば墓が一つしかないことにも納得が行きそうな気がしたのだ
つまり 私の予想した起きたこと(捏造含む)は
海底遺跡で祀られていた王が(推定ハルモニア)が後のキュレムになったドラゴンポケモンとウルガモスを従えていたが、
その王が亡くなった後に双子が治める新しい国が出来た(この間の経緯が不明瞭)
双子が功績を積み上げていくうちに兄弟で意見が分かれてそれに応えるために自身をゼクロム、レシラム、キュレムに分割してゼクロムは弟に、レシラムは兄に味方し、抜け殻でもあるキュレムは今のジャイアントホールになる土地へと飛んでいった。
双子は争ったが決着はつかず虚しくなり争いを収めたが
双子の息子達が再び争いを始めたのでレシラムとゼクロムが国を焼き滅ぼし、姿を消した
まあイッシュの建国伝説的にはおかしい部分が多々あるので多分間違いですね! XYにも情報があるみたいだけどそっちは未プレイ!
・夢物語
1.見た夢を語ること
2.夢のような現実的でない話