紫陽花過去物語   作:ニョホ

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 ミズゴロウ編(4/5)

 そろそろ後半のはず


7.酔夢

 

 

「ちゅや‥‥‥」

 

「ボ、ボエ〜」

 

 夢の中の海辺にはプルプル怯えているミズゴロウと 

 それを宥めるホエルオーがヨヒラの背後にいた。

 明るい景観に反して海辺の空気はとても重かった。

 

 一体のポケモンの重圧が海辺を覆っていた。

 

俺はもう一度訊こう

今、お前は、何を願った

 

 重圧の主たるアルセウスは念のため問いかけた。

 

「泳ぎ方を教えてほしい!」

 

 しかし聞き間違えではなかった、残念

 

‥‥‥聞き間違いではないのか

前提として俺は人間の泳ぎ方なぞ知らんぞ

 

 いつも間にか重圧は霧散していた 

 

「じゃあおれが使えるぐらいの浮き輪ちょーだい! 水に慣れるのに使うから!」

 

それならば可能だ

 

 

 どこからともなく光の粒がヨヒラの腰回りに集まる。

 

「おお‥‥‥」

 

 光が収まるとヨヒラはごく普通の浮き輪を腰につけていた。

 

可能ならミズゴロウとも戯れるが良い
何もミニゲームだけが手段ではない

 

「あ、やっぱり?」

 

 なんとなくではあったがヨヒラは必ずしもミニゲームで高得点を叩き出す必要がないことに気づいていた。

 

夢の世界のミニゲームはどんなポケモンでも
同じぐらい絆を深めることができる
そういう意味では効率が良いのだが今回は別だ
お前自身がミズゴロウに慣れておく必要もある

飽きたりなどしてしまえばそれ以前の問題だろう

 

「‥‥‥まあ楽しくなくなったら意味がないですね」

 

 正直昨日の後半は最後の一回以外ヤケになっていたなとヨヒラは反省した

 

そろそろ泳ぎにいったほうがいい
準備運動はしておけ
俺は別の用事が出来た
お前が目覚める時には戻る

 

 空間の一部を砕くとアルセウスはできた孔へと消えていった。

 

 

「‥‥‥やるか」

 

 音もなく孔が塞がりゆくのを尻目にヨヒラは準備運動を始めた。

 

 

「いっちにーさんしーごーろっくしっちはち」

 

 屈伸、震脚、アキレス腱と一通りの準備運動を行なってゆく

 

「にーにーさんしーごーろっくしっちはっち」

 

 果たして準備運動(コレ)に意味はあるのだろうか、ヨヒラは考えたが昨日の夢の中だって坂を転げ落ちた後に気絶したことを思い出した。

 

 ゆっくりと首、肩、手首、足首の順に回していく

 

 ヨヒラは溺れたらどうなるのかを考えてしまい怖くなってきた______アルセウスのテレパシー経由でホエルオーが助けてくれる手筈になっていることをヨヒラは知らない。

 

 最後に軽くストレッチを行う

 

 そういえば二体はどこへ行ったのだろうか? 

 アームプルストレッチ*1から肘押しストレッチ*2へと切り替えながら疑問に感じた。

 その疑問は割とすぐに解けた。

 

「にーにーさんしっ、ごーろっとととと!?」

 

 前もものストレッチ*3でバランスを崩し、最終的に海岸の方へと半回転したときのことである。

 

「あっぶねー‥‥‥ん?」

 

「ちゅや!」

 

「グオッ!」

 

Splash!

 

「ちゅやや!」

 

「グオオッ!」

 

Splash!

 

 遠くにはホエルオーの潮吹きで高く飛んだり低く飛んだりして遊ぶミズゴロウがいた。

 

「なんか餅つきみてえだな」

 

「や〜!」

 

「グオ〜!」

 

Splash!!

 

「ちゅや〜!」

 

「すっげえ‥‥‥いや待て!?」

 

 昨日のヨヒラの指示した威力以上の勢いを以ってミズゴロウは打ち上げられた。

 そして自身へとミズゴロウが向かっていることに気付いたヨヒラは急いで浮き輪を腰から外した。

 

「せめて受け止めてくれよォ!」

 

 ミズゴロウがみずでっぽうで着地しようとし始めたのを確認して慎重に移動し、浮き輪を身体の斜め上に構えてミズゴロウが落ちてもいいようにした。

 

 

「よし______

 

 

 しかし浮き輪というのは中央に穴が空いているもの、ミズゴロウが浮き輪の上に一度落ちて衝撃を和らげることに成功はした

 

 

「ちゅや!」

 

 だがそこでミズゴロウは踏ん張ってしまった。

 勢い余って浮き輪の穴へと飛び込む程に、

 

 

 ______グエッ!?」

 

 

 結果として見事に鳩尾(きゅうしょ)ずつきがヒット(あたった!)

 

 

 「まぢでゆめでよがっだ

 

 暫く悶絶した後、

 

「やーめた、もう今日は浮き輪でプカプカするだけにするわ」

 

 先程までの準備運動を無に帰した。

 

「でもその前に、」

 

「危ないからもう人に向かって落ちて来んなよ!」

 

「ボエ‥‥‥」

 

「ちゅや‥‥‥」

 

「後それから‥‥‥」

 

 

 

 

 ___

 ______

 _________

 

 

 

 

 

 空間が割れた

 

 

戻ったぞ

少し早いがもうそろそろ切り上げ‥‥‥
‥‥‥一体なにをしている?

 

「色々あって体動かしたくないから浮いてんの‥‥‥」

 

「ちゅや‥‥‥」

 

 戸惑うアルセウスにヨヒラは仰向けのままで答えた、

 

‥‥‥ミズゴロウの方は?

 

「俺の真似してるんだと思う」

 

「ちゅや〜」

 

‥‥‥ホエルオー

 

「ボエ〜」

 

「え?」

 

 ヨヒラが手足で方向転換するとホエルオーも仰向けになっていた。

 

‥‥‥時間は有限だ

昨日より打ち解けたなら善しとしよう

 

「とりあえずちゃんとやらかしたら怒れそうです」

 

それもまた進歩だ

また夜に逢おう

 

 ヨヒラの視界が端から白くなっていく、身体が光り出したのだ。

 ヨヒラは意識が遠のくのを感じ取った。

 

「またな‥‥‥」

 

「ちゅや!」

 

 光となってヨヒラは消えた。

 返事が聞こえたかは定かではないがミズゴロウは然程気にしてはいなかった。

 ここには自分よりも大きくて頼りになるポケモンが二体もいるからだ。

 そんな頼れる二体はというと

 

ホエルオー、お前は一体どうやって
仰向けになったのだ

 

「ボエー」

 

普通にヒレを使って、か

‥‥‥ところで自力で戻れるのか?

 

 

 

「‥‥‥」

 

 ホエルオーからの返答はなかった。

 

まさか戻れないのか!?

 

 

 焦ったアルセウスが手助けを持ち掛けようとしたところでホエルオーはゆっくりと潜っていった。

 やがて元の体勢で浮かんでくると機嫌よく潮を吹いた。

 

 

「ボエッ!」

 

成程……

 

 気が抜けてそのまま着水するアルセウスにミズゴロウが声をかけた。

 

「ちゅや〜!」

 

俺も仰向けにならないかだと?
残念だが俺がそれをやると
こうなるから特に楽しめない(ガボガボガボガボ)

 

 

 ミズゴロウは思った。

 大きいのも便利なだけじゃないんだなあ、と

 

 


 

 

 

 今日も今日とて朝ご飯食べたら

 宿題と畑の手伝い‥‥‥所ではなかった

 

「算数ドリルがない!」

 

 宿題、一冊失くしました。

 

 既に終わってたせいで気にも留めていなかった!

 転生したせいでまだ簡単な算数が癒しなのが悪い!

 ‥‥‥ハイ、本当は手伝いの度に宿題やってた部屋に適当にまとめておくだけで片付けずに放って置いたせいです。

 なんで自分の部屋でやらないかっていうと呼ばれた時に聞こえないし涼しい方だとはいえ冷房が勿体無いからだ。

 

「じいちゃーん! 俺の算数ドリル知らなーい!?」

 

とりあえず一番近くにいたじいちゃんに訊いて見た。

 

「こっちにゃないぞ! 台所行ってみろ」

 

 カレンダーに天気予報を書き込んでいたらしく鉛筆片手に探してくれた

 

「ばあちゃん!」

 

「Nくんが来た時に部屋で一緒に見てたって言ってたじゃない」

 

 お昼の支度をしていたばあちゃんは見向きもせずに即答した

 

「そういやそうだった!」

 

「階段走ったら危ないわよー!」

 

 実はN、夏休みに入ってからこっそりゼクロムと一緒に来た。

 しかも事前連絡アリで、

 

 その時も数学の話だったり、人間だけが暮らす街をどうやって築いていくかについて熱く語って行ってくれた。

 前回よりも具体的になっているのが恐ろしかったけどプラズマ団ありきなのはちょっとどうかと思った。

 

 それだけじゃなく嬉しいことにおれが頼まれた仕事の手伝いまでしてくれたのだ!

 お陰でちょっと苦手だった社会*4の宿題も進んだ。

 

 ちなみにゼクロムはボールの中からただ俺たちを見守っていた。*5*6

 

「あったー!」

 

 結局通学カバンにちゃんと入れてありました。 

 でも見覚えのないものも入ってる、なんだろ?

 

「何の包みだろ?」

 

 見た目よりもずっと重い

 

 何が入っているかよく分からないので慎重に開けてみる、中身は‥‥‥

 

「手紙と、手帳?」

 

 おれとテッシード、家族宛の手紙と分厚い手帳が三冊あった。

 とりあえず自分とテッシードに宛てられたものを読みあげてみることにした。

 

 

 拝啓 ヨヒラとテッシードへ

 

 君たちがこれを読んでいる時はもしかしたら夏休みが終わっている頃かもしれないしボクが君の鞄にこれを入れておいた翌日かもしれない

 いずれにせよ君はテッシードと共に確実に手紙を読めているはずだ

 

 君はボクの夢の助けになる考えをボクに献上した

 その褒美として君と君のトモダチの夢を叶える方法の一つを手帳に纏めておいたので是非とも役立ててくれたまえ

 

 レシラムに選ばれるはずの彼女の歩みが今と変わらないのなら最後の戦いは冬の終わりに行われるだろう

 

 ボクは歩みを止めるつもりはない 

 夢を叶えたいのなら君達も急ぐといい

 

 Nより

 

 あ、この世界のBWの主人公はトウコ(女の子)なのね、じゃなくて!

 

「この三冊全部!?」

 

「テシ!?」

 

 三冊合わせて厚さ何センチだよこれ!

 とりあえず開いてみると数字と記号がびっしり、これ全部数学の問題とかなのか?

 

「もう一冊も同じで後は‥‥‥設計図?」

 

 あー確かに、()()()()ならそれもアリだよな

 

「気球! その手があったか!」

 

 なんかニャースの気球が頭に浮かんできたな‥‥‥まああれはカゴ部分に推進器ついてるから厳密には気球じゃなくて飛行船に近いんだけど

 

「テシ?」

 

「ん? ああ、気球っていうのはだな‥‥‥おっと!」

 

 設計図を広げるとメモ書きがはらりと落ちたので慌てて掴み取る、内容を軽く読むとおれが説明しようとしたことがわかりやすく書いてあった

 

「流石‥‥‥おれより分かりやすいからこっちを読むぞ」

 

「テシ!」

 

 

 

〜熱気球の原理について〜

 

 通常熱気球は風船部分(球皮と呼ぶよ!)の空気をガスバーナーで暖めることによって浮力を作り出すことによって浮くことが出来るんだ。

 

 何故浮力を作り出すことが出来るかというと

 空気は暖めたり冷やしたりすることによって

 大きさを変えることが出来る、

 でも球皮に入る空気には限りがあるから

 入りきらない空気は入り口から出ていくんだ。

 

 空気が出ていった分、暖める前と比べるとそして球皮の中身は外の空気と比べて軽くなるからその分浮くことが出来るというわけだ。

 

 降りるときは火を止めると逆に空気が冷えて小さくなるから入り口からまた空気が入って重くなる。

 そうして気球自体の重さでゆっくりと降りるんだ(最後に少し火を強めて着地の衝撃を和らげること!)

 

 この気球の設計図は一般的なサイズを基本に更に小さくしてテッシード一体を乗れるようにしたもので上下の操作を地上で君が行うものだ。

 その都合上、どんなに高く長く浮いても15mを20分と彼が見た景色には及ばないかもしれない。

 もしこれで君達の願いが叶うなら幸いだ

 

 精進したまえ

 

 追伸

 万が一のためのパラシュートの設計図も書いてあるがこれはテッシードのためではなく周囲の被害を抑えるためのものだ。

 必ず作って着てほしい

 

 

 

 

 

 

「「‥‥‥」」

 

 最後まで読むとおれたちはどちらからというわけでもなく黙った。

 

 

「「‥‥‥」」

 

 がちゃん

 

 俺は立ち上がって窓を閉めた。

 

 バタン

 

 テッシードはドアを身体で押して閉めた。

 

 一旦手紙と手帳を机の上に置いた

 

 パサリ

 

「そこ押さえてくれ」

 

「テシ」

 

 設計図をピンで刺してベッド横の壁に固定した

 最後に椅子を移動して座るとテッシードがおれの膝の上に乗った。

 

 

 出会った頃と比べるってテッシードの身体は重くなった。

 いい加減棘が貫通しそうなので新しく頑丈なクッションが欲しいが今から何年かはお預けかもしれない

 

 

 「「‥‥‥」」

 

 改めておれたちは黙り込んだ。

 

 

 ______果たしておれ達にこれが作れるのか?

 

 ふと下を向くとテッシードも俺の方を向いていた、相変わらず表情が分からないがコイツの目が雄弁に語っている

 

「テシ!」

 

「ああ、そうだな!」

 

 元よりコイツの言葉は分からないけどきっとこの時の気持ちは同じだった筈だ。

 

 

『やるぞ、相棒』

 

 

 ______そうと決まれば!

 

 設計図を最初のように折り畳んで片付けると窓を開けた、いつの間にか熱っていたらしく風が涼しかった。

 

「他の宿題とっとと終わらせてや____

 

 

「ヨヒラ、お昼よ!」

 

「あちこちにあった宿題集めといたぞー!」

 

 

 ____ばあちゃん今行くー! じいちゃんありがとー!」

 

 なんか出鼻を挫かれた気分だけど時計を見たら

 部屋に来てから30分は経ってたので仕方な、 

 え? そんなに!? こわ‥‥‥

 

「じゃあ飯食ってくる!」

 

「テシ」

 

 あ、降りる前にお前の食べるフーズを出しとかんと、

 え? 後でにしてほしい? この感動に浸らせろ?

 ‥‥‥急いで戻るわ

 

「テシ!」

 

「なんだよ? って手紙か! ありがと!」

 

 手紙の事すっかり忘れてた!

 

 

 

 ___

 ______

 _________

 

 

 

 お昼が終わって家族宛ての手紙をじいちゃん達に渡したら、笑ったり顔を顰めたりと微妙な空気になったので部屋へ逃げた。

 

 一体何が書いてあったのやら、と呟きながらテッシードの口にフーズを少量詰め______もうなかった。

 

「どうする、もう少し食うか?」

 

「テシ‥‥‥テシテシ」

 

『食べ過ぎて進化したらどうしよう?』だと?

 

「お前食事制限と栄養剤の処方終わったの最近だぞ? ここできちんとフーズにも慣れておかないと大変だぞ?」

 

 まあおやつにこっそりきのみあげたりはしてたけど*7

 

「……テシ」

 

 どうやらわかってくれたらしい

 

「まあ昼の分は食い終わってるけど……どうするか?」

 

「テシテシテシ」

 

 腹減ったらおやつ食えばいいって? オイオイ……

 

「そっか、まあそうだよな……だからっておやつ食べすぎるなよ」 

 

 これを聞いて駄目じゃないかと思うヒトがいるかもしれないがおやつといってもウチはほぼきのみだし自分で採らなきゃいけないので良しとした

 

「んで、だ」

 

 フーズやその皿を片付け終えて本題に入る

 

「お前が空飛ぶためにはやんなきゃいけねえことが幾つもある」

 

「‥‥‥」

 

 テッシードの身体に俺の顔が見える。

 

「まず、勉強だ 俺もお前も勉強」

 

 テッシードも俺も苦虫を噛み潰したような顔をしていた。

 

「俺たちで作るからっていうのもあるけど

 どうやってヤバい状況になった時に

 やりとりするかっていうのがある」

 

 手帳のあるページを開く      

             

「モールス信号っていうのを使う」

 

「テシ‥‥‥?」  

 

「文字じゃなくて音や光で出す信号を組みあわせてやりとりする」

 

「?」

 

「例えば笛でやりとりするとして

 短く吹くと『トン』、

 『トン』より3倍ながく吹くと『ツー』という信号になるんだ」

 

「‥‥‥テシ」

 

「そんで()()はこの二つを送る順番や

 数の組み合わせで一つの文字にする」

 

 次のページを捲る、

 

「そうやって文字や単語ごとに一定の間隔を開けて伝えるんだが‥‥‥」

 

「テシ?」

 

「トラブった時にそんな余裕ないだろってことであらかじめNの旦那が専用に作ってくれてる」

 

「テシ!?」

 

「それがマジなんだよ、しかもおれらが出来そうなやり方も書いてくれてる」

 

「テッシ!」

 

「ああ、マジですごいぞこれ!」

 

 でも”フラッシュ“か“でんじは”の技マシンはどうやって手に入れればいいのやらヒウンのスリムストリートかライモンのフレンドリィショップなら後者だけど電子機器への影響考えたら前者なんだよな‥‥‥

 

「次! 訓練!」

 

「テシ!」

 

「おれは着地の時にロープで下ろしたりするから

 筋力あった方がいいし、 

 お前はお前で強風や野生のポケモンに対抗できる

 ように強くはなっておく方がいい」

 

「テシ!」

 

「後冬に進化を防ぐ『かわらずのいし』を

 手に入れるためにお前の古巣に行くからな!」

 

「テシ‥‥‥!」

 

「とうちゃんも行くからそこまで身構えなくていいぞ」

 

「‥‥‥テシィ!」

 

「イテテ、悪かった悪かった」

 

「テシ!」

 

「んで最後! 作る‥‥‥ために集める!」

 

「テシ‥‥‥?」

 

 テッシードは傾いた、よく倒れないものだ。

 

「集めると言っても材料や金以外に

 大きく分けて二つある」

 

 あ、倒れた

 

「一つは情報(データ)、天候や風向きの移り変わりやら

 何処なら安全に飛ばせるかとか

 その他諸々全部挙げてたらキリがない」

 

「テシェ‥‥‥」

 

 心配そうな目でこちらを見ているがお前の方が心配だ

 

「おれも大変だけどお前はお前で命懸けだからな?

 というかもう一つの方が大変だぞ?」

 

 いい加減助け起こしてから続けた

 

「というわけでもう一つは仲間! 

 残念だけどおれらじゃ手ェ足んねえわ!」

 

「‥‥‥テシ、テシ」*8

 

「だよな、火ィ点いた時とか水ポケモンいて欲しいよな」

 

 本当は気球の護衛用に小回りの効く飛行ポケモンも欲しいけど思い当たる候補がいないから後回しだ。

 

 まあ水ポケモンにはアテがあるけどそのためにも、だ

 

「まあ一体は決まってるようなもんだから後は俺が泳げ______

 

 

「ヨヒラー! 手伝っとくれ! テッシードも」

 

 

 ______はーい!」

 

「テーシ!」

 

 イマイチ締まらねえなあ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 〜その夜〜

 

 

やっぱイマイチわかんねー(ガボガボガボガボガボガボ)!」

 

「ちゅやぁ‥‥‥」

 

 

何故?

 

「ボエー」

 

なんか全然理解出来ねー(ガボガガボガボガボガボ)し身体動かせねー(ボガボガガボガー)!」

 

‥‥‥溺れながら喋るな

 


 

 

 ヨヒラ

 

 更に忙しい夏休みが確定した

 この先に夏休みを利用して三人ぐらいバイトが来るぞ!

 休みとは? 

 

 ミズゴロウ

 

 怒られてちょっぴり反省

 とりあえずやっちゃ駄目なことを聞いてみることにした

 後からもっと反省するので問題なし

 

 アルセウス 

 

 人間の泳ぎ方学習して戻ってきたら

 なんか浮いてるんだが……

 しかし此奴どうやって指導したものやら

 全く理解できてないぞ此奴

 

 ホエルオー

 

 浮いてみたら楽しかった

 また来てね!

 

 なんでこの重量であの巨体なの?

 

 

 テッシード

 

 夢を叶える具体的な方法が分かったのはいいが

 手足のない自分だけで出来ることが殆どない 

 フラッシュか電磁波の技マシン待ち

 決めた! 俺回るわ!

 ‥‥‥え? 

 トゲを自在に出したり引っ込めたりする訓練? 

 できらぁ!

 

 N

 

 自分が間違っていることは

 分かっているけどここで止まるとゲーチス(とうさん)

 強行手段に出かねないため派手な動きが出来ない

 でもこのままだとトウコ(女主人公)にかかる負担がまずい

 というわけでヨヒラ経由でハッセン達に手紙を送ってみた

 その場で書いたので誰にも見られていない

 

 人間だけの街に関してはポケモンとの距離を見つめなおしたい人の役に立ちそうなので構想自体は練り続けている

 

 ハッセン

 

 ゲーチスに呆れた

 とりあえずガクアをけしかけるのは被害が大きすぎるし、勤め先に迷惑がかかるので止めた

 

 ツタウルシ

 

 手紙を焼却してガクアをけしかけようとした

 ハッセンに止められた

 ゲーチスが大嫌いだが本人は気づいていない

 

 

 

*1
伸ばしたい腕をもう一方の腕と十字に組んで胸に引きつけるように行うストレッチ

*2
両腕を後頭部で組んで伸ばしたい腕の肘をもう一方の手で押して伸ばすストレッチ

*3
立ったまま手で踵を尻に近づけるストレッチ

*4
ポケモン達との関わりが追加されたので苦戦

*5
翻訳:N『狭い箇所を壊して通るわけにも行かない』

*6
なお最終決戦前にうっかりやらかす

*7
既にバレて叱られている 医者『僕じゃなくてもいいからお父さんとかに一回聞きなさい!』

*8
特別意訳:消火、大事




 
 ・酔夢
 酒に酔い、眠ってみる夢
 
 ・swim
 泳ぐこと
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