バスの囚人に転生したぞー!   作:カンジャリ

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クジラはこの世界から去りました

ダンテがまぁうんあの提案は無いわ、当然の如く頭ごと黄金の枝を寄越すという判断を断りそれを見計らったように開いた心臓への道を進む

 

リンバスカンパニー的にも、黄金の枝渡すとか本末転倒だからなぁ下手すると此処でポチッと黄金の枝の燃焼(ダンテボム)発動したかも知れない地雷原が多い………いやこっち(のダンテ)が爆弾そのものだ物理的に

 

「みろコレが蒼白なクジラの心臓だ」

 

エイハブが駆け寄るでもなく、カツカツと当たり前のように進む

 

さっさとその心臓を止めるために動けばいいのに、悪がそこに存在することを望んでいるのだろうか?

船員を処理するのに夢中で、動き方すら忘れたと言うならばそうかという他ないけど

蒼白なクジラの心臓の鼓動と一人だけの高笑いが聞こえる中で、イシュメールが言葉を切り出す

 

ちゃんとその言葉には答えるらしい、都合がいいかもだからだが言う内容的に普通に不利になると思いそう

 

イシュメールとエイハブの苛烈な言い合いの中、俺はダンテの近くに寄りこれからとして話す

 

「管理人、衝突はありそうだ 人格牌の用意はしておけ」

〈分かってるガリバー〉

 

それに対して、暗に落とそうとしてきた挙句に此処で死ねと言った相手に油断もするも何も無いと言うことなのかタブレットを速やかに操作していた

俺も時計を見る、時間は6時間の内残り1時間程度やるにしても手早くしなければならない

 

視界から動く影が見える、今までこちら側に居たクィークェグがあちら側に立ったらしいスターバックはもともとエイハブにべったりだったから動きはないな

 

鏡が割れる音と共に、波の音が頭の中でさざめいた

 

「イシュメール船長どうします?」

「突撃以外無い、総員進めっ!」

 

俺は、船長の姿をしたイシュメールに分かりきっている問いを問えば逃走は赦さないという目を向けながら邪魔なものもまた悪であると進む事を宣言した

一人だけのエイハブよりもピークォドの三人の方が個人的に厄介だった

 

一方的攻撃とかな………

 

スキルとかの攻撃説明読まないと普通に詰む

 

カチカチと、頭の中で音が響く俺はスターバック処理を一旦任されそちらへ向かう

 

「フッ」

 

長い槍で短く、小刻みにこちらを突くけどそれは……殺してでも向かってくる人魚向けとしか言わざるおえない

俺は、迫り根っこから銛を深く差し込み上に持ち上げ開いた部分へと差し込んだ

 

赤い血が出る

 

人魚ともクジラともまた違う色だ

 

「この戦いには勝利するでしょう」

 

世界の色がたちまち変わり、深い水色へと移っていく光景を目の端に入れた瞬間俺は即座にスターバックへの対応から後ろにはね飛んだ

 

ファウストを中心として、水に打ち付けられるような衝撃が発生し

スターバックは一旦全ての攻撃の手を弱められてしまったようであり………

 

「敵対するなら、やるだけですね〜」

 

まだ手が残っている、エイハブとクィークェグは向かってくるがゲーム的にマッチに競り負けて一コインだけ受けただろうK社の装いをしたホンルがのほほんと二人に向かって返し

 

「船員達よ!!呼吸を整えろ!」

「ならばこれも受けてみよっ!」

 

キンキンと鳴り響き続ける、エイハブの声管理人も勢いを少しでも落とそうとしたのだろうドンキホーテもファウストと同じところから取ってきて装いが違う水袋をエイハブに向かって放り込んだ

 

このゲームは、初動と致命的な行動さえ取らなければ後はなんとかなる

 

弱い奴(レベル1未育成)も工夫次第とはいえ、必須条件もあるものだこのゲームだと速度やら守備スキルの回避とか回避とか単騎とか諸々の要素とか鏡だとギフトとかの相性とかもあるが

強い奴はヘマを打たなければ順当に勝てる、ただそれだけだ………どれだけ精神力上げようとコイン全裏やら減産で何故か全表やらもあるから運要素を当然ついてくるけれど

 

そういう意味では、リトライ〈全滅〉の可能性が比較的少なそうな管理人で良かった

今の所動きが悪いわけでもなく人格もegoも偏りなく色々な揃い方してるし運がいいだけかも知れないけどやっぱり無課金の様子わけでも無さそうだし

 

「まだイサンならず」

 

武器を撃ち付け合う音が響く、それは音として鳴るがこのクジラの心臓の音と比べれば弱々しいと言えてしまう

総員疲労がたまっている、囚人自身では無くピークォド号の生き残りもピップはいつの間にかいなくなっていた

 

白く染まったのだろうか

 

「管理人〜K社のアンプルソロソロ限界ですね」

 

何度もエイハブからの一方攻撃を受けていた、ホンルが端的に管理人に報告する

アンプル3本消費されており、後一回は受けられるがその後は自壊するだろう

 

スターバックは、もうすでに息の根が虫の囁きでありちゃんと立っているのは根性と支配のみのクィークェグと執着と自尊のエイハブだ

 

〈後もう少しだ、追い込んで!〉

 

管理人もその様子は、こちらも辛いがあちらもと上記として見たのだろういつも持っているタブレットで情報を一瞥した後………

 

周りの様子が変わった

 

「熱い火花が心を溶かすことが出来れば………」

「ここには君の弱い部分も書かれているんだ………さぁ、ここ!」

「総・燃・美・為」

「さぁ…こっちだ!」

「……停止 逃れられない」

「記録は終わりました残るは………そなたを自由にすること」

「焚かまほしきものを焚くのみなり」

 

egoによる世界の塗り替わりの影響で、辺りの温度が高くなり俺の顔から下へ大きな汗がいくつかたれた

 

管理人は火勢を持って、焼き尽くすことに決めた様で多くの人が持ちうる火傷のデバフ持ちのegoを被せていた

因みに俺は今の所火傷egoは、持っていない様だそのうち抽出で出てくるとは思うけど

 

にしてもほぼ全員egoって、スキル1とかあんまりマッチが思わしくないスキルが出まくったのか???

 

最後のツメでやるには見た目もいいしやりたくなるから気持ちわかるけど正直後のピークォド号船長の開花egoはマッチ勝てばいいだけの消耗戦だし

 

「敵性勢いは明確に弱まっているそのまま続け!」

 

セブン協会のウーティスは、果敢に迫り中指としての戦闘力はまだ見えるクィークェグに迫り結果叩き伏せられるがエイハブよりも先に火傷によって倒れ

 

残ったのはエイハブだけだ

 

「恐怖を飛ばしてやろう起きられないのか!」

 

エイハブはクィークェグと、スターバックを足蹴にするような目線を向けるが二人とも動くことはない

チッと明確に舌打ちをして、白化が完全に進行して使い物にならないといったピップと同じ様に対応するようになった

 

「気を減らしたな!?」

 

イシュメールはそんな一瞬の弱みを見過ごさない鏡に映されたエイハブなのだから

 

銛を足にした義足から駆け出し、他の数に押されるエイハブに対して明確な一線を引いた

 

エイハブは倒れない

 

イシュメールは、そうな様子に問いを重ねたがその問は問にならないだろう

 

そこから先は、特に印象に残ることは俺にはなかったただ明確にエイハブは一人の方が遥かにやりやすいそれだけ

 

そしてイシュメールは、黄金の枝の影響がありながら白くなり最終的にはエイハブからの執着はちゃんと切れたそれだけ

 

クジラの叫ぶ声が聞こえる

 

「へーコレが」

 

崩れいくクジラの内部のなかで、白い確かに貫かれほうりぬかれた白い心臓を持ってみる

生物学者なら色々口舌でも垂れるのだろうが、ただの肉塊と違いはなかったもう必要はないだろう 俺はエイハブの求めていたものだとエイハブの方に向けて投げた

 

「航海を航海を!!!」

 

全く見てないけど、確かに死んだとか悪とか認識できるから一応感性自体は同じっぽい

そこまで狂えばよかったのに

 

まぁ俺には関係のないことだが

 

ショートケーキの最後にと苺取ってて取られて、苺のパック買ってこれでって思ったけど思ったより満足感低かった事を思い出す

 

コレからエイハブは、鏡を見るのだろう

そして全てを悪である蒼白なクジラをこちらへと呼び寄せるのだろう全ての悪が噴き出るクジラとしては中々の様相になるとは思うなと考えつつ

囚人達がここから出る方法はないと騒いでいた時から上を見続ける

もし降りてこなかったらどうしようかな

そうして太い縄が、ドサリと落ちてきた外壁をしっかり破って来たのだろう

よかったよかった安心した

ロージャの声に釣られて次から次へと登っていく、最後に残ったのはヒースクリフとイシュメールそして管理人

 

「管理人早く登らないと崩れるぞ?」

〈うんそうだね、もうイシュメールも大丈夫そうだ〉

 

俺は最後にならないように、登る際に管理人に声をかけるが管理人は話し合っているイシュメールとヒースクリフの方を一瞥してから太い縄に目を向けて登り始めようとしていた

 

なんとか抜け、横たわった亡骸であるクジラの上に俺達は乗っていた

 

「これ後処理も大変だろ」

「………案内人ヴェルギリウスと通信が繋がりました」

『ファウストさん状況は』

「無事、黄金の枝の回収は終わりました」

『あぁわかった、小舟でこっちへ』

「任務中に破損しました」

『………メフィストフェレスを向かわせる』

 

おいサボろうとするなヴェルギリウス、なるべくカロンを危険地帯に向かわせたくないって気持ちはわからんでもないが

 

「暫く後にメフィストフェレスが来ますので、暫く待機となります」

「と言っても何にもできないけどねー」

 

ヴェルギリウスからの連絡を終えた、ファウストは管理人含めた囚人全員にコレからメフィストフェレスがこちらに着くまで待機でありその際にはまた連絡があるだろうと伝えればロージャはこんな何にもないところで出来ることもないでしょとおちゃらけた

 

「6時間が期限で………後15分過ぎてたら、全員まとめて見捨てられてたな」

「なんとかでしたねいろいろな意味でって………僕たち出るときにかなりの水被りましたよね?」

「タオルは、メフィストフェレスにしかないぞ?シンクレア気持ち悪いとは思うが」

「いやそれもありますけど」

 

俺が時計を見て、最終的な時刻を確認すれば後10分そこらで終わりの時間だったとボソリと呟けばシンクレアはちゃんと聞こえていたのか寄ってきてそのことについて暫く話題になるのかと思いきや

いきなり出る際に結構な水をかぶった話をしてきた、確かに気分が悪くなるだろうファウストなんて思いっきり血を被ったしと言えばシンクレアが言いたいことはそういうことではないらしく

 

指を指してくるその方向は、照明器具だった

 

「………都市のものだから、そんなものじゃないか?」

 

そのカンテラは、火の揺らぎは見えず消えゆく様子もない都市で作られたのならば軽い水がかぶった程度では消えることは無いだろう

スマホでも防水とかあるし、割と思いっきり浸水しても使える機械もあるしそれの一部だと思う

 

「いやなら何で火………そういう物もあるんですね」

「割と何でもあるものはあるぞシンクレア」

 

特異な技術と言えば大体何度でも言えるからな………それが何でそうなってるのかほとんど言えないだけで

まぁ都市としても光源ってだけならわざわざ火でなくてもいいからなこれも火っぽい何かって可能性もある

 

それを踏まえて現状何もないし、とりわけたものには俺には見えようもないんだが

 

「………ガリバー」

「なんだイシュメール?」

 

シンクレアとの話を終わらせた際にイシュメールが声をかけてきた、その様子はどことなくぎこちない

俺としては取り敢えずそういう空気感になるような対応はイシュメールにはしたなかったはずと思い起こせば

 

「もうわざわざ部屋に持ってこなくて大丈夫です、自分で行きますから」

「あぁいつも最初に持っていってたからな………」

〈割と甘やかすよね〉

 

業務以外見張りと部屋に籠りがちだったがゆえ、集まっては気分が悪いだろうと別途で取って渡していたのを止めてほしいと話だった俺はあぁそうかと思い立ったように話せば管理人が甘やかしがあるよねと呟き

囚人のほぼ全員が何かの壺に入ったらしくドッ笑った、何が面白かったんだろうかコレ………

 

 

7期ガリバーの人格抽出(投票が多いほど優先度↑)

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