バスの囚人に転生したぞー!   作:カンジャリ

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夕焼けこ焼けって遅いな………

〈動くのはいいけど、はぐれないでね!?〉

 

皆がひとしきり、俺とイシュメールを何故か笑ったあと話が続かなくなりとっくに動かなくなった蒼白なクジラの上をウロウロしだす囚人も現れだす

 

まだ日は完全な夕焼けと言えるようなものではなく、きっと着く時間はまだ掛かるだろう事が見て取れてふうっと疲れもあり一つ息を吐いた

 

「ちゃんと無事に登ってこれたか………」

「藍色の老人殿っっ!」

 

小舟が静かにこちらにくっついたあと、乗っていた人影は直ぐにこちらに姿を現して特色フィクサーの彼を探していたドンキホーテは真っ先に駆け寄り目を輝かせる

 

「無事そうで、管理人の指揮のおかげってところかの」

 

藍色の老人は、元気に駆け寄るドンキホーテに目配せしてしっかり反応はしたあと管理人の方にしっかり目を向けて上手くやった様だと褒めているのか事実確認なのかよく分からかい事を言っていた

ファウストが藍色の老人の方へ足を向ける

 

「今回の協力についてですが」

「あぁ儂が必要なものはもう取った、後はお主らが好きにするとよい」

「わかりました後の蒼白なクジラの処分等はLC社が対応いたしましょう

今の手持ちや権限ではすぐにとはできませんがメフィストフェレスに一度入っていただきその際に契約書を………」

 

そしてこの蒼白なクジラの後始末の為の行動を取っていく、何か事を起こす際には後始末は毎回付き物でありソレがなかったら事務職などとっくの昔に消えてる職になっているだろうAI処理とか発達してそうな都市で今も残っているあたりそのあたりの面倒は人は捨ててない段階らしい

 

間にそれ専用のフィクサー事務所でも挟まないのか?とは言わない巣の禁忌を破ってもある種の特例になる特級フィクサーだ、話が割れたら私と同じく"今は"LC側の赤い視線と藍色の老人のちょっとした喧嘩が起こることになるだけだろうし

現状大きなズレとかも無いから、そういう事が起きる心配は特にはしてない俺が考えているのはそういう可能性もあるってだけの事だから

 

「うーんっ、乾いたみたいけど張り付いてる早く服着替えたーい何もかもべっちょりだもん」

 

ロージャが不満を漏らし、一つ背伸びをするしばらくメフィストフェレスが来るまで放置され水は乾いたが、澄んだ川ではなく淀んだ海水であり少し粘つく感覚があるのは現実でもそうだからなぁ

 

「こういう感覚は初めてですねー、血を被った時ともまた違う感覚です」

「もうっアレは流石にやめてよー」

 

ホンルは、いつもの様に笑ってはいるが出した内容が内容だ鉄道で酷くやられてロージャの引きちぎられた細切れになった肉体を上から被って窒息した事は記憶に新しいのだろう同時にロージャにも記憶に新しかったらしい

………突然60〜70kg程度の半液体状のものが上に被ったら窒息することもあるよな

 

俺も見てたけど、ソコで目を逸らしたり発狂せずにいられたあたりやっぱり頭が相当慣れてきてしまったらしい生きたメキシコとかはメキシコとかに行くにあたり見てたけどさ

流石に今みたいな耐性ほどではないだろうと思う

まだまだそういう仕組はないが………ちらっとイサンの方を見てこれからどんどん身内殺しの仕組を組まれていくだろうから他殺ゆえのうっかり事故とかは可愛いものだろうし

 

「こう見ると、俺達って現場職なんだなぁ」

 

体育座りをしつつ、まだ来ないメフィストフェレスを探すように遠い大湖を見た

都市と言う場所においては、現場職の方が大体理事の一人やらのとても上の地位じゃない限り重用はされるだろうけどこの都市においては理事やらもある種の戦闘員やら直接の指示やら加工と割と現場職寄りではあるな………

ロボトミーだとオフィサーは処刑弾撃つ日課とか、あったりするし他の巣でも扱いとしてはオフィサー<エージェントに類する職だろうことは伺える

 

「まぁあーだこーだ指示考えるより目の前のやつをぶちのめせるのは性には合ってるな!」

 

机に座ってなんかやるのがいいのか?と挑発するようにヒースクリフは笑いながら背中をバンっと叩いてきた、軽く何度かではなく一回でつよいタイプ

何とか転がり落ちずに踏ん張ったのは、褒めてほしい

 

「俺は戦闘は、あんまり気乗りしないんだよ」

「あ、管理人様の指示の以上いつでも全力で行え」

「ウーティスはいつも管理人の事を話してるね」

 

前の現場職やら戦闘の気乗りがしない等から、戦闘において気を抜いているのではとウーティスが突っかかるまぁ毎回の事になってしまったのでそこまで気にする必要もなく

そして何処に気を使えばいいのか分からない為、適当に流しては終わらせた

 

全力で行ったとしても、他の観測の範囲だし内面は外面に出るとはいうがそこまで理解出来るわけでもないだろうと俺は思う

完全でなければ認められないのなら、ろくな物を出さなくても特に何も代わりはないから

 

「日が落ちけり」

 

イサンがそう呟くと同時に

 

「メフィストフェレスを視認した」

 

ムルソーが、やっと着いたと言う感慨をなるべく込めないような口調でメフィストフェレスの到着を知らせた

 

〈早く戻ろう〉

 

管理人のカチコチという音とともに、クジラの死骸を踏みつけて進んだ

近いかと思ったら結構歩いたあの戦闘のあと管理人によって疲労やらなんやらはとられているが気疲れはするなやっぱり

 

こちらの船に戻り、ファウストとクジラの上で事前に話していた通りにヴェルギリウス含め話が進んでいく

その間に、作戦に入った囚人達は別の替えの衣服に着替えたりして軽くシャワーでもついでに浴びたのだろうか?一番遅く終わったロージャの外皮をなぜ破れたのかとか聞いたり

珍しくヴェルギリウスからの海から陸へ上がらないのかとの諸々の話でしばらく時間が経ち藍色の老人は返答が済めばすぐに此処には要はないと言うように

 

自身の小舟に乗って、再度出港する為の準備をし始めた様子に見てる

 

「うぉ~また会える時が来ると願ってますぞー」

 

特色との別れにドンキホーテが全身の水分がでそうなほど号泣する中で………

青い蝶が飛んでいったそれを追いかけて殆どの囚人が、船室を飛び出して出ていく

 

「腹減ってるだろうし、夕飯でも作りに行くか………」

 

俺は、席を立ってメフィストフェレスの奥へ入るしばらく夕暮れが続くことだろうそして見知った流れが続くだろうそこには俺は居ないほうがいいのだ

夜が来たら、エイハブはN社に入る流れになるだろう誰かを求めるのならばきっと都合が良かった巡り合わせがいいコレは運命だと笑おうか

 

「ずっと魚だし、肉でも使おうか」

 

そうして火曜日が麺の日だったから今日は金曜日でカレーかと、決めた曜日を思い出しなるべく減らさないように取っておいていた牛の塊ブロックと適当にスパイス等を用意して調理に入る

基本はルーから作る簡単なものだが、スパイスの後入れでもそれなりに雰囲気は出るものだ

 

扉の外から軽い言い合いの声が、聞こえる

 

イシュメールとウーティスとカロン、もうすでに知っている事を話しているのだろう

圧力鍋を使ってみたから、時間こそあまり掛けてはいないが肉は固くはないと思う………プロ仕様の専用品になるが圧力鍋で揚げ物も出来るらしいけどそれは怖すぎてやれる気はしないが

 

「………そろそろで出来るが、調整 今日はスパイス別で入れたから苦手な奴に合わせる」

「芳しき香りなり」

 

小皿に、それぞれ居る人分よそった物を渡す

俺的には平気だが………辛味とかは好みというより適正が別れやすい顕著なものだ

お国柄的に大丈夫とは思うが………

 

「このままでいい気がするけど、シンクレアもしかして辛いの少し苦手?」

「ガリバーさんごめんなさい、少し僕には辛いです………」

「今回はヨーグルト入れるか、次から気をつける 辛味出しのやつは、出すから個人で調整してくれ」

 

シンクレアが、少しまだダメだったらしい

若い程舌は敏感だからな………大体若い時に食べられなかったものが時間が経ったら食べられるようになるっておそらくそれが原因の殆どだろうし

俺は一通りの意見を聞いてから、まだ厨房に引っ込んだ

 

カレーだけではさみしい気がするし、ミモザサラダは作ってあるがタンドリーチキンとかも追加しようか

そうやって俺は、ちょっとだけのつもりで今ある材料をどんどん消費して使っていった

 

一区切りとして喜ぶことはいいとこだろうから

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