バスの囚人に転生したぞー! 作:カンジャリ
ちょっとした飛び込んできた休暇を挟んで、まだ波に揺られるだけの日々が続くそろそろ前に大きな港での購入した日用品等の消耗品の在庫が厳しくなってきているため
値段は、明らかに張るとはいえ品揃えはちゃんとあったし少し追加で購入したほうが良さそうだったかと後悔はある
魚はちゃんと毎日暇さえあれば釣ってる事もあって、その在庫の心配はないが今日は使えそうな野菜くずを細かく切って油で揚げた魚の肉団子にして使い回せる品を作ろうかと考えつつ一通りの日課を終えた後の暇な時間を潰していた
キョロっと辺りを見渡せば、他の囚人達も似たようなもので強いて言うならばカモメがもうここから飛び立って何処かへ行ってしまった程度のものである
〈囚人の業務終了を承認します〉
「ありがとうございます、今から変動可能性のある最大の12時間の就寝と休息に入ります よい夜を」
終業のアラームが鳴り響き、管理人が今度は反省もあったのだろうかそれとも前の件が尾を引いているのか少しだけ間をおいて業務終了の旨を伝え
ファウストがその後の事を付け加えたが管理人の宣言した瞬間に席から立っているの囚人もまぁまぁな人数がいる為それがちゃんと聞かれてるのかは知る由もない
「今日もお疲れ様管理人、ファウストもごゆっくりちゃんと休めよ」
俺はそう言って手を軽く振ってから場を離れて、調理室へ向かう
油使ってるし、沢山作って色々と使い回せばいいだろう手作りのさつま揚げみたいなもんだし(純粋に味噌汁とかの汁物に入れてもいいが臭み取りなど考えると油で揚げるのがいいだろうと思った)カレーに入れても良さそうとは思える………俺の家のカレーは大体毎回材料が決まってなくて適当だったからそこら辺のこだわりはないだから毎週カレーの日っての入れたというところもある
「材料自体はちゃんとあるけど此処からは念のため節約ってところで大分野菜くず溜まってたな」
冷凍庫から、野菜だしを基本取るように取っていた玉ねぎの皮や根菜の葉毎きり落とした部分等まとまった袋を取り出すさすがに玉ねぎの皮とかそのままいれるわけにいかない部分もあるからちょっと分ける必要があるかと思いつつ凍ったまま軽く揉んで解す
その中から使えそうな物を、ボウルに貯めた水に落として切る前にもちゃんとドロとか落としてから使っているとはいえ軽く洗っていく………ちょっとぐらい玉ねぎの皮入ってもいいだろ消化できないもんでもないし
軽く洗って諸々落としてから、魚の骨についた身をこそげ取った後にミンチにした後冷凍したシート状の物をパキパキと割って塩やその他臭み取りのための香辛料幾つかと一緒にフードプロセッサーにそのまま入れた
結構頑丈ではあるため、本当なら解凍とかしたほうがいいのだろうがソコまで気にしない粗挽きにしたいってのも無いし野菜が適当な大きさになった事を見計らって留めればいいだろう
「あっスプーン2つっと」
油を鍋に注いで火をつけて、肉団子をまとめる為のスプーンを2つ取り出してから取り上げ皿とバットに小麦粉はよく使える為片栗粉の方を敷いて作った肉だねを片栗粉の上にスプーンで形を丸く整えるようにして落とし表面に片栗粉をまぶす
「そろそろ入れてもよさそうだ」
当然肉だねの量を全て纏められない時間であるが、ある程度纏め終えた団子を温まってきた油へ入れていく
浮かび上がるまで時間はある、火の加減は中火あたりですぐに焦げることはないだろうといちいち面倒を見ることもなくスプーンで整えて丸めては片栗粉をまぶしていく
そうやって油に浮かび上がってきたら、肉団子を取り出しまた纏めた団子を入れてを繰り返している内に
突然いつもの事であるが、本能的に不快なアラームが響き渡った
俺はすぐに、油鍋の火を消してから耳を塞ぎつつ周りを見る緑に染まってない辺り今回はヴァルプルギスの夜ではないようである
………今まで普通に揚げ物してたけど、こう考えるとすぐに離れなければならない状況に良くなるこの環境だと結構危ないかもしれない天才のファウストであれば火災防止として自動停止システムとかちゃんと組み込んでいるかもしれないが
「取り敢えず向かうかぁ」
囚人の仕事として、基本異常があれば向かう必要があるそれも踏まえて船員室に向かえばアラームに真っ先に向かいそして確認や説明を終えたファウストがちょうど戻ってきた頃で廊下ですれ違うことになった
「っとが当然先に言ってたかファウスト今回のアラームは何にもないって事で良いのか?」
「えぇダンテにも、報告いたしましたが」
「そりゃ良かった、なんかあると船の上だし荒事だけじゃ解決しようもない」
俺は、管理人の側から離れているってことは問題自体は無かったのだろうと思いつつも念の為の確認としてファウストに声を掛け
ファウストも、先ほどのアラームの事かと俺の言う通りに問題はなくそれを管理人にも報告済みであり確認もしていると淡々と事実を告げた
「そうだ」
「何でしょうか?」
「魚の肉団子揚がったばっかりなんだ、いつもは適当に会ったやつに味見してもらったりしてるんだが皆部屋でお休み中のご様子みたいでな」
聞きたいこと自体は終わったが、辺りには人気は無さそうだしとファウストに他に人もいなさそうだしわざわざ部屋とかで声をかけるのも違うと丁度いい味見でも軽く一つしてくれと頼めば
「大した用件ではありませんね」
「まぁ大した用件ではない」
ファウストは変わらない口調で返してくる、大した用件ではないということは受けてはくれたのだろうか?とはっきりとは問えずに大丈夫ならばついて行くしダメなら勝手に離れるだろうと
来なかったら残りの肉だねを全て揚げるのとそのまま冷凍庫に入れるのはダメだし冷ましてから袋に詰めて日付も書かないとなと思いつつ
「味付けは後々するやつだから素朴だが、塩やら香辛料入れてはいるからそのままでも食えないもんでもないと思う」
後ろを見ればファウストがちゃんとついてきていた、今回の話は受けてくれたってことでいいだろうと揚げ終わって先ほどのアラームの件等で丁度いい具合に冷めてるだろう団子を別皿に取って爪楊枝を一本添えて渡した
「これですか」
「まぁこれだな、何かあったら教えてくれ」
ファウストは、渡されたものを見てコレを食べろと?と言うがそうだと言いつつ残りの肉ダネを纏めつつ離れた時間で油は完全に冷めきっては当然おらず火をつけたらまた揚げられる程度の温度へ戻ってその油にまた肉ダネを放り込んだ
「既製品より味が強めな傾向があると思われます」
「臭み取りとか結構放り込んだからなそれは仕方ないと勘弁してください」
暫く言葉を纏めていたのだろうか、不味いとも美味しいとも言わずに既製された類似品と比べ香辛料など各種の味が強く出ていると答えるそれはそうだろうよくわからない魚のすき身をまとめたペーストを使えそうな野菜くずと纏めて生臭さやらを緩和させるために香辛料とかをたくさん使ったのだから食った瞬間吐き出したり食用に向かない出来と言われずに安心した
………もちろんファウストに食わせる前俺も1個食べて確認はしたが、食べるのには問題はないと思ったし
一人だけでやると主観が偏る、二人ならばある程度の偏りはあっても点は見つかるものだ
「ファウスト目線からでも食えるもんで良かったよ」
「これをそのまま出すのですか?」
「タレとか絡めたり煮たりだな、そのまま食うよりは食べやすくはなるだろ ファウストなにかして欲しいものでもあるのか?」
ファウストが珍しく質問した、まぁこんな事をわざわざゲゼルシャフトで調べたりとか馬鹿馬鹿しいにも程がある
電話帳とか確定したことでもなく、内面を外装だけの情報で確定させようとする事でもあるしそう思いつつ色々やるがこのままじゃと何か思うことでもあったのかと笑った
「朝にスープとしてだして、反応を見るのがいいかと」
「うんそれなら全員分に出せるなありがとうファウスト次の朝はそうするよ トマトベースでいいか」
提案として口にした言葉を文字通り提案として俺は受け、そう言えばまだトマト缶はあったはずだコンソメを入れてトマトベースの野菜を入れたスープとパンを朝に出そうとそう決めた
「ガリバー何度も言っていますが」
「あくまで休息と睡眠の時間だって事だろう?けどやる事があってそれをやらなければちゃんと眠れないんだ、コレも一種の休息とも取れると思うが………
特に問題はないはず」
バットにあけられた大量の揚がり終わった魚の肉団子を、見つつ俺に言ってくる………休むときは休めと言うことだろうがそれで休んでまた俺に巡ってきたら責任は俺が結局取ることになることは目に見えている
その事をやる事をやらないとそれが目について寝つきが悪いんだと返した
「事前に問題を提供する必要があると思いました」
「ファウストも同等の仕事量だろう互いに気をつけておこうかじゃあお休み」
そう言いながら俺は、ある程度冷めただろう団子を日付の書いたジッパー袋に入れて冷凍庫へ入れ油の処理は明日にしようと欠伸を一つしてからその場を離れる
次の朝に出したコンソメベースのトマトスープ沢山の野菜と揚げ魚団子入は中々好評を受けていた
完全にキリキリに切り詰めている訳ではないが、早めに対策等したほうがいいだろうとまた小麦粉でうどん作り始めた辺りでちょっとまたあの生活になるのかと察しが出たのかそれともこの生活にも大きな飽きと慣れが出てきたのか予備の釣り竿含めて勝手に使われていくよう(もしかしたら俺が気が付かなかっただけでとっくの前から勝手に使われていたかも知れないが)になった時
日々の日課が終わり、皆々その場にこそいるが好き勝手動いている最中
アラームが鳴り響き、メフィストフェレス内部が全て緑へ染まるヴァルプルギスの夜が来たのだろう
抽出は………俺はEGOと人格でそれぞれ来ているし今回は無さそうだなと思いながらさすがに次々と仮眠から起きてくる囚人達の前で堂々と耳栓をする勇気はないなと耳を塞いだ
〈これは………〉
耳を塞ごうとも聞こえる管理人の声と外から見張りをしていた囚人たちが戻るために扉を開け
イサンが眠りから急に揺れの酔を一気に受けたように吐きかけそうな顔をし始め
それをなんてことないように、ファウストは慣れた手つきで警報を止め
俺は耳を塞ぐのをやめた
もうアラームは鳴っていない、変わりにまた来たヴァルプルギスへの反応や無理やり目覚めさせられたという不満の声でガヤガヤと賑わうようになっている
「とりあえずこの緑色は、確か管理人が抽出する事で薄まるんだったよな?なら対処として抽出行った方がいいんじゃないか」
〈確かに前は、そうだったね〉
ファウストが端末を見ている間に、前は抽出だけのものだったから今回もそれかも知れないと抽出を促せばあのは馴染めてのヴァルプルギスの夜への印象はやはり強かったと見え
〈じゃあこの警報色を消す為にも抽出に………〉
「ダンテ」
〈ファウストどうかしたの?〉
管理人は、抽出へ向かおうとしたが今回はそうではないと判明したのだろうファウストはダンテと一言でまず管理人を呼び止めている
「今回の変動は抽出のみに関わるものではありませんので、ダンテ含めた囚人達には新しい環境となりますね」
〈最初のヴァルプルギスの夜みたいに、抽出の範囲が変わるだけじゃない無いって事か〉
「えぇそうですねダンテ、直接見ていただいた方が早いかと思われます」
〈まぁそうだよね………〉
今回は抽出のみに関わることではないと、はっきりといいつつ説明には言葉よりも見たほうが早いと裏口を空けて他の囚人達もついていくように促し管理人も何かを見る必要はあるとちゃんと感じたようで重たくなりもしない席から腰を上げていた
「おぉ、意味のない退屈な日常が再び蠢こうとしておるな!」
「俺は、何にもない方が一番いいんだが………」
「この前まで部屋の飾り付けをすると張り切っていたのにもう飽きたのですか?それに………最初っからやる気がなさすぎでしょう」
「十分祝ったと思いまするっ!」
「いや面倒事にはなるべくなりたくないだろイシュメール」
意気揚々としているのはドンキホーテぐらいで後は何も思わないか、何処か嫌々だったりと俺が思わず言葉を漏らせばドンキホーテと共にイシュメールに小言を貰ってしまった割とイシュメールとは感性が近いとは思っていたがそれ相応に違うらしい
裏口を探るって行為はついさっき起きたばかりのイベントを連想させるに余りある出来事になるのは当然のことで
ファウストに促されて、管理人が先頭になり裏口を進む中その話題で弄られていた………うんもしかしたら今ここにいる中で俺の一番の生命の危機はあそこだったかもしれない普通に忘れられてたもんなぁ
追加でなじる、意味も理由も無いため口には出さずにいたが
そうこうしている内に、目的の場所へついたようだ
〈ロボトミー支部にある………扉みたいだね〉
「正確に一致しております、形状が複数重なったように見えるという相違点はありますがデザイン基調が一致しているがゆえに」
管理人の支部にある扉のようだと言う発言をムルソーは、支部にある扉そのもののデザインをしていると確信のない不安定な発言を確定させていく
「ヴァルプルギスの夜の変化でコレか、まぁ彼処みたいに不安定な場所に突然飛ばされるとかそういうのでは多分無いだろ 安心………安心していいのか?」
「ファウストが言うことです、急な危険は訪れる可能性は低いでしょう えぇ形状が重なっているように見えるのは正しくヴァルプルギスの夜が訪れた証拠ともいえます」
俺がまぁ先は知っているがこの先は安全なのだろうかと不安そうに問えば作成者のファウストが読み解いた結果であると言いつつもムルソーの観測は正しいと珍しく他者を褒めるような含みを持たせている
「とりあえずはいらなきゃわかんねぇだろ!」
「そうであるなっ!」
「………それで余計な所空けたんですがね」
ヒースクリフはその問答がいじらしくなったのか、とっとと開けろと管理人を急かすように言い新たな地を待ち望むドンキホーテは同調しイシュメールは簡潔に呆れていた
〈じゃあ………開けるね〉
そんな言葉を横に置きながら、管理人は扉の前に立ちその先を何処か重々しく開いていった
目の前にあるのはロボトミー社でよく見るような廊下………このリンバスであると支部のような空間と言えばいいだろうか?ヒースクリフも支部のようだと辺りを見回して口にしている
こんなので支部に来れるのなら………と言うが、明確にロボトミー支部で枝を回収したのは中々無い気がする
イシュメールの件でも、結局は蒼白な鯨に飲まれていたしこの先でも俺の知りうる限りの所でヒースクリフはロボトミー支部外の黄金の枝回収の筆頭でもあるから
まぁ今回の件ではそんな事触れられないわけであり、過去の本部という事に皆の意識は向くのだろうが
「………過去のロボトミー支部なら、ちゃんと雇われが居るだろ羽達が邪魔してくるんじゃないか?完全に不法侵入」
「それどころじゃありませんからね」
そう俺の言葉にファウストが返した途端、赤くアラームが鳴り響く何処となくメフィストフェレスの警報に近い気がした最も気がしただけであるが
ドンキホーテは、基地埋没の為かと言いつつ訂正されグレゴールの不快だからいつ消えるのかという問いは目の前のガラクタを組み立たような機械を模した試練によって打ち消される
「まぁ、コレぐらいの浅い階層ならまだ大丈夫だろメフィストフェレスも突然俺達の身の丈に合わないところには案内しない 多分」
〈皆人格の用意をする!戦って〉
人格が被せられる
その瞬間ウーティスとドンキホーテの方を見た、それぞれセンクとセブンまぁタイミング的に抽出は到底出来ないからそれまでのになるだろう
人数的には………俺含めてリウ協会での火傷か、数を相手にするにはちょうどいいだろうと試練の相手をしていくマルクトの指示が入る辺り俺の言ったことはそれどころじゃないと俺達がロボトミー本社の羽と重なっている状態であるってところの複合だろうと思われた
「うわッ」
「勝手に壊れたな………」
「試練、なんか管理人が言うには大罪に近いし一定期間で現れるとか言ってた気がするしその期間過ぎたんじゃないか?」
後数体の所で、イシュメールは目の前で爆発するように壊れた機械で軽い怪我を負ってグレゴールが案外脆いのか?と勝手に壊れたと見回す
リンバスのイベント的には、時間内に全て討伐出来なかったみたいなようだが都合的には試練が現れる時間が過ぎたとも言うべきだろう
その後はファウストが少しメタ発言のようなことを言ったりまぁ色々あったが………ファウストの言うとおり暫くは戦闘を伴うヴァルプルギスの夜が続くことだろう