バスの囚人に転生したぞー!   作:カンジャリ

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愛することのできない 2章
賭け事に勝つ方法 賭けない事


行き先も知らされない、窓から換気しようがくっそ空気が重いバスからお送りしております

良秀のタバコの火がないとか、此方で出来ることは俺も鬱陶しいので出来る限りやったりしてますが

特に心情が変わりなければ、この空気感はヴェルギリウスのせいと言うことに管理人の思考ではなっている事でしょう

 

そう思いながら、大多数が血汚れやら汗やらそのままにして長時間内部で過ごしたせいか辺りに汚れが散っている様子を見て

 

「血汚れって錆びるもんなんだなぁ、してもせいぜい服汚すぐらいだったし」

 

と呟いた

鉄に血がつくのは、せいぜい小学校の逆上がりの鉄棒とか登り棒ぐらいしか見るとしても無い

クエン酸やらなんやらがいいとは聞くが、そんな洗剤も無いもんで………いや都市なら血汚れ専用洗剤とかむしろ治安が悪すぎて有りそうだなぁ

値段は、知らんけど

 

「ファウスト内部の錆びた部分って、削っても良いのかそれとも再塗装等で誤魔化しが利くまでそのまま放っておくか?」

「削ってしまって構いません、特に支障が出る行為でもないでしょう」

 

そう言いつつ、メフィストフェレス作成者であるファウストに外装はともかく内装のサビ等は洗剤などではなく削り取る対処で良いかと問えば明瞭に簡潔に削り取る方法で問題はないと返ってくる

 

「次回の塗装等の処理もあるだろうし、削った部分は此方で記録しておくよ 凹みとかそういうのも気になったら出したほうがいいか?

そもそも俺は乗ったのはあいつらの中でもかなり後………いや一番最後の方だし、最初の状態は分からんが」

 

後々の再塗装等の修繕をしてもらいたい事もあり、削り取る形で錆取りを行った箇所とついでに凹みや傷の確認を行いファウストに報告は必要だろうかと言えば

 

「立ち入りを許諾していない箇所以外であれば、私個人としては問題ありません」

「うんそうか、じゃあ適当な頃合い見てやっとく

流石に個人の部屋にも入んねーけど」

 

ヒースクリフにメフィストフェレスの奥に進まれた時、すごく焦ってたもんなファウスト流石に入って知った所でナニとなるだけだろうし

今の所入る理由も、訳も無いから言わないけど安心して欲しい

 

移動中暇だしな………話に花を咲かせるのは本来ならば悪い事ではないがこの毒ガスが蔓延しているような空気感でやりだす勇気は流石に無い

ファウストに真っ先に気になった錆取りやらの話はしたがするなら人が減る時間帯が狙い目か

今何やかんや結構いるし次降りる場所寒いからなんか温かいもんでも持ってこ、最初にバスに乗る前に乾パンと同じく少し寄って買えたものはあるし

定量支給されてる食事だけだと、ロージャと同じく普通に足らんわ好むもんでもないし

持ち込んだのは、無くなってきているから次降りる時に補充する時間程度は欲しいと俺は思う

 

全員が集まって座っている所から、離れ

お手洗い程度の時間ぐらいならまぁ良いだろうと急いで自身に与えられた部屋に向い缶詰の汁気を切ったコーンとグリーンピースとニンジンが入った短いパスタ(長いパスタをべきべきに折った奴)のコンソメスープを元々持っていた水筒のような筒注いで蓋を閉めた

 

「あーこの後降りる時の衝撃が凄いんだったな………そういう時の部屋ってどうなってんだ

溢れたら面倒だし、少し気をつけておくか」

 

その後、まだ中身が残っている状態の容器を見ながら逆さになっても大丈夫なように蓋をしてから袋に突っ込んで部屋から元の場所に戻る

 

「やってらぁ………」

 

丁度イシュメールが、痺れを切らしヴェルギリウスが嫌味混じりに返答しているところだった

こんなタイミングが良いのか悪いのか分からん所で、戻り視線が此方に向かなかったのは幸いだ………段々と俺の幸いの基準が低くなってるのは、気の所為ではないと思う

 

まぁ元から、天気が良い干したての布団最高とかでもテンションは上がってたからプラス面がマイナス面程度の違いかもしれないが………

 

俺は、注目がこちらに向いてない間にコソコソと自席に戻りカロンの停車とは?を合図にすれば違和感はないだろうと思いつつ

ヴェルギリウスの口から明示された行き先のJ社と言う言葉に押し黙ることになったロージャを横目に、管理人の位置を確認する

 

そのままだと、後ろの席だし狙いづらいな

 

「管理人折角賑やかな裏路地か?巣か?に行くみたいだし、身嗜み少し整えたらどうだ?肩に埃ついてるぞ」

〈えっあっウン、エッ〉

 

管理人の前に、もうすでに俺の身体はバスへと縛り付け終えている

 

ヴェルギリウスが、カロンに止まれと伝えるタイミングに合わせ管理人に話しかければ腕が上へと動いた

紐を前に投げつけ管理人の腕と近くにある物へと縫い付ける、それに当然だが何が起きたのかよく分かってないように管理人はエッと声を上げるだけだ

 

「急停止する、適当なものに捕まっとけ」

 

他の同乗者にはそれだけ言って、口を閉じる流石に舌を噛み切りたくはない

止まった後の文句やらの噴出は、控えめにはなっていただろうが

気づいてるんなら、もっと早く言えェっ等の喚きは出ていた気がする

 

しらんがな、そんなもん

 

とりあえず………

 

「ファウスト、メフィストフェレスの改修があるなら各席にシートベルトの設置を希望したい」

「考慮しておきます」

 

それだけ言って、管理人に説明するより早いだろと言いつつ笑いながら解いていつもの持ち歩く態勢に縛り付け直した

間に、ヴェルギリウスからの嫌味が大量に俺に向けて出ていたが………コレは悪くないだろとただそうですねと返して終わらせることにした

 

次に行く場所の簡易的な説明として、今回行くのはカジノの地下黄金の枝ある所は人やら集まってくるよ前回のは人全くいない楽な場所だったのになーどうして失敗すっかなー

 

という感じのことを言って、今後の詳しい説明をファウストにぶん投げていた

 

俺としては………人いる場所の方が楽な気はするのだが、明確な行動方針があるから何も無い方が先が見えづらい

感性は人それぞれとしか言えないし、こういう事を口にするわけでもないけど

 

「はは………カジノの地下か、適当な利権者を社内で作って債務者として放り込まれたりとかは流石に無いよな?無いといいなぁ………」

 

これから先の任務内容としてはちゃんと客とか従業員として入る事は知っているが、地下に行く事だけを考えるのならば適当な相手に借金をしていることにして放り込ませるという方法もあるにはあるだろう

 

だってこのリンバスカンパニー金だけはあるし、逆にそれをしないということはあくまで個人での潜入ではなく管理人と契約した囚人という名目のほうが優先となると

 

さぁこれから仕事の時間だ、俺の存在は大したヘマにはならないだろう

 

回収できると分かりきってる中聞く開閉ボタンの閉め忘れの会話はだいぶ滑稽に見えた

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