バスの囚人に転生したぞー! 作:カンジャリ
殺された感覚は残るまま、目を開ければ視界に写ったのは次々と俺含めた囚人達が巻き戻るが如く
実際巻き戻りに近いものなのだろうが、再生していく姿
管理人と負傷から戻っていく俺との位置が違うから突然であるがゲーム内スチルとして、見た物とは画角が違う
この段階から、管理人の叫び声が凄く俺の頭に響く
まぁお試しもなく、13人分軽い怪我でもない致命傷ばっかのやつを一気にやったらそれはそう1人分でも俺はやりたく無いと思う
ゲームだと、ホイホイやってるけど苦痛軽減とかの話無いから苦痛とかはどれだけ進もうが変化自体は無いっぽいから純粋に気合いってやつだろう
管理人ながら、凄いな星への執着
おいちょっとまて、なんで俺はさっきまで死んでいたのに平然としているんだ
でも普通に戻ってるしな、普通じゃないが
その前が痛かったりなんなりしてるだけで、寝てるとそう違いはない
死は、永眠とも言うし永眠から目覚めるなら実質死んでないから
とうだうだ考えたが、正しいのは精神防衛としての感覚の剥離だろうなと結論づけて終わりにした
こんな事考えすぎると、確実に病むぞ
「何が起きてるか、全く分からないがこういう事が続くのか?」
俺は、分からないふり(実際分からない事ばっかり)をしながらさながら夏の風物詩のスイカの様にぱっくり割られ赤い果肉ではなく脳漿を飛ばしてたであろう後頭部を確認するように手で恐る恐る触りながら起き上がる
バス、メフィストフェレスに戻れと呼びかけがされている
始めての再生に戸惑う囚人達を目の端に置いて降りる時とは、反対に一番手で暫くは動けないだろう管理人を背負ってからメフィストフェレスに乗り込み
「一旦お疲れさん」
なるべくゆっくり降ろして、俺が制服として身に着けていた上着を掛けた
元々管理人も上着は持っているしメフィストフェレスの中とはいえまだ寒い時期でもあるしこれぐらいは良いだろう
そうしていそいそと、元々座っていた席に腰を掛ける
管理人が、起きて事が始まるまでそれなりに時間が必要になるその間に少し寝てても良いだろう
………疲れてしまった
自己紹介が行われるが席順、ファウストを一番後として除いた状態で11人分の自己紹介と自己紹介前の事も含めれば管理人が起きた後も起きていないとしてもある程度はカバー出来るだろう
順番が、囚人達の訪れる番という話はあるが俺には関係のない話だ
だって都市での因縁も、思いもなんにも無いし
寧ろ都市にいると分かってない時点で、完全に遭難して出られなくなっていた状態でどう作れと???
あぁ………嫌な事思い出した、早く寝よ
「同じ事を言わせるな、後ろ次とっとと起きろ」
〈多分次君の番だよ、早く起きて〉
管理人の声が、中から強く響き聞こえ目が覚める 目覚まし機能でもあるのか?そう内心ふざけながら、手元の時計を見てからヴェルギリウスの奴絶対席順から一旦ずらしてわざと俺を挟んだだろと確信を持ちつつ
無言で歩いて前に出る、総勢10人以上こう見るとなかなかに壮観な光景でもある
俺の現実なら話の種は、アフリカで芋虫食って割と濃厚で味は悪くなかった話やら、ドブ川掃除してたら人骨見つかって家族全員まとめて警察の御用(事情聴取)になった話、カードゲームしようぜと言った時に俺含む友人が別々の奴持ってきて異種格闘技し始めた話、ファミレスのドリンクバーの一番まずい組み合わせと配合の話、ガチャポンしてたら連続でダブって3回目の正直で空のカプセル出た話とか軽く思いつくだけでも色々とあるんだけど
まぁそれは、突然使える訳がないし
都市においてのガリバーは、俺ではないし
「14番ガリバー、成り行きでここにいる」
コレが過不足ない俺から見た現状そのままだろうと、纏めた言葉を口にすると管理人が俺が掛けた上着を持つ
〈コレかけてくれたガリバーって君だったのか〉
「よく寝れたか?管理人」
それを受け取りながら、長話するとヴェルギリウスが五月蝿いだろうと上着だけ受け取ってコレで自己紹介は終わりとして席に戻る
後はすべて一言一句違わず進むいや違う点はあった、12人が13人とはっきりと1人増えていた事
ヴェルギリウスが語る全員の内に俺は、当然含まれている
流石に最初のネズミ相手に、ボコされたらこの先やっていけるか不安になるな
やれる事をやるしかないけども
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